バレーボールは、学生時代はテレビでよく見ていましたが、
最近はすっかりご無沙汰している感じでした。
ウチの母は、結構見ていたらしくて、
パリ五輪でも盛り上がっておりました。
そんな母が、読んでみたいと言ったので、買ってみました
「ハイキュー‼」
どんなもんかと思って読んでみたら、
純度100%の青春が詰まっている、とんでもねー漫画でした。
高校生のバレーボール漫画、なんていうと情緒が無いんですが、
変なミラクルとかもなく、とても現実的な漫画です。
バレーボールに対する姿勢も様々で、
それぞれの理念や正義をもって、バレーボールに取り組みます。
傷ついたり、絶望したりするシーンもちゃんとあって、
むぐぐぐぐっってなるのですが、
それを、ちゃんと、無駄じゃないって教えてくれる大人もいて、
すごく安心する。。
タイトルの「俺たちもやったよバレーボール」というのは、
インターハイ予選で、1回戦負けしたチームの選手が言うセリフなんですが、
55チーム参加のうち、23チームは1回戦で敗退して、
そこで彼らの大会は終了してしまいます。
勝ち進んで、人の目につくのは、ほんの一部の選手たちです。
スポーツで戦う以上、勝つことが目的ではあるのですが、
ほとんどの人たちが、途中で脱落してしまいますし、
最初から勝つことに期待していない人たちも多いと思います。
そんな中で、最後まで勝つつもりで戦うということは、
とても大変なことですし、とても勇気がいることだと思います。
確率で言えば、負ける方が大きいわけですし、
歴然と差を感じることもあると思います。
バレーボールを始めたころの気持ちと現実とのギャップ、
どうしても越えられない壁にぶち当たる現実、
ポキっと心が折れてしまった時の絶望感やカッコ悪さ、
これを10代の子らが真正面から感じる姿はですね、
もう何とも言えぬデカさを感じるのですよ。
書きながら泣きそう。
と、こういった経験は、
生きている中で、何度もすると思うんですよね。
どうしようもない、という諦めのような気持は、
年齢を重ねていくほどに大きくなっていくと思います。
これが現実。
これが自分。
これが加齢。
とか。
でも、私は、お客様を見ていて、
ポテンシャルの塊に見えるのです、
伸びしろしかねぇんですよ。
1回戦で負けてしまった池尻くんが言うんです。
もっと頑張ってたら、
もっと必死になってたら、
もう1歩が出ていたら、
もっとやれてたんだろうか。
池尻くんは、万年1回戦負けチームの3年生で、
「どうせ負ける」みたいなのを、背負っちゃってた感じだったのですが、
中学生の時のチームメイトで、対戦相手の主将の澤村くんの
「勝とうとしなきゃ、勝てない」って言葉を思い出して、
最後まで必死に試合に臨みます。
試合という状況では、勝ち負けがありますし、
トーナメントとなれば、負ければ終わってしまいます。
でも、人生とか身体づくりってのは、
次のチャンスがあるんですよね。
もっと頑張ってたら、って思うなら、
次、もっと頑張ることが出来るんですよね。
ピラティスっていうのは、
次、もっと頑張るって気持ちを支える身体を作るって思っています。
私たちの人生の主役は、私達自身で、
高校バレー界で全国制覇を出来るような人生では無いかもしれませんが、
人生における、理想とか目標を達成するために、前を向いて進んでいるわけです。
身体が健康でないと、
それこそ、その1歩が踏み出せないと考えています。
俺たちもやったよバレーボール
って台詞を読んだ時に、
そうなんだよ、私達もやってんだよ、バレーボールってなったんです。
その試合で、
一生懸命になることだけが正解ではないけれど、
自分の理想や正義があるならば、そこに向かっていける身体を作るべきだと思っています。
疲れ果てて、そんな感覚ねぇよって感じになってる人もいますが、
どうか、はっと気が付いて、自分の身体と心に目を向けて欲しいなと思うのです。
負けることが恥でもなく、
勝つことが優位に立つことでもなく、
それぞれの人生の中で、
その勝ち負けの価値があるので、
自分の中の、価値観を曲げてしまうようなことにならないことが大事かなと思っています。
ハイキュー‼でも、それぞれの理想や価値観をもって、試合に臨みます。
勝っても負けても、そこに残るものがあると思います。
ピラティスは、目的ではなく過程で、
その先には、ピラティスを始める前とは違う世界が待っていると信じています。
身体が整うってことは、
人生の歯車を加速させることが出来ると思っています。
ハイキュー‼読んでほしい！
ピラティスやってほしい！
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