以前お伝えしていた、プロコル・ハルムの新曲が無事にリリースされました。ジャケットを再掲しておきます。

今回はシングル盤で、収録曲は「Missing Persons (Alive Forever)」「War Is Not Healthy」の2曲と、表題曲のラジオ・エディットの3トラック入りとなっています。

 

レコーディング・メンバーはピアノとヴォーカルのゲイリー・ブルッカー(Gary Brooker 1945-)、ギターのジェフ・ホワイトホーン(Geoff Whitehorn 1951-)、オルガンのジョシュ・フィリップス(Josh Phillips 1962-)、ドラムスのジェフ・ダン(Geoff Dunn 1961-)、ベースのマット・ペグ(Matt Pegg 1971-)の5人。楽曲は2曲ともゲイリー・ブルッカーとキース・リード(Keith Reid 1946-)のペンになるものです。

 

彼らのスタジオ録音作としては、2017年のアルバム「乙女は新たな夢に(原題:Novum)」以来のもの。一応「Missing Persons (Alive Forever)」は新曲ですが、「War Is Not Healthy」の方は既に彼らのライヴで10年以上前から取り上げられており、純粋な新曲というわけではありません。メンバーも「Novum」の時と変わっておらず、安定したプロコル・ハルム・サウンドを紡ぎ出しています。

 

そして何よりも御年76歳のゲイリー・ブルッカーの創作意欲、歌唱力が健在なことに僕はホッとしています。曲調も彼ららしく、王道のプロコル・ハルム路線で、さすがに僕が50年以上も愛しているバンドだ、と彼らの魅力を再確認しました。

 

出来得れば、新たなスタジオ録音アルバムに発展してくれないかな、と期待はしているのですが、前々作「The Well's On Fire」から「Novum」まで14年掛かっていることを考えると容易ではないかも知れません。しかしこれだけの魅力を今でも放っているバンドですから、もしそれが実現した時は素晴らしいアルバムになるだろうと確信しています。

 

早くCOVID-19が落ち着いて、彼らが来日してくれることにでもなれば、その時は必ず見に行くつもりでいます。わずか2曲ですが、この状況下でスタジオ新作をリリースしてくれた彼らに、僕は感謝せざるを得ないのです。