昨日から田植えをはじめました。

うちの田んぼは山あいの小さい田で、いわゆる棚田、谷地田です。
斜面に作ってあるので、庄内平野などの大きな田んぼの1枚分にも満たないような効率の悪い田んぼ。
自家消費して、ちょっとだけ出荷する程度。
なのだけど、高低差があり、大きな機械も入れないので、何十年前とたいして変わらない方法でやっております。

うちのハイテク田植え機。クボタ 春風 と書いてある。
ぼくより年上かも知れない。
ガイドのツノが曲がっていて直らない。
山の草とか花とか虫とか-クボタ 春風

一輪車に、泥に潜らないようにフロートを付け、自走のためにエンジンをつけ、針金みたいなツメで苗を植えていく。
バックと曲がるのができないので手で持って一緒に歩きます。
山の草とか花とか虫とか-クボタ 春風2

どうしても飛んだりするところがあって、こうやってあとで手植えで補充。
これは妹の手。
人手が必要なので、今はちょっと遠くに住んでいるが応援に来るわけだ。
山の草とか花とか虫とか-手植え

植えた!
毎年一回しかない作業なので。どうもコツを忘れる。
なかなかまっすぐには行きませんね。
山の草とか花とか虫とか-ならんだ苗

こっちは弟。
だらだらと過ごしている男であるが、くびねっこをつかんでトラクタに乗せた。
通常は、代掻きしてから一週間ほど置いて、土の粒子が締まるのをまってから植えるのだけど、堰が先週やっと水を通したので、平行しての作業になりました。
高低差を利用して水を引いているので、上の田んぼに水を入れ、だんだん下に作業していく。
昨日で代掻きは終了。
写真だと高低差がよくわからないけど、一枚一枚で数メートルずつ。
山の草とか花とか虫とか-代掻きの風景
土が締まっていないと、苗が植わらないので、一枚一枚の土の様子を見ながら田植えになってしまう。
土の固さは、羊羹くらいが植え時だって。
硬すぎると、苗が浮き、どろどろでも埋まってしまう。

代掻きと田植えの間の田んぼと、田んぼわきの水路。
水をまわしたり調節するためにこういった水路があって、こういうところにホタルや水辺を好む草が生える。あと、ヒルとか、淡水性の貝とか。
山の草とか花とか虫とか-田んぼ脇の水路

貝の歩いたあと。これはカワニナの跡みたいです。
山の草とか花とか虫とか-貝の歩いたあと

こちらはカラスの足跡かな。
このほか、タヌキやカモシカも歩きます。
カラスとタヌキはカエル狙いかなあ。
山の草とか花とか虫とか-カラスの歩いたあと

タニギキョウが咲いていました。
コタニワタリを撮影して穴にはまった後で葉っぱだけ紹介したものでした。
湿り気のある斜面や道沿いでよく見かけます。
山の草とか花とか虫とか-タニギキョウ

ほとんど白に近いもの。
山の草とか花とか虫とか-タニギキョウ白

青紫の模様入りのものなど。
山の草とか花とか虫とか-タニギキョウ模様入り
タニギキョウは、小さな葉と、斜面を控えめに覆うようにして増える様子が面白い。
白くって小さな星のような花がコケと一緒に生えていて清潔感というか清涼感を感じさせます。

田んぼのふちなどは、こういった小さい植物がたくさんあって面白い。
スミレやハッカ(あのハッカね)、セリやイグサのなかまにキランソウ。
秋にはイボクサやコケオトギリ。

今日は午前中は雨。
雨だと、田んぼにも水が増えて植えても苗が浮いてしまうので、ちょっと天気待ちです。
空が明るくなってきたから午後からはできるかなあ?
兼業農家は、朝夕か休日しか時間がないのでなかなか時合を見ての作業になりませぬ。

Plant×50

タニギキョウ・・・1種×50=50円

5月1日から累計3,050円  4月度:3,050円
昨日の金曜日。
地元の歴史の勉強などをしている団体から、なぜか講師を頼まれ植物観察に行きました。
先週に微妙に、仕事が詰まってしまったのも、昨日にいつのだったかわからない代休を取るためでもあった。

ぼくは、専門家でも先生でもないので、なんでぼくに頼むのかよくわからない。
しかし、こういった頼まれごとが年に何回かあるのです。
もっと適役がいると思うのだけど。

場所は、いつも行く大山自然公園へ。
知らない場所に行くと、全然見当もつかない草があったりするので、いつも行っているところに。

今が花期。ヒメシャガ。
4月23日の「雨 ナガハシスミレ ショウジョウバカマ」 で葉っぱだけ紹介した花である。
この記事で、「代掻きと田植えの間に咲く」と書いたが、今年もぴったりその時期に咲いた。
カレンダーとの時期はずれても、農作業の時期とはピタリとあっている。
山の草とか花とか虫とか-ヒメシャガ

淡いピンクの小ぶりな花。花全体がパステルカラー。
葉は、冬には枯れる。
新しい葉の黄緑色のマットな質感。
見たことがない種類のハエが来ていた。
アブのようなくちばしだけど、ううむよくわからない。
山の草とか花とか虫とか-ヒメシャガとハエ

これは、昨年うちの集落の中で撮ったもの。
シャガが湿り気のある日陰を好むのに対して、ヒメシャガは明るめでからっとした林床を好む傾向がある。
このヒメシャガは、ガードレールのあるコンクリートとアスファルトの間から生えていた。
花のたくさんついた大きな株。
ど根性ヒメシャガ・・・。
ヒメシャガはうちの県でも準絶滅危惧種になっている。
全国的に少なくなりつつあるようだが、そんなことを感じさせない力強さだ。
山の草とか花とか虫とか-道路わきのヒメシャガ


こちらはシャガ。葉は冬を越すので、写真左側のように傷んでいた。
これはうちの庭に生えているもの。
シャガは中国より渡来と図鑑に書いてある。
普通は、種が付かず根で増えるようである。
山の草とか花とか虫とか-シャガ
このシャガは昔お城のあったところに多いらしい。
堀とあわせて、斜面に植えて敵の侵入に備えたと聞く。
というのも、葉が抜けやすく、葉が滑るため斜面に生えていると登りにくいのだそうだ。
花弁のふちはぎざぎざが入っていて、白い色に濃い紫色が映える。

と、こういったことや、ハイイヌツゲとユキツバキの記事にかいた、積雪との関係、そのほかにいろいろ。
観察会ではこのブログに書いているようなことを、一緒に観察しながら歩きました。

個々の植物の名前を知る。
というより、どうしてそんな習性なのか?
みんなで実際に眺めて考えて楽しもう。といったところかなあ?


ちょっと種明かしをすると、このブログ。
・・・実はそういった観察会の資料やネタにそのまま使えるように書いているというのが一つの書く理由。
読んでもらっている皆さんに、コメントを通じて、面白い点を教えてもらったり、校正してもらったりできるというカラクリなのですね。ありがとうございます。

観察会のなかで、この公園内に咲いているギンランを紹介したけど・・・あまり反応が無かった。
う~ん、だれでも好きかなと思ったのに。
このように、普段あまり植物をまじまじと観察しない人と、普段から草を眺めている人では、なんというか反応するポイントが違う。
山の草とか花とか虫とか-ギンラン
しかし、これは小さい小さい株。
2つしか花がついていなかった。
コナラの落ち葉の下から生えている様子が生態を表してる。と思うのだけど。

ぼくは、こういった場合、お金はいっさいもらわないことにしております。
仕事以外でお金をもらうなんてそんなオソロシイ。
お金を出してくれるのならば、行きません。と。
前には、謝礼として、アメ玉、手ぬぐい、おにぎり、バウムクーヘン・・・。
などをいただいたことがありました。

しかし、今回は、会の運営でお金をださぬといかぬから、と引かないので。
そうそう、4月分のClimb×100、Plant×50をまだ納めていない。
4月2日「Climb×100 裏山から」
いただいた、講師料3,000円に50円を追加して納入しました。
※ロッキーチャックさま、とはスキャンしたものに文字を入れたのです。
山の草とか花とか虫とか-Climb×100 4月度

ちっこい草を眺めて一喜一憂している奇矯な観察趣味もたまに役に立つということか。


Plant×50

ヒメシャガ、シャガ、ギンラン・・・1種×150=150円

5月1日から累計3,000円  4月度:3,050円
今日は、朝から注文していた苗を受け取りに農協のハウスに行ってきました。
うちの田んぼでは70枚くらい。面積もすくないので、軽トラ一台分でした。

先週の日曜に堰の補修をしました。

毎年、がけ崩れなどと一緒に堰が落っこちたり、埋まったりします。
コンクリートの堰ではなくて土を掘って作った素掘りの堰なのです。
小規模で斜面がきつすぎて、重機がはいれないので全部手作業。

うちの田んぼのあるところから2kmくらい上流で取水。
今年は、ここが一仕事。
取水の堰堤からすぐのところがU字溝になっているのですが、4mくらいにわたって崩落していました。
正直、ああ、もうこの堰だめだわ、と思いましたけどね。
父ちゃんたちはあきらめませんでしたなあ。くろいビニール製のパイプを背負っていって、仮に補修しました。
山の草とか花とか虫とか-取水のところ

ここは、毎年崩れるところ。
写真の右側が小さい川になっていて、左上の斜面から毎年小規模にがけ崩れします。
埋まってしまう場合と、堰ごと崩落する場合と。
一番左の人が立っているあたりは、土の下が岩盤になっていて、ややもすると丸ごと落っこちます。
うえの写真と同様に、こういった箇所はパイプを入れてなんとか通す。
写真で見ても斜面が急ですね。毎年、けが人が出ないのが不思議だ。
山の草とか花とか虫とか-崩れるところ

ツルハシやトグワ(唐鍬?)を使って岩盤も削る。
山の草とか花とか虫とか-作業

基本的に、崩れたりしていないところは素掘りのまま。
だんだんと下流に水を持っていく。
こういったところにトウホクサンショウウオの卵がたくさん産み付けられていました。
あとたくさんヤゴ。多分ホタルの幼虫もたくさんいると思います。
雑木林や杉林を抜けていく堰は小さい川のようになっていて、周囲の土手には、湿り気のある林床や斜面を好むような草花が多くあります。
オウレン、ルリソウ、イカリソウ、シダの仲間やランも数種、スミレサイシンにウスバサイシン。
ただの林だけだと、生えないような草も、堰が通っていることでいろいろ出るのです。
山の草とか花とか虫とか-水

休憩。
田舎の人間同士のつながりはこういう共同作業からなると思う。
めんどくさいということもありますけどね。
みんながいるから共同作業できるのか、共同作業するためにみんなで一緒にいるのか。
どっちが先ともいえないか。
山の草とか花とか虫とか-休憩

大変そうに見えるけど、ぼくは小学生のころから参加していてなんだかお祭り気分で楽しいのだ。
大の大人が集まって、水を追いかけ追い越ししながらわいわい進む。
ピクニックにもハイキングにも連れて行ってもらったことはないけど、こんな作業にはよく参加していた。
父ちゃん、じいさんたちがいろんな草や木のことを教えてくれるのもこんな作業の時。

今回の写真は携帯で撮りました。防水のコンデジを人に貸したら返ってこなかったので。

うちの場合だと、中山間地となるらしい。
お国からいくばくかの補助金があって、パイプなどの購入にあてています。ありがたい。
こういった作業中の写真を証拠として提出するのです。

いろんなところで、環境保護としてビオトープ作りなどをしてますが、これもある意味同じような環境づくりになっています。目的を、「生き物が住めるようにする」のと、稲作の副作用として「生き物が住めるようになる」のと。
多分、農山村の風景や生き物の多さはこうやってできあがり維持されていると思う。

昨年の様子はこちら

これから夏になっていくと、ここはもっと植物観察が楽しいところになります。
いろいろな草花、トンボ、水生昆虫、アメンボ、カエルにサンショウウオ、夏の日差しを受け止め、小川にそって吹く風にそよぐ葉。

どれどれ、昼からちょっと田植えなどしてまいります。