どうも就労移行で支援員をしている網川ニールです。

 

先だってうちの事業所の職員が、実は手帳を持っていて、クローズで入社していたということが分かりました。

 

私個人は、クローズで働くことは全く問題ないと思っています。

 

障害を持っているからといって、障害を開示して働かなくてはならないんなんて誰が決めた!

 

って話です。

 

ただし!

 

ただしです!

 

クローズで就職をするのであれば絶対条件があります。

 

それは業務に支障をきたさないことです。

 

障害を理由として業務に支障をきたしてしまう人はクローズで働くべきではないと思います。

 

厳しい言い方ですが『仕事』である以上、きちんとした労働力を提供することは必須です。

 

例えばです、皆さん想像してみてください、同じ部署に以下のような人がいた場合・・・・

 

 

・頼んだ仕事がいつまでたっても出来上がってこない

・確認をしても明瞭な回答が得られな

・同じ系統のミスが多い

・ミスを隠す

・出勤が不安定で、仕事の計画に組み込めない

・報告、連絡、相談がない

 

ハッキリ言って困りませんか?

 

誤解しないように伝えときますね。

こういう人が職場にいると困りますよね?

って話じゃないです。

 

そういったことが起こる理由が分からない、どう対処して良いのかわからないことが困るのです。

 

ミスが起こった際、それが障害を事由にしたものであれば特性から、どうしてそうなるのかを一緒に考えることができます。

 

働く側も企業に合理的な配慮を求められます。

 

しかし、クローズではそうもいきません。

障害を隠していますからね。

 

単純に「やる気がない」、「できない人」と思われてしまいます。

 

ですからクローズで働く以上は上記のような状態に陥ってはなりません。

 

報連相ができなかったり、ミスが多発すれば自分の評価が下がるばかりか、会社に損害を出してしまいます。

 

クローズで働く人は、配慮がなくてもきちんと労働力が提供できることが前提です。

 

今現在、クローズで働こうか悩んでいる人は、その点をきちんとできるかを考えてみてください。

 

またクローズで働くと、以下のような制約が出てくることもきちんと理解しておく必要があります。

 

・通院時間が取りづらい

 

・体調不良の時、薬が飲みづらい

※薬を飲んでいる所を同僚に見らえたら説明できないですからね

 

・体調不良で休みたいときに休めない

※障害者雇用の場合、体調不良による休暇がある程度、許容されるケースもありますがクローズの場合はそうもいきません

 

・いつかバレるんじゃないかという恐怖と戦うことになる。

※欠格事由に当たるのに障害を隠していた場合は最悪解雇の対象になります。

 

・会社にバレるので障害者控除が受けられない

※厳密にいうと受けられないわけではありませんが、確定申告をしたり、なんやと色々大変です。

 

クローズの場合は、これらの様々な制約と戦いながら働くことになります。

 

クローズで働くのは意外に大変なのです。

 

クローズ就労を目指す人は

 

・障害者と知られたくない/思われたくない

・障害者雇用だと自分の望む仕事がない

 

というような理由があったりします。

 

でもね先に書いたような「ミスが多い」、「きちんとした報連相ができない」という人は結局、望んだ仕事についても仕事をすぐ辞めることになったり、障害を持っていることがバレたりします……

 

それだとクローズで働くメリットは得られません。

 

ですからクローズで働く人は、健常者とほとんど変わらない仕事をすることが求められるわけです。

 

逆を言えばこれらをクリアできればクローズでの就労はありだと思います。

 

今、クローズでの就労を検討している人は

 

健常者と

 

“ほぼ同じように働けるか”

 

を検討してみてください。

 

ちなみに、クローズで働いていたうちの事業所のスタッフは結局辞めてしまいました。

 

理由は「障害者とバレたから」と言うものでした。

 

こんな終わり方って悲しいじゃないですか。

 

同時に辞め方も突然だったので引き継ぎもままなりませんでした。

 

忙しい年の瀬……私は残務処理に追われています。

以上愚痴でした。