沖縄に来ています。 | 夫が肺癌、そして膵臓癌になりました。

夫が肺癌、そして膵臓癌になりました。

夫がまさかの肺癌告知。そしてその4か月後には膵臓癌が発覚。
だけど絶対に治す!病気なんかに負けてたまるか!

夫の肺炎が改善し、本人の希望である沖縄旅行!

たった2泊3日の旅ですが、元気になってからでは…はもうないと思いますので、少しでも動けるうちに思いきって来てしまいました。

心配だったのは夫の体力!

飛行機に乗る時には、息切れがひどいし、足に力が入らず数メートル位しか歩けません。

アテンダントや他のスタッフに助けて頂き、車椅子で移動しました。

途中で何かあると迷惑をかけるので搭乗する時に、夫の体調のことはスタッフの方に伝えていました。

飛行機の中でもアテンダントの方がとても親切にしてくださり、私がトイレに立った時も、ドアの前で他のアテンダントの方から、楽しいご旅行になるといいですね。
と声を掛けて頂いたり、降りる時もお手伝いさせて頂きますので、最後にお願いしますと言って車椅子を用意してくださりロビーまで介助していただきました。

飛行機を降りるときにアテンダントの皆様から夫にメッセージとプレゼントを頂きました。

沖縄楽しんでくださいね。
と声を掛けていただき思わず涙が溢れてきました。ロビーに出るまで涙が止まりませんでした。

ANAの乗務員の皆様、本当に有り難うございました。

その日はすぐにホテルに直行!

晩御飯はホテルの近くの郷土料理の店で沖縄そばを食べました。

出汁がきいていてとても美味しかったー!

でも夫は半分も食べられませんでした。

疲れたからとお風呂にも入らず薬を飲んで早めに寝てしまいました。

娘たちからホテルの写メ送ってーとラインがきたので夫の寝ているベッドとお風呂場、トイレ、ソファー、
手前の私のベッドまで全部写メで送りましたが、写真がおかしいのです。
夫の寝ているべっとの上に紫がかった大きな丸いものが夫の上にふたつ写っています。

他の部分も全部霞んで霧がかかっように写っています。

食堂で撮った夫の顔が真っ青な無表情な顔のうえに少し肌色のもう一人の夫が写っていました。

気持ちが悪くて夫にはとても見せられませんでした。
手も自分の手と、真っ白い手が重なっています。

夫以外の人は普通に写っていました。

沖縄二日目の今日は私が行きたかった首里城に行きましたが、歩けない夫は途中で断念!
私ひとりが大急ぎで見てきました。

後は沖縄ワールド!

ここは車椅子を借りて回ることが出来ました。

朝もはとんど食べられなったのでお昼はステーキでもと思い、ガイドブックに乗っていた店に、いざ席に座るとメニューを見ただけで食べたくないといいます。

私はステーキを食べましたがおっとは焼き肉定食を注文してほとんど残してしまいました。

夕食は昨夜のお店が美味しかったのでこんどは郷土料理を食べたくてゴーヤチャンプル、豚の豚足、豚足の唐揚げ、私は大きな生ジョッキを旅行だからいいでしょと二杯も飲んでしまいました。

ゴーヤは大好きで私も料理しますが沖縄のゴーヤは苦味を取らずそのまま料理するそうです。

でもすごく美味しい!

苦味が違うんです。

ここでも食欲のない夫は柔らかく煮こんだ豚足の半分を何とか食べただけ!

さすがに心配になり、夫をホテルのロビーでまたせて栄養ドリンクを買いに行きました。

スーパーでしたが私の地元にはない沖縄だけの健康茶とか黒砂糖とか欲しいものばかり!

買い物に夢中になり、夫からの電話も気付かず、その頃なかなか帰って来ない私を心配して、ホテルの人にスーパーの場所を聞き探しにきました。

帰る途中でバッタリ!

おじさんが立っているのでよけて通ろうとしたらかすれ声で心配したぞと、よく見たら夫でした。

探しに来たものの足が動かず立っていたそうです。

知らない土地だし、ビールを飲んでいたし、携帯は繋がらないし、倒れてないかとか気になりすごく心配したんだぞ!
無事でよかったよ…

夫にそう言われてこんな辛い状態でここまで歩いて来たのかと思ったら申し訳なくて、自分がどんなに辛くても私の事を心配くれた
夫に申し訳ない気持ちて一杯でした。

部屋にもどり、薬を飲んでも暫く呼吸が苦しそうで結局、今夜も入浴出来ませんでした。

夫の為の旅行だったのに自分ばかりが楽しんで本当に申し訳無いショボーン

明日は午後の便で帰ります。

早く行動出来ない夫の為に余裕を持ってお昼までには空港に行き、出来たらお昼を食べたいなと思っています。

ますます痩せていく夫!

先生から食べられなくなったら終わりですからねと言われていますので家に帰ったら何とか食べられる物を作ります。

この頃は悪くなるのが目に見えて早すぎるような気がします。

パパ、今日は苦しい思いをさせてごめんね!