今季の大山の立ち振る舞いには頭が下がる。
もっとヒットを打ちたかったやろし、ホームランも狙いたかったろう。
それでも自己犠牲で我慢し、繋ぐ打席に徹してくれた。
しかも、フルカウントまで粘り、相手投手の根負けを引き出しての99四球を奪ったさまは4番を任されたという自覚故やったろうし、しっかり結果として示せたシーズンやったとワイは思う。
日本一後のインタビューでも言っとったが、過去には4番で起用されても途中で打順を変えられた悔しさもあったそうや。
ドラフトでの指名から苦難ばかりやったし、日本一になった今でもアンチは多い。
阪神の歴代の4番と言えば、打って試合を決めてきたのでミスタータイガースと呼ばれてきた。
どうしてもそのイメージが先行してしまうため、同様の活躍をファンも要望してしまうんやろう。
そういった周囲の声を金本も意識したんやろう。
まあ、矢野ちゃんに至っては移り気ばかりで育てる気はさらさら無かったので話の外やが、もし金本が自身の見立てで指名した大山を責任を持ってバックアップしてくれていたなら、もっと早くからスタイルも確立できていたかもしれん。
でも、派手なホームランを打てるからええかと言えば、チームとしてはそうではない。
軸の中心としてチームに示せるものさえあれば、選手達もまたそこは回そうとしてくると言うもの。
そこを打っても良いし、繋いでも良い。
チームとして勝利するためであれば、結びつく結果はなんでもええんやしね。
他球団からは嫌らしい4番という捉え方で大山は見られとる。
そやなかったらあんなに厳しい攻められ方をしないやろう。
でも、他のインタビューではミスタータイガースは佐藤輝が呼ばれるべきとも言っていた。
公式がそう書いとるからというのも理由の一つやそうだ。
そら周囲がそう言うならそうなんやろうと思うのは自然のことやけど、どうして彼の活躍や存在をもっと認めてやれんのかと感じて仕方がない。
そして、アンチもそれを望んどるのなら、大山という子はしがみつく事なくその座を譲るやろう。
自身よりもチームを大事にするのが基本になってしもてるしね。
ただ、ワイはアンチが何をほざこうが構うこともせずに、ここまでの存在になった大山のことをこれからもずっと見続けていきたい。