「幸せになる」
という漠然とした理想が
人類を苦しめているんじゃないか、と思うことがある
幸せってなんだっけ♪なんだっけ♪
というCMがあったよね
タワーマンションとか
VERY妻とか
確かにわかりやすいけれどね
涅槃のように
争いも痛みも煩悩も無い
そんな状態が「良い人生ではないyo！」と言っているのが心理学者のカールロジャース
“It seems to me that the good life is not any fixed state. It is not, in my estimation, a state of virtue, or contentment, or nirvana, or happiness. It is not a condition in which the individual is adjusted, fulfilled, or actualized….The good life is a process, not a state of being…It is a direction, not a destination. The direction…is that which is selected by the total organism, when there is psychological freedom to move in any direction"
良い人生とは、安定的に調整された状態ではないのではないか？
美徳や満足感や涅槃や幸福が存在している状態を目的地にするのではなくて、プロセスだと思う。
どの方向に進んでもいいという心理的な自由がある状態で、各々が選んだ道に進めることではないのか？
意訳ですが、そんなことを言っています
んでね
人間って
涅槃を理想として現実が合っていないと
不統合を起こす
で、不統合を起こしていると
合わない服を着ているみたいで気持ち悪いし
居心地が悪いから
「いや、不統合起こしてねーし」
と自他に納得させるために防衛する
→ 病気や不調が出る
「実現できない自分ってダメ」
→ 自己価値の低下
どんどん現実がうまくいかなくなっていきます
南の島でのんびり釣り糸を垂れている老人に
実業家が話しかけます
実「一匹釣るために時間やエネルギーを無駄にしないで、船を買って、どんどん利益を上げて、もっと効率よく稼げばいいのに」
老人は、そうしたらどうなる？と聞く
実「南の島でのんびり暮らせるじゃないか」
良い人生とはプロセスで
何を選んでもいいという心理的自由がある状態だ
と考えると、この話も
「どっちみち同じじゃないか」では終わらないよね
それを目標にしたら人生詰むよ、とも
目標を達成しても、あなたは同じこと繰り返すよ
あなたはどこまでいっても満たされないよ
とも思える
行動が大事、と言うけど
心理的自由がないと動けない
「そんな事していいの？」という思いが
行動を制限して人生を狭めるものね
でも
意外と私たちって動けない
と言うか踏み出せない
それは
「そんな事したら」
嫌われた
悲しい顔された
愛されなかった
という経験をしたことがあるから
そんな時に、
踏み出せない自分を責めたり
踏み出す方法を検索しても意味がない
プロセスを楽しめるようになるには
失敗をしても大丈夫だと思えることや
自分と他人は違うことや
違っても自分も他人も悪いわけではないことや
傷つく事に過敏になりすぎない方法や
色々あるけれど
鎧で防ぐばかりではなくて
自分に合った柔軟性を身につける必要があるんだよね
その、必要なものをじっくり吟味して
新しい習慣が身につくまでに必要と言われる
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