春はあけぼの。
「出家」 生きながら死んでしまうことである。
兄の罪から内裏を追い出され、家も火事になる。
すべてを失った彼女である。今のようなTV、ラジオもないのである。ましてやSNSもなく、外出もままならない。
そんな彼女支えは枕草子。
「春はあけぼの…」単なる季節の美しさだけでなく、春は春の思い出。夏は夏の思い出を思い浮かべてたのかもしれない。その思い出には、帝を始めとする家族、清少納言を始めとする女房たちもいたかもしれない。
そういうものを含めて彼女を慰めたのかもしれない。
一つ解せないのが、花山院。あの方も出家したはずなのに、彼女のところに通うのね。おかしくない?