ストレスや悩みがいつのまにか重なって
心因性の不調に悩まれる方が多くなっています
ウツも最近では、心の風邪といわれ
精神科や心療内科への受診は特別なものではなくなってきました
ウツの治療は
自分にあった薬の服用と
自分の居場所を見つけること
とされています
ウツの薬の原理は
「安心して良いよ」という信号を伝える
セロトニンの再吸収を阻害するというものです
セロトニンは放出されても一部は
信号を伝える経路を進まずに
Uターンして戻ってきてしまいます
そこで、戻ってきたセロトニンが吸収される入り口を
ふさいでしまおうというのが、
セロトニン再吸収阻害薬です
正常な人でも放出されたうちの
7割のセロトニンがUターンして戻ってきてしまうといいます
そして、最も良く効くといわれている抗ウツ剤でさえ
効果が認められるのは、服用したひとのうちの6割
効果が出るまでに2週間といわれています
薬は対処療法ですが
そもそもセロトニンの放出が少ないのではないかという疑問があります
これを説明するのが
扁桃体の過剰な興奮によるセロトニンの放出抑制です
これは、緊張状態が長く続くと身体が戦闘態勢のままで
リラックスにスイッチするのを許さなくなった状態といえます
結果セロトニンの放出が抑制されてしまうわけです
つづきます