ただでさえ日本では注目度の低いラグビーが、ソチオリンピックのためさらにやってることさえほとんど知られなくなってしまいましたが、明日はシーズンのラストを締めくくる日本選手権の準決勝2試合が行なわれます。
順当にトップリーグの上位4チームが勝ち残りました。
花園ではサントリーvs東芝。
そして東京の駒沢オリンピック記念競技場では、
パナソニックvs神戸製鋼が行なわれます。
神戸は昨年日本選手権準優勝。今年も決勝進出して今度は優勝だ!
と言いたいんですが、パナ強いんだこれが。
パナの今シーズンはトップリーグ優勝、公式試合16戦14勝1敗1分。
対する神戸は、トップリーグ3位、公式試合17戦11勝6敗。
これは分が悪いですなぁ…
では、地力で劣る神戸が勝つ可能性はあるのか?
今シーズン、神戸とパナは1回直接対決しております。
そのスコアは、
パナ32-31神戸。
私この試合を生で観てました。惜しかった~
前半の終わり頃から70分くらいまでは、神戸怒涛の攻撃でトライを重ねるも、結局キックオフのプレーでいきなりパスインターセプトトライを許すトホホな立ち上がりが尾を引き、届きませんでした。
試合中に格下チームが勢いに乗ることって結構あるんですよね。
ただ、ラグビーの試合は80分ある。ここがミソ。
ラグビーは球技の中でも、最も体力の消耗が激しいと言ってもいい競技です。一時的に好調でも、結局スタミナ切れで、地力に勝るチームが最後は勝ってることが多いんですよ。
だから、明日の試合でも、パナの流れの時間帯・神戸の流れの時間帯、両方あると思います。そこで、神戸の勢いの時はトライを取り切る、パナの流れではギリギリで踏ん張る、当たり前の事なんですが、それしかないでしょう。
それでは、メンバー的にはどうか。
社会人の試合では、48時間前に出場選手が発表されます。
神戸の先発を1~15まで順に。
安江・木津・山下・伊藤鐘史・ベッカー・安井・前川・マパカイトロ・猿渡・正面・大橋・ウィング・フーリー・中濱・濱島
対するパナ。
稲垣・設楽・相馬・劉・ヒーナン・バツベイシオネ・西原・ホラニ・
イーリニコラス・バーンズ・山田・林・霜村・北川・笹倉
パナの2選手大きいフォントになってますね。これスター選手だからじゃないですよ。
ラグビーに詳しい方ならお分かりと思いますが、本来なら、
HO2・堀江翔太、SH9・田中史明なんです。
日本代表でも中心選手の2名、なぜいないかと言いますと、
スーパーラグビーに行ってるからなんです。
これはチャーンス! なんでしょうか?
パナは選手層厚いですから、そう簡単にはいかせてくれないでしょう。
リーグMVPの司令塔バーンズがいますし、リザーブにはバックスの切り札・南アフリカのスター、JPピーターセンもいますからね。
一方神戸も2名レギュラーが出ていません。
FL6橋本(主将)→ 安井、WTB14今村 → 中濱 となっています。
安井は昨シーズンレギュラー出場し、故障から復帰したのでそんなに落ちる感ないんですけど、今村と中濱ではかなり格落ちしますわ。
ウィング(WTB11・14)のポジションは、大体チームの花形がいるんですけど、大橋・中濱じゃ3位のチームにしては相当地味。
その分、センター(CTB12・13)のウィングとフーリーは、リーグトップクラスの破壊力がありますから、
この2人を生かす展開になるよう期待しましょう。
この試合、NHK Eテレで生中継があります。
(Eテレサブchではサントリーvs東芝戦)
普段JSPORTSを観れない人でも、明日はぜひ観ましょう。
神戸フィフティーンよ、地上波全国中継やから、カッコええとこ見せられるよう頑張るんやで!
あと普段神戸製鋼の試合を観てない方に見所。
LO5のアンドリース・ベッカーって、身長208あるんです。ちなみにジャイアント馬場さんが209でした。
右のフーリー小っさー! って、フーリー190ありまんねんで。どんだけ高いねん。
ちなみにこういう選手がいて何がいいかと言いますと、ラインアウトが楽ですね。
208がさらにリフトアップされるんですよ。今シーズンほんまラインアウトの取りこぼし少なくなりました。
あまりラグビー知らない人でも、赤ジャージの5番のデカさを楽しんで下さい。