図書館で借りた、本の福袋の中にカズオ・イシグロさんの本が入っていて、読み切れんかったから延長したものの、読み終えるかしら?と思っているRikanです。
昨日、ずっと観たいと思っていた映画を観ることができました。
『ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ』
ホントは年末に上映終了の予定だったのですが、なんとなく映画館のHPをチェックしたら、ちょうど昨日まで延長になってて、めちゃラッキーでした
ウルグアイの元大統領のホセ・ムヒカは2012年、リオデジャネイロで行われた会議での伝説的なスピーチが話題になった方です。
絵本にもなってすっかり有名になられていますが、私が初めて知ったのは2012年、この会議の直後でした。
私は2011年にエクアドルへ行き、翌12年に帰国しましたが、帰国した後だったと思うんですが、エクアドルでめっちゃお世話になった日本人の方からこのスピーチの動画が送られてきたんです。
もちろんスペイン語だったと思うのですが、日本語字幕あったかな?「うわっ」て思ったのを今でも覚えています。
この映画はムヒカさんの虜になった日本のテレビディレクターさんが監督なので、まさに日本人向けのメッセージです。
ムヒカの言葉はスペイン語。
やっぱりネイティブのスペイン語は難しいなと思っていたら、パンフに元在ウルグアイ大使のインタビューでスペイン語ネイティブも「彼の言葉はすごく理解しにくい」と言ってたそうで(笑)
安心しました。
ビックリしたのはムヒカ以外にもスペイン語がたくさん出てくるのですが、スペイン語をスペイン語と感じないくらい、スッと頭に入ってきたこと。
別に英語も得意じゃないけど、聞き慣れた音ではあるので、英語かと思ったらスペイン語だったというくらい、スペイン語はまだ私の中で過去のものにはなってないのかなと思いました。
そして、理解はしにくいけど、ムヒカの言葉をそのまま聴けるのはすごくありがたいなと思いました。
スペイン語やっといてよかった。
さて内容ですが、メモりたくなるくらい、大事な言葉がいっぱいありました。
斜めの前のおじさん泣いてたからへーって思ってたら普通に泣きました。
思わずパンフ買っちゃったんですが、ムヒカ語録が載っていて買ってよかったなと。
一番ジーンときたのは
「君が何かを買うときお金で買っているのではない。お金を得るために費やした人生の時間で買っているのだ」
ですかねー。他もいっぱいあったけど。
ムヒカが来日されたときの広島訪問もすごく印象的でした。
私は小学校の修学旅行が広島、中学校が長崎だったから、原爆の勉強はめっちゃやったけど、それがなければ未だに訪れてなかったかもしれない。
日本人でもこれほどこの歴史を大事にしてないのかもと思ったりします。
あと大学生とのやりとりもすごかった。
一人の子は流暢なスペイン語で質問してて、未来ある若者の葛藤みたいなものがひしひしと伝わりました。
私に世界を変える大きな力はない。
でも自分や周りは変えられる。
そう信じて一歩進もうと思えたステキな映画でした