私の携帯の中に
あなたの声が残っている

3ヶ月以上前の声は
耳元で聞いた声と確かに同じで
ふいにあなたの匂いを思い出す




再生されたあなたの声


なんて重い影なんだろう
窓の外の街路樹は
はっきりと激しい風の形をしていて

叩きつける雨は
思わず足を止める強さで


そんな嵐の中
私達は
かろうじてお互いの存在を確かめる事くらいしか
出来なかった


ただ確実なことは
あの時あの場所に


私がいたこと
そして
あなたがいたこと




私達の第一夜目は
嵐が吹き荒れていた
私はもう
終わりの一歩を踏み出してしまった

それが生み出す波紋の先が何処に辿り着くのか
誰にも分からないけど
ただ今と同じは絶対に有り得ない

きっと今みたいな状態を
こう言うんだろうな




賽は投げられた。