どうも移行支援で支援員をしている綱川ニールです。

世の中には約3000の就労移行支援事業があります。
これだけ事業所があれば「ここはイマイチかな」という移行支援も出てきます。

今回はそんな「イマイチ事業所」の特徴を書いていこうかと思います。

①空気を読まず
 ガンガン聞いてくる



円滑な支援を行うなう為には皆さんの情報は必要不可欠。

どんな障害で、どう困ってきたのか、今まで職歴や家族構成……などなど。

情報が多ければ多いほど、その人の困りごとを解決できるプログラムが提供でます。

だから事業所に見学に来てくれた人に対しては色々質問をします。

しかし人によっては答えたくない質問があるのも事実。それを無視して見学で、取り調べのように質問してくる移行支援もあります。

プロの支援員は答えたくない質問をムリに聞き出さず、ゆっくりと時間をかけて話を聞いていくものです。

もしくは話したくない質問でも、話せる空気感をしっかりと作ってくれます。

見学時に取り調べのように聞いてくる移行支援は、ヒアリングの技術が不足していると言っていいでしょう。

※因みに、しばらく通所をしてその人の特性がわかった後は、一つの技法として、強めに質問していくこともあります、悪しからず。ここで問題としているのは、あくまで最初の見学時にガンガン聞いてくる事業所です。

② 見学時、他の移行を悪く言って、自分の移行を持ち上げる


移行支援って合う合わないがあると思うんです。

例えば自由なカリキュラムが組めるのはある意味では「その人に合ったプログラムが組める」ということになります。しかし他方では「決まったプログラムがない」ということでもあります。

それを良いと捉えるか悪いと捉えるかは人それぞれです。

そういったことを無視して見学時に「うちの移行はいいぜ〜、他はダメだけど〜」と言ってくる移行支援には注意が必要です。

他を悪くいうことでしか、自分たちをアピールできない事業所に、良い事業所はありません。

というか影で他の移行の悪口言っているような事業所って信用できなくありませんか?

③根本的に知識がない

移行支援って意外にスタッフの勤続年数や業界経験年数が短いんですよ。

スタッフに「何年目ですか?」と聞くと、大抵1〜5年目と答えます。

まあ移行自体ができて15年程度のサービスですからね、10何年も勤めているスタッフが少ないのは当然と言えば当然ですが。

それにしたって職員の離職率、回転率はすごいです。まあこれには「給与が少ないこと」と「休みがないこと」が関わっていたりしますがそれはまた別の機会に書きます。

月の休みが6日で、手取りが14〜5万の人とかめっちゃいるから……ボーナスもない人とかめっちゃいるから。業界の闇を感じるんだから。

話が逸れました。

ともかく、移行支援は経験年数が短いスタッフが多いです。そのため当然、知っていなければならない知識を持っていないスタッフもいます。

6・1報告と聞かれても、それが何を言っているのかわからない、といったことがあるのです。

就労移行で必要とされる全てを知っている必要はありませんが最低限の知識は持っていないと円滑な支援は行えません。

ですから知識量が少ない職員ばかりの移行支援は注意が必要です。

④知識がないし調べない

何度も言いますが、最低限の知識はないと円滑な支援は行えません。

しかし入ったばかりのスタッフであれば知らないことがあっても当然です。

大事なのはそこで、「いまパッとは出てこないので後で調べてお伝えしますね」と言えるかどうかです。

しっかりと調べて答えようとするスタッフがいるなら、すぐに質問に答えられなくてもOKだと思います。

問題は質問に知して「自分で調べようか?」と返してくるスタッフしかいない移行です。

もちろんね、訓練の一環でご自分で調べて下さい、と言うことはあります。

しかし移行の専門分野に関する質問(雇用率、雇用情勢、職業適正などなど)を自分で調べろと言ってくる移行には注意が必要です。

⑤Feel Likeな支援員しかいない


移行支援の大切な役割は、「適性を判断する材料をお渡しすること」です。つまりはアセスメントですね。

というかそれが移行の主たる仕事です。

なので「たぶん」や「おそらく」、「だと思う」という曖昧なフレーズや客観性のないことしか言わない支援員ばかりの移行には注意が必要です。

それはしっかりとしたアセスメントができないということですから。

きちんとしたデータと客観性がなければアセスメントはアセスメント足り得ないのです。

移行に体験に行った際は、職員のフィードバックが主観的なものか客観的なものなのかをチェックしてみてください。

とはいえ、体験の数回では詳しいアセスメントは言ってくれないのが当然です。

ですか見るポイントとしては「客観的に観れるシステム」とそれを「説明できそうな職員」がいるかどうかです。

⑥職員の仲が悪い


どの職場でもそうですが、そこで働いている人たちが「しっかりとコミュニケーションを取れているかどうか」は大事なポイントです。

コミュニケーションが上手く行っていない職場はトラブルが多いです。

職員同士が殺伐としている移行は連携が取れていないので、質問をする職員によって答えが違ったり、事業所の雰囲気が悪くなりがちです。

何より移行支援の講座では「職場内での円滑なコミュニケーションは大切です」と伝えているのに、それができていない事業所はダメでしょ?って話です。

それを見極める為にもしっかりと、体験をしましょう。

体験は、皆さんが事業所をアセスメントする大切な期間でもあるのです。


以上、ダメな移行支援の特徴でした。

ここで挙げられた特徴を参考に、通われる移行支援を選んでいただけると良いかな〜と思います。

まあ、特徴と言っても個人の主観ではありますが。
m(_ _)m