どちらも医療に関わる用語ですが、一般的には
ケアはお世話や介護
キュアは治療 という分類でしょうか
これを病院内での役割としてイメージ化すると
キュアするのはお医者さんだけ
ケアするのは看護師さんを始め、医師以外
ということになるかと思います
これが、実は医療従事者といわれる分類にも関連していまして
基本的に医師、看護師以外で人の身体に触れて施術したり、針(注射針に限らず)を刺したり
することが許されている鍼灸などは「医療類似行為」とされています
なんだか偽者っぽいですね、類似ですから
それはさておき、
最近はケアを主にしている医師もいらっしゃいます
例えばホスピスの専従医師
ホスピスで行われるのは、痛みのコントロールを始めとするQOLの改善が主体です
患者さんが望めば抗がん剤治療をしているところもあるかもしれませんが
主体はあくまで、治療ではなくコントロール
そのため、ホスピスでの看護は医師がすることも含めて「ホスピスケア」と呼ばれるのです
患者さんが死の瞬間を迎えるまで、延命治療も含めた治療(キュア)を続けるのが
医師の使命とされ、また、それを望む患者さんや家族がいる限り
ケアしかしないのは(例えば延命治療を施さないのは)医師ではない
との意見も未だにあるようです
この考え方の根本には
パターナリズムと呼ばれる医師が絶対権力者という従来の構図があります
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