アイヌ刺繍の「エタラカ」は「でたらめ」という意味らしいが、和人には難しいらしい。 | 45歳からのピラティスサロンLotus position

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*先ほど投稿の際、「エタラカ」を「テタラペ」と書いてしまいました。

修正しましたので、正しくは「エタラカ」が「でたらめ」という意味となります。

大変申し訳ございませんでした。

 

 

ちょっと久し振りに、

アイヌ刺繍のお話。

 

6月の2回目の展示会に向けて、

チマチマっと刺繍をしております。

 

基本的なステッチがあるんですが、

チェーンステッチをオホ、

コーディングステッチをイカラリ、

と言います。

 

ほんで、

「エタラカ」というステッチがあって、

「でたらめに縫うんだよ。」ってもので、

「和人は真面目だから、これが出来ないんだよね~。」

というお話を、アイヌの衣服について研究されている、

津田命子先生が、おっしゃっていたのを聞いて、

 

いや、まじ、その通りだよ。。

 

と、思っていたのです。

 

↑真ん中の網のような刺繍です。

 

本当に、ランダムに針を入れていく感じで、

これが、どうなっていくのか、全然イメージが出来ず、

最初にやった時は、針を持ったまま固まってしまったのでした。

 

チェーンステッチに似ているかなと思うんですが、

それが、規則性なく、アメーバのように広がっていく感じ。

あまり表現が良くないですね(笑)

 

これが、難しい。。

 

針を入れる前に、

どうしたら綺麗に出来るのか?

どうしたら上手く広がっていくのか?

 

そんな事を考えていると、

固まったまま動けなくなるんです。

 

これを、

アイヌの方から見ると、

「和人は真面目だから」

という風になるみたいなんですが、

 

初めて、その話を聞いたときは、

ちょっと賛同できない感覚もあり、

技術的な問題だろうし、慣れればできる、と思っていました。

 

が、全然出来るようになりませんでした(笑)

あー、先生の言った通りかもー。って感じでした。

 

このエタラカが入ることで、

空間が埋められて、

全体の雰囲気が、しまるというか、クッキリとした印象になるので、

ぜひ習得したいところでしたが、

これが、本当に、出来ない。

 

難しい、というより、出来ない。って感じでした。

 

で、結局、他のステッチで代用したり、

空間が広くなるところに、色の違う布を入れたりして、

ちょっと誤魔化していたわけです。

 

そして、最近、

ちょっとやってみようかな、と思い付き、

いま作っているブックカバーの模様に入れてみたのです。

 

そしたら、なんと、出来るじゃないですか!

自分でビックリ。

 

なんで出来たのか。

何も考えていなかったから。だと思います。

 

インフル後から、

自分の感覚が変わった、という話は、

何回もブログでも書いてきましたが、

まさに、それが要因だったと思います。

 

針を刺しながら、

こうすると、どうなるか分からないけど、

それも、また、良し。って感じで、針が進みました。

 

やってて思ったんですけど、

均等にしようって、強く思ってたんだなーと気づきました。

 

ゴールデンカムイでも書いてありましたし、

津田先生もおっしゃっていましたが、

アイヌの方は、自由で新しもの好き。

そして、アイヌ刺繍は、個々人のオリジナリティを求めていき、

失敗しても、それが新しい文様となる、というもの。

 

だから、

これが合っている、とか、

こうしなければいけない、とか、

そういうのが、和人に比べたら、大らかなんだな、と思いました。

 

そして、根底には、

カムイと呼ばれる存在を信頼し、尊敬することで、

自分たちは守って頂いている、

お陰様で生きている。

という、信頼関係と安心感があるから、

自由というものを、屈託なく、受け入れることが出来るのかなと思います。

 

その価値観を、ちゃんと共有出来ていたんだなと思います。

 

だから、

でたらめに縫うんだよ、が、

難しいことでは無くて、

とても楽しいことなんだな、と思います。

 

結果、どのようなものが出来ても、

それが自分のオリジナルとなり、

周囲も、そう感じるので、

 

出来てない、とか、

失敗だ、とか、

恥ずかしい、とか、

 

そういう感覚が、

和人のように強烈には無いのかなと思います。

 

と、これは、

あくまでも、自分が感じていることなので、

予めご了承ください。

 

エタラカ出来た~と喜びましたが、

全く、何もないところからテタラペを縫うのは、無理(笑)

小さい空間で、チェーンステッチで囲った状態で、

チェーンステッチの目からスタートしないと、無理。

 

とはいえ、

自由への第一歩な気がした、

私の初エタラカでした。

 

刺繍については、

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