大人になってから喘息になった患者さんが

ステロイドを止めたいとおっしゃって来訪されました


胸が苦しくなる時のことを

「胸にくもの巣が張ったようになる」と表現されています

想像しただけで胸が苦しくなります



喘息というと、子供の頃からの持病

と、いうイメージがありますが

40歳過ぎてから喘息にかかる場合があります


大人の喘息のうち、実に50%が40歳を過ぎてから発症しているというデータもあります



一般的に子供の喘息はアトピー性

(目安として)40歳過ぎてからの場合は非アトピー性とされています



簡単に言うと、ダニやハウスダスト、ペットの毛、花粉など

アレルゲンによって発症するものがアトピー性

それ以外が非アトピー性ということになります


非アトピー性の喘息は、大気汚染や喫煙、ストレスが誘引とされます


もちろん、大人の喘息でも、花粉症やアレルギーによる

アトピー性と判断できるものもあります



喘息のコントロールに効果の高いステロイドによる治療は

一般的に長期間の服用となり、

重症化するに従って使用量も増えていくため

「ステロイドは使いたくない」

と、思われる方も多いようです


しかし、喘息は発作によって死にいたることもある疾患ですし

心臓喘息といって、心不全が原因のこともありますので

まずは

きちんとした診断の元に、症状をコントロールすることが必須となります



さて、冒頭の患者さんですが

とんでもないことを言い出しました


「肺に鍼をうって下さい。

苦しい時のことを考えると直接肺にうってもらいたいと思うんです」


もちろんそんなことをしたら

気胸をおこして、私はお縄です


鍼灸の学校に入学して始めに習うのは

目玉、陰部、臍、肺には絶対に刺してはいけない


当然です




そんな危険を冒さなくても、喘息にはお灸がよく効きます


喘息といっても、脾の弱い方、心包の弱い方など、

原因は様々ですので

その全身調整とお灸


早い方では、10日に一度の施術を3回繰り返せば

ご本人にもはっきりとわかる効果が期待できます


そして、普段の生活としては

どの病気でも同じ



身体に入れるものを選ぶ

余分なものはきちんと出す


さらに、再発防止を考えて

心肺機能を向上させる太極拳やヨガを

習慣として取り入れると

心身の健康を保つのにも役立ちます




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