第六章 シュランの悪夢 その4
午後8時作戦は開始された。
中間地点にむかうオーケンにシュランはこう言った。『いいか、自然界で発生する電波に見せかけろ、微弱で、規則のない搬送波だ。それにシグナルをのせて、あくまでも人工の通信と思わせるんだ。あとは、わかるな。』
オーケンは大きく頷いたあと、オトノとともに国境を越えていった。
シュランは、サルシアに本部ヘ作戦開始を伝えさせた。
十数分後、オーケンとの通信がリンクをはじめた。
オトノが身に付けるプローブの情報からマッピングが始まる。
そして、オトノが施設への入口を見つけたと音声が入った。
入口のドアのロック形式が報告された。単純なPlN入力であり、シユウがコントロールパネルで解析して、直ちにオトノにれんらくされる。
ドアは、いとも簡単にあいた。
サルシアは、本部への報告を終え、マッピングを見た。
『そのと戸の奥から動力による磁気変動が確認された。突入して、司令官の指示通りにリモートボムを設置して下さい。』
オトノは戸を開けて、内部に潜入した。入ってみれば、2km四方もない、狭い部屋に入った。
部屋の中心で青い発光物をみつけた。
『ワナだっ❗️直ぐに退却しろ❗️』
ミュランが言った瞬間、部屋に強い光がともり、壁には多くのラムラン兵が銃をオトノに向けていた。
照らされた向こうに、恰幅のいい、兵服を来た男がたっていた。
『降伏しろ、おまえに勝ち目はない。抵抗は、無益だ。』
ミュランは直ちに撤退準備を指示したあと、オトノの通信機を通して、ラムラン人にこう言った。
『直ちに降伏する。人質には指1本触れるな。ナイジェロン条約に従い、捕虜の扱いは、正当に行え』
本部も撤退を支持した。
シュランは、撤収を指示した。
そして、シュランは、施設に向かった。
つづく。