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Shran Andria のメモちょう。

思いつきです。
笑ってご容赦を・・・



ジャメルとシュラン

第二章      ジャメルの想い

ジャメルが、王位を得て暫くしたあと、彼女は科学委員会に必ず出席していた。
ヒエラルキーの平準化の裏に、アンドリア国が抱える重要な問題を解決するための行動であった。
以前から知っていた、あるサイエンティストを、その道でこの国一番と認めさせる為でもあった。

スリーブ J ナットは、アンドリア国とラムラン帝国の国境近く、三国いちのバカムスコ地区で生まれた。父をラムラン帝国出身、母をアンドリアに持つ極めて特殊な生誕であった。
すなわち、ラムラン帝国は、同じ星系からの移民、すなわち宇宙人の集団だったからだ。アンドリア人は少し青みがかった肌色にたいして、ラムラン人は、少し赤みを帯びており、アンドリア人は、彼らをレッドスキンと呼んでいたが、肌の色より特徴的なのは感情がないと思うほどに論理的思考者で、理屈に合わないことは、公然と批判する種族であった。
一方、アンドリア人は、情に厚く、調和を重んじ、直感的芸術的才能を持っていたが、ヒエラルキーの理不尽さえ、素直に受け入れていた。
スリーブは、結局、父方の考えを受け入れることができず、母とアンドリア人として過ごしてきた。
しかし、反面論理的考も強く持ち、アンドリアにおいても、暮らしにくいと思うことが多かった。
成長するにつれ、アンドリアの慣習、すなわち、人間関係に疲れてもいた。
だが、論理性と直感的判断力を持つ彼はサイエンティストとして、成長していった。

ジャメルもオブザーバとして出席していたある日の委員会で、その事件はおこった。

アンドリアが抱える問題とは、エネルギー問題であり、風力発電を主体としていたエネルギーは、人口の増加についていけない状態に達していた。

アンドリアのエネルギー問題の第一人者、ヒル キイツ博士は、風力発電の効率を20%上げる画期的な流体式を論じていた。
通常、先駆者の論文や理論に対しては、それを重んじ、少し改善案を述べ、自分の理論を付け足すか、それを習い違うアプローチをしましたというのが礼儀であった。
が、しかし、スリーブは、こうきりだした。
『ヒルの理論はクソだ。そんな改善チョロチョロやっても何にもならない。
いいか、サイエンスは真似毎では、1歩も進まない。』
そして彼は、ある鉱石に、決まった波長の光線を当てると莫大なエネルギーが取り出せると主張した。
もちろん、その考え方の研究は、別のチームによって、少しづつ進められていたが、この委員会に報告するだけの裏付けと、チームの権威がなかった。
スリーブは、元々そのチームに属し、感銘を受けたあと、何一つ発表しないチームに見切りをつけ、自分でチームを立ちあげていた。
しかも、チーム研究員を全員女性にするという調和を重んじるアンドリアにおいて、驚きを与えていた。
予算を与える権限はジャメルにあったが、決済の判を押す際にジャメルはこう呟いたとされる。
『このゲス野郎。』側近が驚いたのに気付いたジャメルは、『はしたないは、私』と言い、こう言いなおした。『この偏った采配が、新しい変化をもたらすでしょう。』公式には、この後者の言葉が記録された。
実際、ジャメルは、スリーブに会うと鳥肌がたった。
あの人を見下した喋り方のせいばかりではない。7-3分けが通常のアンドリア紳士の髪形に対象、短く刈り上げた髪をショキングピンクに染めているせいでもあった。

さて、委員会に話を戻すと混乱した、ビックリ鳩が飛び回るような状態となり、議論どころではなかった。
しかし、このスリーブがぶちまけたことにより、明らかにアンドリアのエネルギー問題の固定された舵は、まわりはじめた。

ジャメルはこう呟いたとされる。『ヤリー❗️思った通りやわ‼️』側近が驚いたのに気付いたジャメルは、『はしたないは、私』と言い、こう言いなおした。『この混乱が、我々の日の出となるのです。』
公式には、この後者の言葉が記録された。

ジャメルは、『不味いは、この人にかかわると、はしたなくなる私・・・。だいたい、鳥肌立つのよ、あの野郎❗️あっまた。』
この異変が彼女には何なのか、知る術はなかった。

つづく。