どうも就労移行支援事業所で支援員をしている綱川ニールです。
 
今日は発達障害の方に起こりがちな、困りごとをあるあるとして書いていこうと思います。
 
発達障害は夜中の人からなかなか理解されない障害の一つです。
 
この記事を通して発達障害がどんな障害なのか知っていただければ幸いです。
 
というわけで早速、発達障害あるあるを書いていきます!
 
①頻繁かつ確実に物がなくなる
発達障害の人はよく物をなくします。
 
しかも「これはなくしてはならぬ!」というものほどなくします。
 
家や自転車の鍵、財布、スマホ、結婚指輪
 
気がつけばなくなります……
発達障害の人は注意力が他の人より散漫になりがちです。

ですからふっと気を抜いた瞬間に手に持っていた鍵を机の上に置きっぱなしにしてしまったり、いつもと違う場所にしまったりします。

また発達の人は物をなくして失敗した経験よりも、なくしても見つかった経験を鮮明に覚えていたりします。

結果、「なくしてもどうせ戻ってくるさ!」とか思っていたりします。
※実際は戻ってこないことも多いのですが、そっちはあんまり記憶に残りません。

物をなくさない第一歩は、定位置管理です。鍵はズボンの右ポケット!、財布はカバンの内ポケット、スマフォはジャケットの左ポケット!
といった感じで保管する場所を決めて習慣付けしましょう!


②万が一に備えすぎる

発達障害の方は「いるもの」、「いらないもの」の区別が苦手です。

例えば、携帯のバッテリー。

過去に携帯電話の電池が切れて困った経験があると、「あ、もしかしたらまた電池切れるかもしれない!」と思い必要以上に持ち歩いたりします。

そういう人に「今まで電池切れて困ったのって何回?」と聞くと「いや、一回だけ」と答えたりします。しかもその一回はよくよく聞くと、前の日に電池を充電し忘れて家を出た結果だった……なんてことも。

ともかく、発達障害の方は必要以上に「万が一」に備えてしまいがちです。

結果、会社に行くだけで荷物がパンパンに……

万が一に備えすぎるのは、仕事以外にも発生します。

例えば、食料品を買う際も万が一に備えすぎて、必要以上に多めに買ってしまい、結果使い切らずに冷蔵庫で腐らせたりしてしまいます。

発達障害でお困りの方は、思い切って、
万が一に備えない勇気
を持つことも大切だったりします。

③髪型の正解がわからない


発達障害の人髪の毛のセットや化粧が苦手だったりします。

これにはいくつかの理由があります。
例えば、自分では上手く身だしなみを整えたつもりでも会社の同僚から……

「何その化粧?」

などと言われると、それがトラウマになり、身だしなみの正解がわからなくなってしまいます。

また髪型や化粧は決まったセット方法が作りづらいものです。

髪は毎日伸びますし、肌の質は日によって変わります。
ですから、昨日と同じやり方でセットや化粧をしても同じ結果になるとは限りません。

発達障害の方はそういった日によって変化するものを上手く掴むのが苦手だったりします。

髪の毛に関しては、切ってから何日間はこのパターンのセット、それ以降はこのパターン、さらに後はこのパターンといった感じでセットのパターンを作っておくと楽になったりします。

④締め切り? ま、守れてるよ


発達障害の方はエンジンかかるまで、他の方よりも少し時間がかかる傾向があります。

締め切りや期限は守らなくていけない!

という意識はあるため、期限の日付は意識しています。
しかし、やり始めるという、きっかけがいまいち掴めないのです。

ですから締め切り前日という、わかりやすいきっかけが発生した時に初めて取り掛かったします。

それで間に合わないことも、しばしば……

発達の方にお仕事をお願いするときは、途中報告はいつするのかという期日を設けることをお勧めします。

そうすれば、その期日に合わせてお仕事をしてくれます!

⑤寝坊はしていない
 しかしギリ!


発達障害の方は時間にルーズと言われることが度々あります。

会社やプライベートでも出勤や待ち合わせに遅刻することが少なくありません。

別に寝坊などをしているわけではありません。

なんなら、待ち合わせの数時間前に起きているくらいです。
それでも遅刻するのは……
・準備の合間に「ぼうっと」する謎時間がある。

・永遠決まらない髪型を整えるのに時間を使いすぎる

・こんなに早く起きてるんだし、まだ準備を始めるのは早い、ちょっとテレビでも見るか……え、まじで!もう出発に30分前じゃん!!!!なんの準備もできてない!!!!

なんてことが起きているためです。

対処方法としては、最近流行りのモーニングルーティンのように決められた準備動作を作ることと、その動作を時間と結びつけることです。

7:30分には歯磨きをする!!
的な!

⑥普段わかっていることが
 わからなくなる



発達障害の方は咄嗟に何かを判断するのが苦手です。

例えば運転中「あ、そこを右」と急に言うと、左にハンドルを切ったりします。

右と左がわからない訳ではないのです。

ただ、急に言われると脳の処理速度が追いつかないのです。

発達障害の友人、Aと長距離ドライブをすると彼は、まあまあ道を間違えます。

高速道路の分岐点はドキドキです。

ちなみにAは、カーナビを見るのも苦手です。

「俺は運転しながらナビが見れない、カーナビの情報をナビする人がいないと運転できない」

とよく言っています。
ナビのナビってなんだよ……


以上、発達障害あるあるでした!
発達障害の方は世の中から困りごとを察してもらいづらい障害の一つです。

ですから配慮を受けられなかったり、障害って言っても大したことないでしょ? なんて誤解を受けがちです。

その分、当事者の方々は周りが思っている以上に苦悩を抱えているケースもあります。

※ちなみに友人のAは「困りごともあるが、特に問題はない! 困るのは俺じゃなく周りだ!」と発達ライフを満喫していたりもします。

今回のあるあるでみなさんの理解が少しでも深まればと思います!

ではまた次回!!