ここ数日は暖かく、それと仕事がやけにいそがしく過ぎました。

街のほうのあちらこちらの土手にはフクジュソウが咲き始めました。
暖かくなり始めると、突然に時計が動き出したように進むのが雪国の春です。
とは言っても、それが始まったのはまだ街のほうなので、自宅近くはまだ1.5mほどは雪があったりします。
フクジュソウ

秋と冬は山から、春は里からやってまいります。
フクジュソウと軽トラック

果樹園の土手にオオイヌノフグリ、あるいは瑠璃唐草、または星の瞳、それかウェロニカペルシカ、が青い星をちりばめたよう。
オオイヌノフグリ

その背景にはまだ白い雪が残ります。
オオイヌノフグリの土手

街近くの雑木林の間を走る道沿いにマンサクの生えるところを訪れてみると、やあやあ、ありました。
ちょこっとだけ花びらが伸び始めています。
マンサク、咲き始め

もうちょっと咲いているのはないかなあとあちこち見てみると、こちらのものはもうちょっと花っぽくなっております。
もうちょっと咲いてる

もすこし探すと、ははあ、南向きの斜面にはすっかり咲いた株もありました。
日当たり次第で花の具合はかなり違いがあります。
マンサク

その奥の北向きの斜面はこんなふうにまだ雪がしっかり残っています。
北向きの斜面
これからは、毎週、いえ、毎日、だんだんと山のほうへ春がやってくるのですね。
とある日に、わが家の近くにも、うわあ、もうこれは春だ、春に間違いない。という瞬間のある朝が訪れるのです。

さて、こないだのトビムシの撮影ですが、あれから数日間、朝に昼に夕に、と気になって気になって。
でも、やっぱりなかなかすんなりとわかるものではありません。
とりあえず大きく撮ってみました。
ちいさいけれどしっかりした触角。はっきりした頭部。
トビムシ1

体の色合いもこんなふうな透明感ある様子でした。
トビムシ2

こちらは丸いほうのトビムシです。
朝の陽射しの当たったところを撮って見ました。
ははあ、こないだの夕方に表面にほんのりと模様があるなと見えたのはこんなにはっきりした黄色の文様だったのです。おしりにこぶのようなものも見えます。ジャンプするときにはここでピン!と跳ぶのでしょうか。
トラフマルトビムシ

トビムシの図鑑が無いのでどうにもわからないところですが、なにか呼び方を自分なりに決めておかないとなんのことだかわかりません。
ううむ、この黄色の模様のあるのはトラフマルトビムシ、というのでどうでしょう。漢字では、虎斑丸跳虫、です。
となると、上の細長いのは、とび色なので、トビイロトビムシ・・・。

そんなふうに朝から庭先でトビムシたちを見ていてもしばらく眺めていられるくらいに寒さがなごんでまいりました。
こないだの週末の青空です。風が強かったのですが時折太陽が顔を出していました。
青空

仕事帰りにはまだ外が明るく、雪の消えたところをなにか生えていないか探してみるとふきのとうが顔を出していました。今年初のふきのとうです。春の気配ですね。
ふきのとう

うちに帰る頃には暗くなっていましたが、庭の木の根元あたりを見るとフクジュソウが顔を出していました。うわあ、春がいよいよ近いですね。
フクジュソウ

このところ、雪の上にいるちいさな生き物たちに興味がわいています。
うちの近くを探してみると、おお、いるいる。
丸いトビムシがいくつもいました。
丸いトビムシ

暗くなっているので体の模様は撮れませんでしたが、ほのかに模様のあるのが見えました。
丸いトビムシ 大

細長いタイプのトビムシもいました。(ヘッドライトを持ち出しての撮影です)
トビムシ1

撮っているうちにピン!と飛んでしまうのですが、それを何度も見ているうちに、飛ぶ前の体勢があるのが見えてきました。
トビムシ2

触角をちょっとずつ下げて
トビムシ3

頭もちょこっとずつ下げて
トビムシ4

ぐっと頭と触角を下げると、次の瞬間に・・・
トビムシ5

もういません。
そしていなくなった

トビムシは、種類としては昆虫に近いトビムシ目(粘管目)というグループの生き物で、夏には土の地面にも、ものすごくたくさんいるのを見ることができます。きのこの古くなりかけたもののひだの中にもたくさんついていたり、もうちょっと暖かくなってくると、雪解けすぐの畑のへこみにものすごくたくさんのトビムシが群れているのを見ることがあったりします。
木のかけら(それについている菌類)を食べる分解者のひとつで、いろんな生き物に食べられてもいるそうです。

なんにも無い、ただ白いだけに見える雪のなかにも有機物のかけらがたくさんあり、雪の上に暮らす彼らはそれらを食べて生きているのでしょう。
彼らが小さすぎるせいか、人とあまり利害関係がないためか、神のごとくに遍在するのに一般向けの図鑑もありません。どこにどのような種類がどのくらい分布しどんな生活をしているのか、未だ謎の多い生き物だそうです。がんばって調べるとうちの庭のトビムシたちも新種であったりするのかもしれませんね。
先週の木曜、20日の夜は雪降りでした。春になりそうで、やっぱり雪の季節に戻って、と。
今年は昨年の3月の気温の経過にくらべて気温が低く推移しています。
20日のうちの最寄のアメダスの最高気温は1℃ほどでした。
20日の雪

とはいっても3月、雪は湿り、それが逆にクルマの運転には大変であったりもしますね。
少しでもスピードアップするとタイヤが浮かされてしまう感じがします。
湿り雪

お隣のおうちとうちの間にあるケヤキの枝にはたっぷりと湿った雪がくっついていました。
湿った雪はぺたぺたとくっつきやすく、3月の雪で雪折れする樹木も多くあります。
枝への着雪

明けて21日も雪が続き風強く、久しぶりに山に行こうと思っていた気持ちもげんなりとしてしまいました。首はだいぶ良くなってきたのですが・・・。
家の周りや近くの川で鳥を見たくってもカメラを持ち出すような天候ではありません。
雪の止み加減を見ては雪かきを少し、あとは家のなかで本を読んだりして過ごしておりました。
すっかりひきこもっております。

22日も朝からあまり天候が思わしくなく・・・。
でも、この日は外に出る用事があるのでした。
すっかりだらけ気味の気持ちから、えいやあ、と出かけました。

新しい雪は積もっていても、気温自体は高くなりつつあるのですね。
積雪自体は1.5mほどはあっても、斜面の雪が徐々にずり下がってきておりました。
その下の木はなんとまあ、下向きにぐんにゃりを曲げられておりますね。
斜面の雪

雪の間から斜面にべったりと伏すようになっている枝というか、いえ、幹ですね。幹からしてすっかり雪に潰れているのがわかるでしょうか?
雪国の木々はこんな様子ですから、かんじきを作れるくらいにしなやかでないと育たれないというのが見て取れるかと思います。こんなふうになっていても雪がなくなり新緑のころにはまた上を向向きはじめ水平かもうちょっと上まで戻っていくのだからすごいものです。
しなる枝

別な斜面の雪の隙間からはコタニワタリが昨年の葉を緑のままつけています。
コタニワタリ

こちらはハイイヌガヤのようです。常緑のシダや樹木もこんなふうにして雪の下でひっそり冬を越しているものがあります。
ハイイイヌガヤ

この日も雪は降ったり止んだり。
雪降り

この日の用事はというと、県内の山岳会の理事や幹事の集まる山形県山岳連盟の総会でした。
県内の加盟山岳会から、いつも会う方、しょっちゅう会う方、何度も会う方、とお集まりでした。
県岳連

会計報告や行事のあれこれは、事務局の方がほんとにこまめにまとめられており、いやあ、すごいものですね。熱意ある事務局あっての会の運営であります。
それと、県内の各地域での山の課題あれこれが話し合われました。
今年度のもっとも密度のあった話し合いは、昨シーズンの冬に壊れてしまった以東岳の避難小屋のことでした。壁の一部が壊れてしまったのですが、補修のため柱などを確認するとかなり傷みがありそのまま使うにはなかなか難しいということになったのです。
再建をしていくのか、するとなると再建の費用やその後の維持管理面、経営面、利用率や、山域全体での避難小屋とはどのようにあるべきか、と。
ここで背景や課題を整理して書いていくには今はまだ適切な時期とは言えないものですから、避難小屋もただそこになんとなくあるのでなくてその背景にも手入れをしたり、あれこれともっちゃらかっちゃらとしている人たちがいるものだなあと目に留めていただければと思います。
会議資料

なかなかに白熱した内容の濃い議論が終わり、解散となりました。
会場を出ると、ヒヨドリが木に紛れるようにしているのが見えました。
ヒヨドリがいる

別な木にはカラスのものか、からっぽの巣がありました。
青葉の茂るころにはまた今年も使ったりするのでしょうか。
カラスの巣

翌日は日曜でしたがお仕事で、あらら、週末が過ぎてみてからこよみの上では三連休だったのね、こよみの上ではもうすっかり春だけれど雪が降るのとおんなじね、という次第です。