快晴の日曜日、出かけるにはもってこいと西海市にみかんを買いに出かけた。
こちらに移り住んでから、長崎のみかんの美味しさに魅せられて、毎年のように直売所に買いに出かけている。
そんな道中、ワイにとって聖地の一つでもある場所を通る。
それがこの「西海橋」。
1951年(昭和26年)に着工し、1955年(昭和30年)に完成した、国指定重要文化財。
1556年(昭和31年)に公開された「空の大怪獣ラドン」で、自衛隊機の攻撃で被弾したラドンが落下したのがまさにこの西海橋で、再び飛び上がったラドンの衝撃波で橋が破壊されるという今では当たり前となった特撮でのご当地誘致の先駆けとなった場所でもある。
映画では開通間もない頃の貴重な映像も収録され、当時は舗装路ではなかったこともわかる。
現在のような作業用機械もなく人力でのみ製作され、また当初は通行料も徴収されていたとの話を写真をこの撮影した場所にある魚魚市場の方からお聞きできた。
遠くには針尾通信所の三本タワーも見え、まさに特撮ファンにとってはここが聖地と呼べる場所でもある。
しかし、ワイの目的はもう一つあった。
それはこの赤丸で囲んだところ。
通行中に気になっていたのやが、外からは行けそうにない場所に建物がある。
しかも、それがネットで検索したところ、廃墟であることも分かった。
この場所は「西海橋水族館」という。
開業は1958年(昭和33年)。
西海橋開通によって交通の利便性も上がり、観光誘致を目的としたこういったレジャー施設もどんどん建設されていった名残でもある。
藪漕ぎしてまで行くのは億劫やったのでこの時期になったが、向かってみることにした。
※本場所は西海橋コラソンホテル様管轄の私有地になりますので、自由に出入りできる場所ではありません。
更には老朽化した建築物が現存しているだけで、建物崩落などの危険が伴います。
軽々しく行ってみようという気持ちで訪問することは避けて下さい。
場所は明かせないが、水族館跡地まで行く道を辿ると、やがて全貌が見えてきた。
2階建て鉄筋コンクリート製の小さな水族館で、見た感じはかなり小さな水族館やが、開業時は移動用モノレールもあった。
その痕跡は、他の訪問された方のブログ情報やコラソンホテル様脇に乗車口とレール跡が残っていることで確認ができた。
さて、水族館跡地やが、手前に見えるところでイルカショーも行われていたらしい。
ちょっと水の濁り具合からすると信じがたいが、当時はまだ水質も悪くはなかったのかもしれない。
建物内部は非常に狭く、今の水族館を知る人間には物足りなさを感じる。
ただ、それをうまく水槽配置の工夫によって、お客様を飽きさせないようにしようという努力が垣間見えた。
2階に上がる。
一面に水槽配置されたエリアに加え、1階につながる吹き抜けの水槽が残っていた。
上から見るのもまた面白い試みだったかもしれない。
2階のベランダ部分から見た西海橋全景。
ワイがここに訪れて見たかった景色でもある。
どのアングルで見てもそのアーチ橋の美しさは変わらないとは思うが、なかなか見入ってしまえる角度やと感じた。
ちなみに、右の埠頭からハウステンボスまでの船も出ていたらしい。
本水族館は1988年(昭和63年)に閉業した。
それまでの期間、数多くのお客様を迎え、思い出を作ってきたことやろう。
こういったレジャー施設は長く続いていければ良いとは思うが、時代の流れやトレンドに追い付いていかないと維持すら困難ではある。
そして、残されたものが自然に還るまで何十年もかかるということも忘れてはならない。
ただ、訪問してこの場所はこのままでよいのかもしれないとも感じた。
それがこの野良猫の多さ。
人が介在しない場所だけに住み着いたのかもしれないし、心無い飼い主によって捨てられたのかもしれないが、彼らにとっての落ち着きい場所に今はなっている。
その平穏な生活の為にもワイは恐らくここには二度とは訪問しないやろう。












