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libro の 読書感想ブログ

 自分で読んだ本のうち、タメになったり、感動した本を紹介しています。

 自分の見方とは違う見方もあると思います。
 
 そんな時は違った視点からの感想を紹介していただけると嬉しいです。

もっと世界をあたしは見たい  

  
                         著者   白川 由紀 



  海外旅行に魅せられて、車で大陸横断を企画した女性

    それが白川由紀さんです。

  ネパールの語学留学で知り合った人が、ヨーロッパからネパールまで車で来てそれを売って帰るのを見て、自分もやりたいと思った彼女。

   貼り紙で海外旅行者を募り、企業のスポンサーを探し、ユーラシア大陸横断、南米大陸縦断、アフリカ大陸縦断を成し遂げたのでした。

   女性ながら、その行動力は素晴らしいの一言。


  一般の海外一人旅とはちょっと違うけど、自分から積極的に行動する姿勢は海外旅行に出掛ける人にも、いや日常生活を生きていくうえでも大いに参考になるでしょう。

  海外に出れば、日本のように黙っていて人が気付いてくれるのを待つというような受身の行動はNG。

  自分から行動するのが鉄則です。


  『何とかなる』んじゃなく、『何とかする』と言う気持ち。

  自分の世界を旅してきた海外一人旅経験からそれは実感できます。

   こんな女性がいたんだというだけでも、海外一人旅に挑戦する人はもちろんのこと一般の人だって、この「もっと世界を、あたしは見たい」の本からかなりのパワーをもらえるだろうと思います。

  特に自分が弱気になりそうな時に「もっと世界を、あたしは見たい」を読む事をお薦めします。

サンダカン八番娼館 

                      

                            著書  山崎朋子   



  サンダカンというのはマレーシアのボルネオ島にある都市の名です


  「サンダカン八番娼館」は娼館というストレートな表現どおり、娼婦のドキュメンタリーの本です。


  と言って、エロい話が出てくるのではありません。そんなシーンは全然ないです。


  著書の山崎朋子さんが最初に出版社に持って行った時にはそういう話をたくさん盛り込むように言われたそうですが、山崎さんはきっぱり断ったそうです。


  そして別の出版社から、加筆なしでそのまま出版される機会が訪れるまで待ったそうです。


  だから、「サンダカン八番娼館」は当時の様子を、できるだけ客観的に事実を浮かび上がらせているように思います。


  「サンダカン八番娼館」は戦前の日本で少女達が娼婦として売られていった「からゆきさん」のノンフィクションなのです。


  この「サンダカン八番娼館」は大宅壮一ノンフィクション賞も受賞した作品です。  


  著書の山崎さんは、底辺女性史にスポットを当てることに力を注いできた方です。 


  貧困から売られたり、無知から騙されたりして東南アジア海外売春婦になった「からゆき」さん。


  かつてのからゆきさんであった、おサキさんとの出会い。


  村のおサキさんの粗末な家での共同生活を通じて信頼関係を築いていき、やっと聞き取った貴重なドキュメンタリーなのです。



  海外売春婦のドキュメンタリーなど、自分達の恥になるような事は、よほどの知り合いでもなかなか話しません。


  例え、本人が良くても、家族、親戚、周囲の者が止めます。


  おサキさんの場合も、周りの村人からの色々なプレッシャーはあったようです。 


  当時の「からゆきさん」と言うのは、日本でも出身地が大体決まっていたようですからね。


  「サンダカン八番娼館」の方達は長崎県から東南アジアに行って、日本に帰国してからも大変な人生を歩まれた方が多いようです。 



  サンダカンの丘に「からゆきさんの墓」があります。


  日本には戻れなくてサンダカンで亡くなった人達です。人によっては戻らなかったのかもしれません。 


 「サンダカン八番娼館」の中にお墓参りをしている著書の写真が載っています。 


 私もこの本を読んで実際にマレーシアのボルネオ島にあるサンダカンへ行き、「からゆきさんの墓」を拝んできました。 


 丘の上なのでほとんど人も通らず、広い中華系の人達の墓地を更に進んだ奥に「からゆきさんの墓」がありました。


  海外の色々な所に、人知れず日本人の足跡がある事を知らせてくれた本でもありました。

  

  


 この 「サンダカン八番娼館」には安く読める電子ブックもあります。


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 『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』  


                                米原 万里





  この「嘘つきアーニャの真っ赤な真実ロシア語通訳エッセイストだった米原万里さんが書いた本です。



  米原万里さんは子供の頃、チェコ(当時はチェコスロバキア)の首都プラハソビエト学校に通った、日本人としては稀有な経験を持っています。  



  米原さんのお父さんが日本共産党のお偉いさんで、プラハにある各国の共産主義のトップレベルが集まる研究所で働かれていた為です。


  当時は米ソ冷戦時代で、日本人で東側諸国の親分であったソ連の学校で勉強した人はほとんどいないでしょう。



  「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」は、その米原さんのプラハのソビエト学校時代の3人の同級生の様子とその後の再会について書かれています。  


  その3人はギリシャ、ルーマニア、ユーゴスラビア出身でした。


  米ソ冷戦が終了して国の体制が大きく変わりました。



  ルーマニアでは独裁者であったチャウシスク大統領が民衆の力で処刑されました。 


  ユーゴスラビアは国が分裂し、ボスニア・ヘルチェゴビナなどでは空爆に晒されました。  


 その歴史を生きた米原さんの同級生を中心に書かれていますが、その時代背景、特に1960年代の東欧の様子もよく書かれています。


 同じ東欧諸国でも国によって、階級によってそれぞれ事情が違っていた事もこの本で浮き彫りになっています。


  東欧の人々が今までどのように感じて生活してきたのか、「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」を読むと、ちょっと足を踏み込んだ時代を超えた東欧旅行になる事でしょう。  



 この「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」は大宅壮一ノンフィクション賞を受賞している本です。


  「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」を読むと、知らず知らずのうちに西側諸国のマスメディアの目で物事を見ていた事に気づかされました。


  世界には色々な環境の中で色々な育ち方をし、自分達とは別の角度から見ている人がいるという事を改めて思い知らされた本です。

    



   米原万里さんは2006年に残念ながら亡くなられましたが、もっとその当時の東欧事情について書いてほしかったと今でも思います。


  歴史的にも、物事を多角的に見ると言う点においても「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」は庶民の視点から色々な事を教えてくれました。

「儲けの裏知恵」 

                著者  岩波 貴士 


  経営コンサルタントである著者が、ビジネスをしている人向けにお金を儲ける為の普段見逃しがちなポイントを解説している。

 Part1~6までに分かれていて、儲かっている業界や店はどこが違うのか、例を挙げていて面白い。



パート1は、「売上げ」を伸ばすあの業界の裏知恵

パート2は、客をつかむ「キャッチコピー」の裏知恵

パート3は、他社と差がつく「営業」の裏知恵

パート4は、人を惹き付けて離さない「企画」の裏知恵

パート5は、こっそり儲けるお得な裏知恵

パート6は、成功へと導く裏知恵



 ちょっとした工夫で売上げが伸びたりするものだけど、そのヒントが「儲けの裏知恵」の本にはたくさん紹介されている。

 全く「儲けの裏知恵」と同じ事をしなくても、そういう見方が身につけば自分で新たな発想が湧いてくるのではないかと思う。