草が道端に育ちはじめて、ちいさなバッタたちもたくさん目に付くようになりました。
体長はまだ1cmあるかないかといったところです。
これらは、イナゴの幼虫なのか、フキバッタの幼虫なのか、ぼくには正直よくわかりませんが、表面の様子、ここの草むらがイネ科の植物よりもフキなどのほうが多いので、フキバッタだろうかと思いました。
山の草とか花とか虫とか-フキバッタ幼虫

草むらを歩いてみると、足元からたくさんぴょんと飛んだりして逃げるのですが、ふと気がついてみると、これはほんとにたくさん、ほんとにたくさんあちこちにおりました。
こちらのうち、一匹は脚に赤いダニをつけていました。この赤いダニも梅雨の前後にいろんな虫にくっついています。ところが虫たちはあまり意に介していないように見えます。
山の草とか花とか虫とか-フキバッタ幼虫と赤いダニ

さて、葉の裏には、このようなちいさな抜け殻がありました。
抜け殻も、ちょっとずつ大きさの違うのがあちこちにあり、多くは葉の裏にあるようでした。
山の草とか花とか虫とか-フキバッタ抜け殻

こんなにあるのだから、脱皮している様子も見てみたいものだと思っていました。
そのように気になってから数日後のこと。うちの近くの草むらを見ていると、おお!脱皮をはじめてからもうすっかり抜けるのに近くなっておりますが、脱皮中のバッタの幼虫を見つけました。
山の草とか花とか虫とか-脱皮1

おしりはまだ古い殻につながっていますが、脚はもうすっかり抜けていました。
古い殻が、しっかりと草の葉をつかんでいるのがすごい!
そして、その自分の抜け殻に腹筋をするようにしてつかまりました。
山の草とか花とか虫とか-脱皮2

古い自分の殻との共同作業?
自分の古い脚の殻をつかんでぐっと体を寄せていきます。
山の草とか花とか虫とか-脱皮3

えいえい、ぐいぐいと。
山の草とか花とか虫とか-脱皮4

お、しっぽ(おなかだけど)が抜けました。
山の草とか花とか虫とか-脱皮5

さて、ここからどうするんだろう?と思っていたら、葉の裏へ一生懸命に脚を伸ばしています。
この脚を伸ばしてつかまりたくているところなどは思わず応援したくなるような頑張りでした。
山の草とか花とか虫とか-脱皮6

葉の裏に脚が届きました。
山の草とか花とか虫とか-脱皮7

よいしょよいしょ。
ぼくの目には、とてもつかみどころのないような葉の裏に見えるのですが、このちいさなバッタの脚にはきちんとつかめるようです。
山の草とか花とか虫とか-脱皮8

葉の裏につかまって、
山の草とか花とか虫とか-脱皮9

そこから葉のへりのほうへ移動していきます。
山の草とか花とか虫とか-脱皮10

葉のへりに脚がかかりました。
よいこらしょ。
山の草とか花とか虫とか-脱皮11

ここまでしっかり手が(ついつい手がと先ほどから何度も書いてしまいましたが、脚ですよね)かかりました。
もうここまでくれば大丈夫そうです。

チョウやハチ、ハエ、甲虫の類などはいもむしのような幼虫から蛹になって成虫になりますが、バッタやカメムシの仲間は、大人のミニチュアのような幼虫が脱皮を重ねて大きくなります。
草むらでは、このなふうな出来事が毎日毎時間たくさん起きているのでしょうね。
いもむしのような幼虫からチョウなどいきなり姿が変わるのも、どのような気持ちなのかわかりませんが、こういう成長の仕方をする虫たちのそろそろ脱皮なのかな?というときの気持ちはどんなふうでしょう?背中がむずむずするとか?う~ん。どんな感じだろう?
ぼくも脱皮するように、成長を実感できたらよいのにな、なんて思ってしまいます。

蟲×50

フキバッタ(幼虫、たぶん・・・フキバッタ)・・・1種×50=50円

6月1日から累計800円

2012年5月:2,450円
2012年4月:1,450円
2011年9月~2012年3月:16,700円
2011年4~8月:18,150円
幾日か、星や太陽のことばかりを載せていましたが、その間にも田んぼに行ったり、うちの近くにも虫が増えてきておりました。

遠くの太陽を眺めながらもとびきり身近なちいさいものも見てみたくなるものです。

うちのおとなりの家にはちいさな若いケヤキの木があります。
ケヤキの葉っぱも開き、だんだんとしっかり緑色になっていく時期になりました。
山の草とか花とか虫とか-ケヤキの葉

ケヤキには、こんなふうに葉にこぶのできることがあります。
なんでしょう?気になります。
山の草とか花とか虫とか-ケヤキの虫こぶ

上の写真は、5月の20日前後に撮ったものでした。
これは昨日に撮ったものです。葉もしっかりしましたが、こぶもなんだか育っておりました。
山の草とか花とか虫とか-虫こぶたくさん

さて、この虫こぶは人には影響が無いのですが、どうも触りたくないという方も多いようです。

ケヤキについては、昨年に樹形に注目してながめておりました。
12月8日「ケヤキ 舞鶴山公園にて

これはそのときのケヤキです。冬で葉が落ちているので、地面からぼさっと広がるケヤキの樹形が見てとれます。
山の草とか花とか虫とか-ケヤキの樹形

う~ん。このケヤキは大きくてなかなか一枚の写真におさまりませんでした。

もうちょっと遠くから撮るとこのような感じでした。
山の草とか花とか虫とか-大きなケヤキ


虫こぶは、虫が作るものですから、中には虫がおります。
今回は、こぶを開けて見てみました。

お、なんだかちいさな虫が一匹入っています。
ぼくはこの虫の詳しい図鑑は持っていないので、ネットで「ケヤキ」「アブラムシ」と検索するとケヤキヒトスジワタムシというのが出てきました。なるほど、おそらくこの虫でしょう。
虫こぶもいろいろありますが、虫こぶを作るのは、アブラムシの仲間、ハチの仲間、ダニの仲間などのようです。
山の草とか花とか虫とか-ケヤキヒトスジワタムシ

もっと大きく見てみましょう。
こんなのが住んでおりました。
これは名のなかにワタムシとあるように、このこぶのなかで育つと翅と白いわたを生やしてある日ひらひらと飛んでいきます。(それが雪虫、なんて呼ばれたりして、そのあとササなどに住むようです)
山の草とか花とか虫とか-ケヤキヒトスジワタムシ 拡大
ネットの情報には、ひとつのこぶのなかに何匹も入っているのもありましたが、この木にあるのをぼくが数個開けてみたのところ、一匹ずつでした。

こぶの葉の裏を見てみましょう。
葉脈がひきつれるようになっていて、ここからこぶが育っていったようです。
このアブラムシの仲間は、まだ葉の若いうちに、この葉にちくちくとなにかしらの刺激を与えてこのこぶを作るようです。そして、そのこぶのなかで敵にも見つからずに大きくなるまで葉から栄養をいただくのですね。
山の草とか花とか虫とか-虫こぶ裏から

考えてみると、植物の葉の育つのをそんなふうにコントロールしてそのなかに過ごすわけです。
まさに、「じゅげむじゅげむごこうのすりきれ・・・」に続く「くうねるところにすむところ」でございますね。
ヒトの科学には、まだ葉をこのようにコントロールすることが出来ないようです。
なのに、この小さい虫はだれから教わるわけでなく、こんなにすごいことをやってのけるのだから、やはり地球で一番進化しているのは虫たちなのだと思わずにはおられません。

さて、さて、
昨日(つまり金星が太陽の前を通っている最中)にこぶを見ていると、その葉の裏にはあの不思議なクモがうろちょろしていました。
一見アリのようです。
山の草とか花とか虫とか-ケヤキの葉にアリグモ

ところが、ぐいっと近づいてみると、なんとつぶらな瞳でしょう。
これはハエトリグモの仲間のアリグモというクモのメスのようでした。
山の草とか花とか虫とか-可愛い眼

アリグモは昨年の今くらい時期から、あちこちで見かけるようになりました。
7月8日「アリにそっくりなクモ(クモ注意)

虫たちは、5月の中ごろからあちこちにたくさん出てきて、草や木を眺めていると彼らがうろちょろとして、次々に興味深い虫が現れて飽きることがありません。

このクモは、ワタムシの出てくるのを待ってうろちょろしているのでしょうか?
ずっと観察して、なにをしているのか確かめたいけれど、あらら、雲が薄くなって来た!と望遠鏡のところに急いで戻るのでした。

Plant×50

ケヤキ(若葉のころ)・・・1種×50=50円

蟲×50

ケヤキヒトスジワタムシ・・・1種×50=50円

6月1日から累計750円

2012年5月:2,450円
2012年4月:1,450円
2011年9月~2012年3月:16,700円
2011年4~8月:18,150円
2012年6月6日は金星が太陽の前を通る金星の日面通過(太陽面通過という言い方もあるようです)が起きました。

昨日から天気予報を眺めておりました。どうかな。だめかな。
朝はこのような感じ・・・。どこにお日様がいるのかわかりません。
山の草とか花とか虫とか-朝の空

機材を準備して、いつでも顔を出しておくれ、と待っておりました。
8時10分。一枚目の撮影。
(なお、今回の撮影は、この時間に天頂を上にカメラをセットしました)
写真の左側に黒い丸が!おお!これが金星の影か!大きい!大きい!
山の草とか花とか虫とか-810

8時14分。時間が経過すると、ちょっと移動しておりますか?
山の草とか花とか虫とか-814

8時31分。雲は濃くなったり、太陽がうっすら見えたりを繰り返します。
山の草とか花とか虫とか-831

こういうような写真の時の空はこんなふうでした。
雲の切れ間に肉眼で太陽の輪郭が確認できるくらいの状態だと写真にもなんとか写ります。(肉眼ではまったく見えない)
山の草とか花とか虫とか-ちょっとだけ見える

8時51分。自動でセットして時間のとおりに撮りたいのですが、雲も盛んに日面通過するので・・・。設定をこまめに変えないといけないのでそういうこともできませんでした。
山の草とか花とか虫とか-851

9時50分。金星の影は移動していきます。
山の草とか花とか虫とか-950

10時52分。1時間くらい経過すると位置の変わっているのがわかりますね。
山の草とか花とか虫とか-1052

11時47分。雲の切れ間に撮っているのですが、約1時間くらいに一枚は撮りたいものだと思っていたのにこの時間には雲が濃くてだめでした。
雨もちょっとぱらぱらと落ちてきて、カエルたちは雨だ!雨だ!と鳴いていたのですが、いやいや、カエルさんたちよ、まだ、まだ君たちの期待するほどは降りませんよ、と。
山の草とか花とか虫とか-1147

12時44分。なんとか雨はすこしだけで済んで、カメラや赤道儀にはザックのカバーをかけ、その上に傘をさいてしのぎました。この時間には・・・なんとか確認できました。
山の草とか花とか虫とか-1244

13時03分。だんだんと第3接触が近づきます。(第1接触は、金星が太陽にかかった瞬間、第2は太陽面の中にふちから離れて入る瞬間、第3は再び太陽面のふちに金星のふちが重なる瞬間、第4は欠けおわり)ぼくが今回見たかったもののひとつは、この第2接触と第3接触で起きるという液滴現象(ブラックドロップ)でした。
山の草とか花とか虫とか-1303

13時19分。さあ、だんだんと太陽の輪郭に近づいていきます。雲がかかるかどうか。
山の草とか花とか虫とか-1319

13時31分。雲が途切れ途切れのところを狙って撮っていたら、もう接触しちゃっていました。
液滴現象は確認できませんでした。(なんでも、この現象は100年以上前に起きた際に記録されたもので、当時の光学機器がまだ充分でなかったからとかなんとか)
山の草とか花とか虫とか-1331

13時40分。金星は太陽のふちにかかっています。刃こぼれしたみたいな太陽。
山の草とか花とか虫とか-1340

13時40分。そろそろ第4接触です。こちらは見られるかな。どうかな。
山の草とか花とか虫とか-1345

13時46分。ぐは・・・。
山の草とか花とか虫とか-1346

このあとはもう太陽は顔を出しませんでした。
山の草とか花とか虫とか-1359

これは13時30分前後の雲の様子です。
もうすこし東にいたら第3接触も見られたのかな。(星の先生からは見たよ、と電話がきました)
山の草とか花とか虫とか-切れ切れ

金星の日面通過が起きるのは、次は2117年だそうです。長生きしなくては・・・。

なお、日面を惑星が通過するのは地球よりも太陽に近い惑星だけ(それはそうだ)で、火星が日面通過をするのを見るには木星や土星に行かないといけません。
水星は地球の内側なので、金星とおなじく太陽の前を通ることがあります。
水星のほうが回る周期が短いためか頻度が多く、次は2019年(日本では見られないらしい)だとか。

まあ、とにかく貴重な現象をこの目で見ることができました。
こういうことがあるとお休みをいただいてほんとうにありがたいことです。
あまり調子に乗りすぎると、「どうもきみは空を見ているのが好きなようだからデスクは外に置いたよ」ということに・・・。明日からがんばりたいと意を新たにいたしました。

このあと、片づけを急いで終わらせた後、ばらばらと雨が落ちてきて雷雨になりました。
14時くらいから停電になってしまい、復旧したのは17時を過ぎてのことでした。