今年の4月の一週目のことである。

一人暮らしの長い私だけれど、母と電話は月に4回するかしないかと頻繁な方だった。

この日も他愛もない電話で、「元気かな〜?」くらいの気持ちで私から電話をかけた。電話口からは元気の無さそうな母の声、「どうしたの??」と聞くと胃が気持ち悪くてお腹も痛い、ご飯が食べられない、とのこと。

うちの母は病気とは無縁、と〜っても食べることが大好きで、昔から便秘を1〜2週間していても平気でモリモリ食べる、ある意味強者だった。

そんな母が『食べられないほど』具合が悪い?どんな症状が出てるか教えてくれない?と言うと、


・便が細くて少ししか出ない
・血便があった
・半年以上前から胃もたれみたいな感じ
・何もしてないけど体重が5キロ減った


電話口でGoogle先生で調べた結果、可能性があるのが大腸癌だった。


私はビックリして「お母さん癌かもしれないから今すぐ近くの病院へ行って!」と言うと、母は大層不満げな声で

「癌だなんて怖いことを言う娘とは電話したくないっ!!」

そう言って一方的に電話を切ったのだ🙄


腹立たしさと心配も相まってすぐさま父に電話をし(両親の部屋は隣同士😂)車で病院へ連れて行って!!と懇願した。



次の日、父の説得と母本人も痛みの限界だったのか近くのクリニックへ行くも、そちらのクリニックだけでは分からないとのことで大きめな病院を紹介されCTを撮った。


こちらも結果が心配で気が気ではなかったが夜母から「詳しいことはパパから聞いて」とLINEが。いやいや、もう少し説明あってもいいんじゃない?!と思いつつ、父に電話をすると「お母さん緊急入院になったから用意して手続きしてくる」


全くと言っていいほど病院にかかったことがない(後でこれについて悔やんでも悔やみ切れないことになるのだが)母の入院に驚き、私もすぐ行く!と伝えるも、そこの病院はまだ面会禁止で退院するまで会えないから急いで来なくて言いと言われてしまった。


そこから絶食、全身検査検査の日々、個室しか空いておらず母は1人で10日近く監禁気分を味わう。電話もする気がおきないからと、連絡も殆どなかった。



検査結果通知、退院の日。久しぶりに会った母は大分痩せこけていた。久しぶりに会えた喜びも束の間、検査結果はS字結腸癌、しかも周りにくっついてしまっているのか画像を見ても黒い塊にしか見えないのでこちらで手術は難しいので違う大病院に転院することが決まった。


母は極度のビビり、痛みに弱弱人間で結果を聞くと頭を抱えて俯いてしまった。


「大腸全部取ったら助かるかもね」

なんて半笑いで主治医が言ったのだけど、あれはジョークだったのか本心か未だに分からない。ムカつく。




癌専門の病院へ入院の前に一時帰宅を許された。勿論絶食、ドロドロした栄養缶(エンシュア・H)のみ。鼻を摘んで飲んでいた。

久しぶりの我が家にとても嬉しそうな母の顔、正月に会った時とは全く別人になっていて複雑だった。