君と僕の中
君の瞳に 僕が 映らない日があれば
透明な 瞳なんかじゃ見えない存在として
傍にいるよ
片時だって 離れずに 君の横に ただ居るよ
僕の声が 君の耳に届かなくても
何度でも 言うよ
君は独りぼっちなんかじゃないって
明けない夜は 存在しないんだって
君が 僕の体温を ふとした拍子に忘れたとしても
僕は 探して 探して
欠片を見つけ出すよ
そして 君に差し出すよ
君が 溢れる全部の涙を 飲み込んで
溺れてしまいそうな時は
僕が 砂漠へと 君を連れて行くよ
干からびあがった 大地の上で
どうか どうか 蒸発しない涙が 乾きますように
そう 一緒に願うよ
君が 怖くて 正体の見えない何かに震える夜を
過ごしているならば
分裂しないように
きつく きつく 僕は
君を 抱きしめるよ
君の どんな部分も 失われないように
君の 破片が 飛び散らないように
きつく きつく 僕は 君を抱きしめるよ
もしも 君が 肌の温かさを 恋しく思う日があれば
僕は ただ
君の手を とるだろう そして
精一杯 伝えるよ
これが 触れ合うことだって
君が 一人になりたいと思うときには
僕は そっと 君の元を離れるよ
また いつか 君が寂しくなって
涙が乾かなくなるときまで
僕は 君のもとを 離れるよ
離れていたって 離れていない
矛盾だらけだけど
あの頃 君を想う 僕の心に
矛盾なんて一つだってなかったんだよ
手紙
今日 空を見上げていました
この町は 高い建物がないからか 空が広く見えます
一羽の小さな鳥が 私の近くから 空へと飛び立ちました
小さな 小さな 体で
小さな 小さな 羽根で
あんなに 小さな 翼なのに
私の耳に しっかりと 羽音を残して
太陽の光に 溶け込むように 空へと 飛び立ちました
不安は 持っていないようでした
未来に 何が起こるかなんて 考えてもいないようでした
ただ
今を一生懸命 生きているようでした 精一杯生きているようでした
この一瞬の中で この小さな鳥の存在は
何千・何万匹の鳥の中でも 私にとって 特別な存在になりました
強く 私の海馬に焼きつくように残りました
だから 私は あなたに恋をしたのでしょう
瞬間を 一生懸命 生きている あなたの 命に 深く 恋をしたのでしょう


