最初に要約しようと思った記事が、よく読んでみると日本メディアの記事をそのまま写しただけの感じだったので別のにします!
LE MONDE
3月19日付 ''une "course contre la montre" pour refroidir les réacteurs''
http://www.lemonde.fr/japon/article/2011/03/19/japon-une-course-contre-la-montre-pour-refroidir-les-reacteurs_1495865_1492975.html#ens_id=1493258
<要約>
・土曜の夜の時点でも、作業員たちは6つの原子炉のうち4つにて冷却システムの復旧作業を続けている。
・冷却システムの電気系統が復活するまでの間、東電は24時間体制で放水車による消火を続けていると発表した。フランスのASN、国家原子力安全委員会の発表によると金曜日から土曜日にかけて90トンもの水が放出されたのこと。
・日本政府にとって、事態は深刻のようだ。菅首相は「とても困難」な状況とし、国際原子力機関はまさに「時間との戦い」と発表。ASNによると、「安定しつつあるが、今まで危険な状態」。
・土曜までに復活する予定であった1号機と2号機の冷却システムだが、数多くのチェック項目があり、最速でも日曜日に遅れるであろう。2号機には1.5KMにもおよぶケーブルが設置されたが、まだ電気はもどっていない。
・日曜日までには1号機から4号機に通電することを日本政府は望んでいる。一方でダメージの少ない5号機と6号機の冷却システムは、ディーゼル発電機によって稼動している。また5号機と6号機の水素爆発を防ぐ為に、屋根に故意に穴をあけた。
・残念ながら国際原子力機関は、
たとえ電力が復活したとしても、冷却システムが再稼動する保障はどこにもないとの声明をだした。
・また東京、および福島周辺の水道水から放射性物質が検出されたことを日本政府が認めた。もっとも濃度が濃かったのは栃木で、1リットルの水に対して放射性ヨードが77ベクレル、セシウムが1.6ベクレルであった。日本政府は法による規制範囲内の数値であると釘を刺した。
・日本の法律では、1リットルの水道水におけるヨードの許容濃度は300ベクレル、セシウムは200ベクレルである。
・一方福島県や茨城県の一部では牛乳やほうれん草などから放射性物質が検出された。甲状腺がんの発生率を抑える為に、国際原子力機関は周辺住民に対して、ヨードのタブレットを飲用するように勧告した。
・東京における放射能の汚染の数値は変化していない。国際原子力機関は
「正式に退去勧告を出せる数値にはまだ達していない」とし、ASNも「現時点では、特別な対処法を取る必要はないだろう」としている。
続いては最近フランスメディアで、多くなっている種類の記事を紹介します。
LIBERATION.FR
3月19日20時(フランス時間)付速報
http://www.liberation.fr/monde/01012326497-direct-japon-radioactivite-reacteur-electricite-fukushima
<要約>
・ISNAフランス原子力安全委員会が実施したシミュレーションによると、来週の水曜か木曜日には福島からの放射能がフランスに上陸するだろうとコメントした。とはいえ「(上陸するであろう)セシウム137の濃度は限りなく薄く、警報装置ですら感知されないほどであるので、まったく問題ない」としている。
・昨日金曜日の時点で、福島から発せられた放射能は北米、およびシベリアの北部の大半に上陸している。土曜日には更に北太平洋まで進出し、アンティーユ諸
島やサン・ピエール・エ・ミクロン島(双方ともフランス領)へも顔を出すであろう。フランス上空へは23日(my birthday what the
fuc*)から24日での到着を”予定”している。
このような感じで自国の心配をする記事、あとは原発の是非を問う記事が多くなってますね。福島の原発に関しては多少落ち着いた面もあるけど、相変わらず深刻な状況にあるとの視点を崩していません。
それと、ここで紹介している記事にも何度も出てくるASN、フランス国家原子力安全委員会が、毎日公式サイト上で福島第一原発および周辺の状況を解説してることを知りました!かなり詳細に書いてあるので、明日20日はそこの最新の情報を要約してみたいと思います!
良い情報であると祈りながら・・・