たとえ邪悪な末法という名の草原であっても避けることなく聳え咲き誇り
愛した御尊師を信じ敬い
何処までも側でお共し続ける…
何処までも側でお護り続ける…
下向きに純に咲き誇った一輪の花…恋華草☾蓮華草☽…
その恋華草とは清涼寺の住職だった(※現在は石橋頂道 御尊師様が住職となっています)菅原信法 御尊師様の三千代奥方様です。
美人で娘様も美少女で、お二人ともスタイルが抜群に良くてシルエットが整っててモデルみたいに綺麗です。
私はそんなに知り合いというわけではありませんでしたが気になる存在の奥方様でした。
あれは確かまだ平成27年
真冬日だった12月
その日は道路が渋滞してて広布推進会に遅刻してしまい、ギリギリ急いで清涼寺へ入って行くと既に唱題行は終わってて焦りながら猛スピードで階段を上って行くと、ちょうど参加されていらっしゃる御尊師様たちが休憩を終えて待機する部屋から階段を上って(※清涼寺は待機する部屋が地下になっていてそこから階段を上ってドアを出ると本堂へ行けるようになっている) 本堂へと向かって行くとこだった。
私は御尊師様たち全員が本堂へ入り終わったら私も本堂へ入ろうと思い、廊下の端っこで待機していた。
しばらくして御尊師様たちが全員本堂へ入られたので私も本堂の中に行こうとした
その時だった
三千代奥方様が廊下側の階段を上って来て御尊師様たちが本堂へと歩いてる後ろ姿を見ると、廊下に正座し、手をついて深々と頭を下げ、そして直ぐにあの待機する部屋のドアの横(行事が行われてる間、ドアは開いてる)に身を小さくして、まるで隠れるかのように正座をされたのです。
じきに娘様もやって来て一緒に正座していました。
なぜその場所にお2人で正座し始めたのだろう
それは本堂へ向かわれた御尊師様たちを、お見送り申し上げ、そして、お帰りになられるまでお待ち申し上げる為にいたのです。
愛を感じました…
それはまるで草原に咲く恋華草のように純な素朴さ…
しかも、ただの草原ではなく一瞬の隙に気を緩めると血を射出す針のような末法という名の草原
そこを恐れずに耐えて尽くそうとする慈悲愛が溢れた花……
本堂に前の方に座ろうと思えばいくらでも座れるのに決して出しゃばらず、ひっそり陰に隠れてお護り申し上げる御振舞い姿に深く感動致しました。
暖房がきいてない場所なのに
あんな隅っこに座ってて寒くないだろうか?
足腰が冷えないだろうか?
私は、しばらくして心配でトイレに行くフリをして様子を見に行ったんです
|・_・)チラッ
すると私の目線に気付いたのか三千代奥方様は、私を見るとクスッと笑って深々と頭を下げて御挨拶して下さいました。
私はいきなりそうされたので照れてしまい「ハァ」しか言えず、そのまま廊下側の階段を下りました(トイレ行くつもりはなかったんだけど、この際だから行ってきた)
そのあと私は本堂に戻らず、廊下に座って暫く様子を見てました(…だって心配だからさ)
優しい目…
スピーカーから流れ出る(清涼寺はスピーカーがあり1階ロビーや客殿まで聞こえるようになってる)話を聞いて時々ニコッと微笑む姿は幼子の少女のように可愛らしい…
広布推進会が終わって御尊師様たちが退場し待機部屋へと戻り始めると三千代奥方様と娘様は急いで、その場から離れて廊下側の階段に移動し、足が痺れてたのかガクガクしながら階段を下りて行きました。
…身体も相当冷えていたんだと思う(私が座ってた廊下は多少、暖房きいてるけどそっちのドアのほうまでは暖房きいてなくてかなり寒かったと思うよ)
忙しいからか、いない時もあるけど、だいたいはドアの横で身を小さくして正座していましたね
亡くなったなんて…信じられない…
もっと長生きしてて欲しかった…
そっか…
身代わりになったのですね……
三千代奥方様という恋華草は
もし万が一、大切な菅原御尊師様に黒い害虫魔が襲ってきたら
自ら根っこを噛み切って
自ら黒い害虫魔に身を犠牲にして
お護り申し上げる
そういう花なのですね……
そして散って逝ったのですね……
葬儀には参加できませんでしたので寺院にて新盆の塔婆を住職様に早速申し込んできます
女性とはどうあるべきか
妻とはどうあるべきか
を、見事な御振舞い姿で教えて下さいました…
恋華草☾蓮華草☽の花言葉は
☾あなたと一緒なら苦痛が和らぐ☽
まさにそのとおりの方でしたね…
ご冥福をお祈り申し上げます