マツコ・デラックスってすごいなぁ〜

 

土曜日の午後、ぼんやりとテレビを眺めているとCMにマツコ・デラックスさんが映っていた。私はマツコ・デラックスさんが好きだ。

 

今や押しも押されもせぬ人気、芸能人なったマツコ・デラックスさん。彼女は素人の人が出る番組に多く出演しMCを務めている。時に厳しいツッコミや悪辣な言葉、一見すると罵詈雑言とも取れる言葉を口にするマツコ・デラックスさんだが、そのせいでテレビ越しに彼女を観る人の中には、

「マツコ・デラックスは偉そうだ!

「なんだ自分よりも年上の人にキツイ言葉をかけて!芸能人がそんなに偉いのか!」

「マツコ・デラックスは天狗になってる!

と感じる人もいるようだ。

 

しかし私がマツコ・デラックスさんに感じる感想は全くその逆で「マツコさんは本当に気遣いのできる、礼節をわきまえた人だな」とテレビで観る度に思う。

 

お礼の時には必ず

 

私がマツコ・デラックスさんが気遣いができる人だなと感じるのは人からプレゼントをもらった時の彼女の態度などからだ。例えば番組に出演した素人の方がMCの芸能人にプレゼントを渡したとしよう。そんな時、多くの芸能人が取る態度は以下の通りだ。

 

素人:これ実は僕の知り合いが作ったMCさんをイメージした着物なんですよ。

芸能人:わーーーきれーー!ありがとーー!大事に使うわーー!

素人:頑張って作ったそうです

芸能人:いや、わかります。本当にきれいだもん!本当にありがとうございます!

 

まあ、これでも悪くはないし、きっとこれを作った人もプレゼントした素人の方も嫌な思いはしないだろ。というより極めて常識的な判断だ。

でもマツコ・デラックスさんは一味違う!

 

素人:これ実は僕の知り合いが作ったMCさんをイメージした着物なんですよ。

マツコ・デラックス:うわーーありがとう!

素人:頑張って作ったそうです

マツコ・デラックス:いや、わかります。本当にきれい!なんて方が作ってくださったの?

素人:〇〇って友達です。

マツコ・デラックス:〇〇さん本当にありがとうございます!大事に使いますね。

 

そうマツコ・デラックスさんはこういう場合、常に相手の名前を言って感謝するのだ。しかも名前がわからない場合はちゃんと相手から聞き出した上で感謝をする。「え〜そうだっけ?」と思う人は是非、改めてテレビを観ていただきたい。

 

普段、キツイ言葉や、怖い態度が目立つマツコ・デラックスさんだが、こういう礼節を必要とされる場面では本当にしっかりとした態度で行うのだ。

 

潔癖気味なのに

 

テレビを観ているとマツコ・デラックスさんは少し神経が細いというか、繊細なところがある人だということがわかる。例えば彼女はサンドウィッチなどを作った際に人が手を置いて切った方は絶対に食べない。人が触れた食べ物というものに嫌悪感をかなり持っているようだ。まあ、それはわからなくもないし、自分も極力、人が触った食べ物は食べたく無い。

 

しかしそんなマツコ・デラックスさんが人の触った食べ物を手にとる場面がある。それは自分以外の人間もその食品を食べる場合だ。素人の人とスタッフの人が目の前で半分に切ったサンドウィッチを食べるそんな時、マツコ・デラックスさんは必ず自分から率先して、人が手を置いた方を手に取る。本来なら、彼女は嫌なはずなのだがそれを自分からやるのだ。こんなことからもマツコ・デラックスさんの人柄がわかる気がする。

 

距離感

 

また時折、マツコ・デラックスさんは「芸能人に対する態度と素人に対する態度があまりに違う!」と批判を受けることがある。

確かにマツコ・デラックスさんは明石家さんまさんや松任谷由実さんなどと接する態度と素人の人と接する態度は違う。ただこれは本来、当たり前のことだと言える。

 

なぜならテレビ番組を成立させるためにそれは必要な態度の変化なのだから。

 

芸能人は基本的にスキルとして「番組を成立させるトーク力」を持っている(一部を除く)、だからマツコ・デラックスさんは芸能人とテレビに出る際は適度な距離感でフラットに話していれば番組は番組の形で収まりがつくし、最悪トークが微妙でも「ゲストが〇〇さんならしかたない」とその芸能人のキャラやバックボーンを理由に番組に興味を持てる。

 

テレビにマツコ・デラックスさんと吉永小百合さんが一緒に出ていて「トーク弾んでねーから観ねー」とはならないだろう。その2人が出ているだけで人は番組を観るのだ。だから彼女が積極的に「番組を面白くする努力」「世間が求めているキャラクターを演じる努力」をしないでもいいのだ。

 

しかし相手が素人だとそうは行かない。素人の人には芸能人のような世間の人が知るバックボーンやキャラがない。だからマツコ・デラックスさんと素人の場合はトークがある程度、弾んでいないと番組は番組の体をなさないのだ。

 

そんな素人の人との番組を成立させるには、マツコ・デラックスさんが主体となって頑張るしかない。結果、必要になってくるのが「世間がマツコ・デラックスに求めているキャラを演じること」「面白いと思われるための言動」だ。

 

つまりは過激な言動やある種、横柄に見える態度も番組を番組として成立させるために必要なことなのだ。

 

最近は芸能人の起こした事件や不倫といった誠実さを欠く芸能ニュースが多く聞かれるが、マツコ・デラックスさんをテレビで見ると「なんか清々しいな」と気分がよくなる。