ステップ1:声をかけるべき「3つのサイン」
視覚障害のある方は、普段から工夫して一人で安全に歩いています。スムーズに歩いているときは、見守ることが最大のサポートです。
しかし、以下のような**「困っているサイン」**が見えたときは、あなたの声かけが必要です。
1. 立ち止まっている・ウロウロしているとき
道に迷っている、目的地を見つけられずにいる可能性が高いです。
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立ち止まって周囲を見渡している(音を聞き分けて状況を把握しようとしていることが多いです)。
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同じ場所を行ったり来たりしている。
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曲がり角や目印を探して、不自然に辺りをキョロキョロしている。
2. 危険な状況にあるとき
一刻も早く注意を促す必要があるときです。
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赤信号なのに渡ろうとしている、または信号の音が聞こえず渡るタイミングを迷っている。
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ホームの縁や大きな段差に近づきすぎている。
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目の前に**障害物(工事現場、放置された自転車など)**があるのに気づいていない。
3. 助けを求めているサインが見えるとき
特に助けを求めていることを示す行動です。
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白杖を頭上あたりに高く掲げている(これは「白杖SOS」と呼ばれる、助けを求めている国際的なサインです。日本ではまだ浸透途中ですが、困っているサインと受け止めましょう)。
ステップ2:相手を尊重した「4つの声かけポイント」
困っていそうだと判断したら、優しさだけでなく、相手に不安を与えない配慮も大切です。
1. まずは「誰であるか」を伝えてから声をかける
いきなり触れたり、後ろから話しかけたりするのはNGです。相手を驚かせないよう、正面か斜め前から、はっきりとした声で話しかけましょう。
| 良い例 | NG例 |
| 「こんにちは。何かお手伝いしましょうか?」 | (急に腕を掴んで)「危ないですよ!」 |
| 「○○(あなたの名前や立場)です。お困りですか?」 | 「ねえ、そこの人!」 |
2. 誘導は「具体的な言葉」を使う
「あっち」「そっち」といった曖昧な指示語は使わず、具体的な情報で伝えましょう。
| 良い例 | NG例 |
| 「右に曲がって、あと5メートル進むとレジですよ」 | 「あっちのレジですよ」 |
| 「ここから下り階段です。手すりは左側にあります」 | 「気を付けてね」 |
3. 誘導するときは「腕や肩を軽く持ってもらう」
誘導が必要な場合は、いきなり相手の腕を引っ張ったり、背中を押したりしてはいけません。
「よろしければ、私の肘(ひじ)か肩を軽く持っていただけますか?」と伝え、あなたの半歩前を歩いてもらうのが正しい誘導方法です。
4. 【重要】盲導犬には絶対に触れない
盲導犬は仕事に集中しています。安全を守るため、盲導犬に声をかけたり、触れたり、食べ物を与えたりしないでください。サポートが必要なときは、必ずユーザー本人に声をかけましょう。
まとめ
「声をかけたいけれど、迷惑かな?」と迷う時間は、相手にとっては助けを待っている時間かもしれません。
「何かお手伝いしましょうか?」
この一言が、あなたの街を、誰もが安心して暮らせる優しい場所にしていく一歩になります。ぜひ、勇気を出して声をかけてみてくださいね。