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『男の旅行カバン』

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ローカル空港からの飛行機は大混雑。
時差もあって飛び立ったらすぐ落ちてしまい
降りた先はスコットランド。
半袖、半ズボンの姿も多い20度くらいの
ロンドンと違い、スコットランドは
タウンジャケットが欲しいけらいの5度。
インバネスだ。

数ヶ月前、くろすさんにインタビューし、
「ネス川を下って先がインバネス」と仰られ、
「インバネス!」と叫んだばかり。
この地は有名なコートゆかりの地だ。

あの時は英国に来ることなど思いも寄らなかった。
それでというわけでもないが
旅のお供に選んだのはくろすさんが書かれた
『男の旅行カバン』。
もともとは『クロスアイ』といふムックで発売されたもので、何度読んだことか。
文書も素敵でが、タイトルが絶品!

ホンモノのボタン・ダウンをもう誰も知らない
悪いソックスをはいたスゴい男たち
王女で上がり、女王で下りたツリー・トップスホテルの一夜
バイキングの子孫はやさしい目をしていた
トラディショナルなグローブはボタン留め以外に考えられるか

何度、真似ようとしたことか。
それともう一冊は伊丹十三の
『ヨーロッパ退屈日記』。
内容も文章も、読むたびに新しい発見がある。
iPadにはチェコの作家のイギリスの紀行文はあり、
こらは時差ボケの昨日のベッドで読破した。
ホテルはノーフォーク、これも服の名前になって
いるが、この地のパブ二階のホテル。
ネルソン提督が泊まった部屋も見せてもらった。

さて。本日はスカイ島へ。
スコットランドも初めてなら、スカイ島という名前を
聞いたのも初めて。
でもシングルモルトのタリスカーの蒸留場も
あるという。
取材のもとになったデザイナーは
何もないことが、素晴らしいと教えてくれた。
いやいや、英国はすべてを持っている。

もう少し英国を楽しむことに。

M

patagonia

 

ほぼ2年振りの海外での仕事、しかも欧州は10年近く行っていません。

そこで移動用のトロリーケースを新調しました。

「パタゴアニア」のブラックホールウィールドダッフル70リットルです。

 

若いころはずっとダッフルバッグを使って海外に行っていました。

トロリーケースを買ったのは、20年くらい前のアメリカです。

ミネソタ州に取材に行った時に、モール・オブ・アメリカという

真ん中にナッツベリーファームをいう遊園地があるという巨大な

ショッピングモールで「トゥミ」の機内持ち込み用のトロリーを買いました。

 

他に何も買うものがなくて、それならと買ったのですが、

このトロリーで随分と旅をしました。

機内持ち込みサイズを買ったのは、アメリカでは取材で

荷物を預ける暇もない、あるいは着いてすぐに仕事に行けるように

荷物を預けないで移動することが多かったからです。

 

しかし、2008年の旅で壊れました。

フィレンツェの空港に着いて持った時に、変な音がすると思ったら

車輪の辺りが破壊され、その後の旅が大変でした。

 

それで新しいのを購入したのですが、

それがプラスチックとナイロンのハイブリッドタイプで

これもよく出来た国産ケースでしたが、昨年、

息子が使っていた時に同じような部分が壊れました。

同じフィレンツェの空港です。あそこはウチにとって鬼門!

 

仕事での旅が決まってからいろいろと悩んでいたら、

アメリカの某アウドドアブランドで、

2代目のトロリーケースとほぼ同じデザイン、

同じ大きさ、同じ仕様のを発見しました。

一応実物を見てからとフリーコールに電話して

置いてある場所を尋ねましたら

「置いてある店はない」とのお返事です。

サイトには載っていますが、実物は見られない。

しかもアメリカからの輸入品なので、

早くても2週間程度、入荷にかかるとの返事です。

 

それでそのケースは諦めて、パタゴニアのサイトをチェック。

そうしたら機内持ち込み用の35リットルのトロリーを見つけました。

でもエクスパンダブル、つまり幅が伸びる機構がない

シンプルなデザインなので、またもや実物を見てみたいと思いましたら

サイトに現物があるところをチェックするポイントがあります。

この店には在庫があり、この店にはないと

一覧で見られるのです。

こういうところが気が利いています。

 

仕事のついでに丸の内の店に寄りましたら、

機内持ち込みサイズが今の基準に合わせてあるので

少々小さい気がしました。

そうしたら「ワンサイズ上もありますよ」と出してくれたのが

この「ブラックホール」のダッフルです。

 

容量は倍になっていますが

縦横のサイズは機内持ち込みとそれほど変わりません。

しかもダッフルなので、荷物の量を調節できません。

荷造りで無理して入れることもできそうです。

 

パタゴニアの商品は環境を考慮して

購入時に自分の袋に入れることになっていますが

これは自宅まで送ってもくれるとのことです。

さすがです。

 

仕事の途中だったので、その時は諦め、

再び購入に行った時には残念ながら雨。

ケースを雨の中で引いていくのは「鞄に気の毒」と

郵送してもらったら、翌日着きました。

 

昨日、今日と荷造りをしていますが

名前の通り、なんでも入ってしまう感じです。

いや、今回も移動ばかりなので、なるべく

軽量にしなければ。

後はホイールの強度の問題ですが、

これは使ってみなければわからないですから。

ちなみに修理をしてくれるそうです。

 

さぁ、明日から、欧州へ。

 

M

cotopaxi

 

ネットやFacebookを見る理由のひとつに、

自分の知らないブランドや意外なものに出会えることにあります。

 

最近、見付けたのがアメリカの「コトパクシ」というブランドです。

2013年にアメリカのソルトレイクシティにスタートしたブランドらしく、

日本では正式な代理店がなく、サイトの紹介が出ていました。

チェックしたら、オンリーショップはソルトレイクシティにしかなく

これは久し振りに、ネットで買ってしまおうかと思っていましたら

翌週の某展示会で発見しました。しかも旧知の人が

やるというので、早速「ルソン・デル・ディア」というバックパックを

入手しました。

 

このブランドが立ち上がった時にやったことは、イベントだそうです。

一匹のリャマを連れて大学のキャンパスを巡り、

学生たちは参加費35ドルを払って、バックパックとチケットを貰って

アドベンチャーの旅に出る。アドベンチャーには

山登り、川下り、それ以外にもボランティアなども。

イベントに参加することでブランドの哲学を知り、認知度も上がり、

短期間で、10億以上の資金を集めることに成功したそうです。

 

だからこのバッグのボディやショルダーストラップにも

リャマのマークが。コトパクシという名前は間違っていたら

申し訳ないのですが、山の名前だったような覚えが。

 

環境問題に留意し、ウェブ上では、ファリピンにある工場の様子を流しています。

もちろんフェアトレーディングで商品作りを行なっています。

それ以上に素晴らしいのが、このバッグ、とにかく使いやすい。

 

たぶんベースになっているのは、

登山用のザイルを入れるバッグだと思いますが

見た目の色づかいと違って、作りはかなりシンプル。

 

メインコンパートメントとショルダーストラップのみの構成。

外側と内側に1個づつポケットがありますが

それ以外は何もない。

メインコンパートメントの開け閉めはドローコードだけで。

それでも18Lと収納能力も高い。仕切りもないので、

ドサっと入れることができます。

軽く、折りたためるので、旅行にも絶対便利。

 

では雨が降ったら蓋から入ってしまったらどうする。

携帯や筆記具、ペットボトルはどこに入れる、、、、

なんてことを考えていたら、こんなバッグはできない。

L.L.ビーンのトートバッグもそうですが

”袋もの”は絶対シンプルなものがつまるところ使いやすいのです。

 

ちなみに保証は61年付いています。それは低開発国の寿命に

合わせているのだそうです。エラい!

61年は死んでしまうので無理だけど、当分、これを使ってしまおう。

 

M