一応「魔王」の続きということになっているが、
「魔王」を読まなくても大丈夫。
実際、競馬を当てる設定なんか忘れていた。

それで、「魔王」に関してはそれほどおもしろいとは思わなかったのだけど、
これはかなり食いついてガツガツ読んだ。
さきに読まなくてもいいとは書いたけど、
読んだ人には「魔王」の設定がうまく生きてくる。

それから「ゴールデンスランバー」とは兄弟のような本らしいけど、
近未来は監視される世の中なのかな。
結局、自分たちは「国家」というシステムのごく一部であり、
常に監視されていて、自分にかかわることはすべて「そうなっている」ということか。

相変わらず魅力のあるキャラクターがいっぱい。
特に井坂好太郎。いやらしくていいヤツ。
あと、佳代子。
いちばん謎。

伊坂さんの本に出てくる女性は、
ほんとうにいい女ばかり。
この佳代子もかなり怖くて、危ない女に書かれているけど、
それはすべて好きな男を守るためにやっている。
詩織ちゃんも同様。
違いは優しいか怖いかだけだ。

モダンタイムス (Morning NOVELS)/伊坂 幸太郎
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これは、大阪(関西圏)ではわりと日常的に起きている出来事。
もちろん、「じじぃ」とかなかなかいないのだけれども。
それに準ずるような人は、ちょっと探せばけっこういる。
だから、関西モノのエッセイは、
その日常をうまく読ませるかどうかがポイント。
中島らもみたいな。
この人はうまい。
さりげない。

だいたい「お父さん」という生き物は大人げなく、
ちょっと切ない存在なのだと思った。
逆に「お母さん」は力強く、
自分ルールで生きていけるのだ。

「ジェームスブラウン」にはだいぶ笑った。
女なのに…。
早く教えてあげてください。

株式会社 家族/山田 かおり
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「14歳の世渡り術」と「よりみちパン!セ」が実はスキ。

k.m.p.の作品はいままできちんと読んだことがなかった。
絵のタッチがあんまり好みじゃないのと、
旅行の話が多いので、読む機会がなかった。

でも、k.m.p.の仕事はうらやましいと思っている。
好きなことだけして、それなりに仕事になっている。
最初はもちろんビンボーだったに違いないけど、
会社で働きながら、「カネもーけプロジェクト」として、
活動できる少しの才能がうらやましい。

中学や高校の時、勉強も大事だけど、
社会の仕組みをきちんと教えてほしかった。
勉強ができなくても自分が生かせる仕事があることや、
いくら好きでも儲からない仕事もあることや、
絶対に勉強して資格を取らないとできない仕事もあるとか。
これは、そういうことを簡単に教えてくれる本だ。
みえない未来相談室。―すきなコトを仕事にする方法 (14歳の世渡り術)/なかがわ みどり
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