ホスピスに入院して三週間 | 夫が肺癌、そして膵臓癌になりました。

夫が肺癌、そして膵臓癌になりました。

夫がまさかの肺癌告知。そしてその4か月後には膵臓癌が発覚。
だけど絶対に治す!病気なんかに負けてたまるか!

今月の3日にホスピスに入院して今日で調度三週間になります。
現在の夫の症状は毎日続く熱との戦いです。
最初の一週間は先生から急変する可能性があるから覚悟をしておくように言われておりましたので、夫の希望で夫の兄弟に連絡して病院に四年前癌になってから初めてお見舞いにきてもらい、いつお別れになってもいいように病院まで来て頂きました。
ホスピスは面会は24時間自由にできます。
すべて個室なので、ほとんどの家族の方が付き添って病室に泊まっています。
家族の為にファミリーキッチンもあり自炊も出来ます。
病院の受付は一緒ですが病棟は全く作りが違っており、外から見るとホスピス病棟は一軒家風のアパートみたいな作りで部屋からすぐ庭にでて自由に散歩も出来ます。
今夜は明日、私の受診があるので家に帰ってきました。
近所に娘達がいますが家は一人きりです。
寂しいです。
ホスピスに入院したばかりの時は薬でせん妄がひどく夜中に寝れなくて何度も看護師さんが来てくれて大変でしたが、それも今まで飲んでいた薬の副作用とわかり、合う眠剤が処方されやっと明け方まで眠る事が出来るようになりました。
ホスピスは苦しみだけ取ってくれる所だと思っていましたが、入院してすぐに色々な検査をしてくれます。
もちろん先生が必要と判断した場合だけですが!
夫の場合は紹介してくれた病院や在宅の先生から末期ガンということで余命一ヶ月と言われ入院しました。
入院してすぐの検査で肺炎を起こしているのですぐ抗生剤の点滴治療をしましたが、熱が下がっても抗生剤を止めるとすぐに高熱が出ます。
肺は真っ白でどこに癌があるのかわかりません。
ホスピスの主治医の先生が呼吸器内科の先生に画像を診てもらい、今別の抗生剤を点滴しながら血液検査の結果待ちです。
本館の呼吸器内科の先生もホスピスに来てくれます。
来週には血液検査の結果が出るそうです。
呼吸器内科の依頼で痰の検査もしてもらいました。
簡単には治らない肺炎だそうです。
肺炎を治すには抗がん剤よりも苦しい治療をしなければならないそうです。
ホスピスの先生は今の夫には体力的に無理でしょうと言われています。
それに肺炎の治療をする事になればホスピスを出て一般病棟で治療をします。
もちろん付き添いは出来ません。
肺炎の治療をして成功すれば寿命も伸びる可能性もあります。
今は毎日、家にいるようなゆったりとした環境の中で過ごしています。
私も庭にある銀杏の身を拾い種を乾かして食べたり先生にあげたり付き添い用の二畳の畳で昼寝したり本当に病院にいるのを忘れるくらい安心して毎日を過ごしています。
親身になって下さる先生、看護師の皆様、話し相手になって下さるお掃除の方、今はすばらしいスタッフの皆様のお陰で幸せな毎日です。