窓ガラスを雨粒が斜めに走る
ずっと同じ角度で、雨粒が流れるから
だいぶ同じ速度で、走り続けているんだろう
窓ガラスに映る僕の顔をはしる透明な筋は、垂直に流れていく
夜行列車は、好きで選んだ
この町も好きで選んだ
雨の夜の夜行列車
等速直線運動の軌跡と垂直に流れる涙
選んできた僕が、泣いているのは
選ばれなかったからで
2つの液体は、ガラスの向こうとこちらで、違う方向へ流れた
やがて、力学は、目的地へ着こうとしていることを雨の角度を変えることで、知らせ
列車は、すべてのリズムを失い停止した
雨の軌跡が、僕のナミダと同じになっていったら
ホームで、泣きながら待っている君がいた