西朝日岳を出発したのは12時近くなってからでした。日暮沢からぐいぐいっと登った分、ここからはゆったりペースです。
西朝日から下ってすぐのところは、関東からいらっしゃったご夫婦が先に行っていたのですが、残雪で道が隠れているのと、ガスが濃くなってどちらに行ったらよいのかわからないようで、ガスで周りが見えないうちはぼくが先に進みました。残雪は雪庇の残ったもので、稜線の東側(このあたりは稜線が南西へ向かっていますから北東側)に残っています。ガスに巻かれて東へ下ってしまったらたいへんなことになりそうです。
西朝日から下ったところでガスがはれてきました。
正面に見えるのは1712ピークのようです。向かって左が北東ですが、雪がたっくさん。
左奥に小朝日岳が見えてきました。

足元にはツチハンミョウの仲間が。これは有名な毒の虫で、変態の過程がたいへんに面白いそうです。こんなにおなかが大きくってどうみても飛べそうにありません。なのにのんびり目立つところにいるのから察するに、自分の毒に自信があるに違いないです。ずいぶんあちこちを歩いておりました。

1712ピークのあたりの雪。

さらにその先に。
写真に写っているちいさな山を越えると中岳も近くなります。

中岳への登りはちょっとだけたいへんです。
でも、これで大朝日岳への最後の急な登りです。
道端にはゾウムシがおりました。緑青(ろくしょう)の色の美しいゾウムシです。
思ったよりも綺麗に撮れていたなあ、なんて思いましたが、調べてみてもクチブトゾウムシの仲間だ、ということくらいしかわかりませんでした。もっと詳しい図鑑がほしいです。

中岳の山頂は巻いていきます。そろそろ大朝日岳が見えるころと思うのにまだガスが濃く薄く見えそうで見えません。ここにもミネザクラが咲いていました。

振り返ると、西朝日からのびる尾根のガスと残雪の模様の美しいこと。

小朝日岳はしっかり見えてきました。大朝日岳の方向も見えやしないかとしばらくシャッターチャンスを待ちます。結局、あきらめて進んでしまったのですが。

昨年の保全作業の箇所にきました。
ここは、湿地のような土壌が、雨や雪解けの水、風などで侵食が進んでしまっているところです。このときには確かに雪解け水が流れていました。石の並んでいるのは、作業で設置したものです。

ちいさな石をならべたダムのようなもの。
昨年には並べただけでしたが、上流からの小石や砂を捕捉してだんだんとたまり、水流に変化ができていました。

こういう高山の植生の回復の方法はまだ始まったばかりで、うまく行くとこのたまった砂のところに草が根を張って植生が回復していくものと思われます。
(環境省が計画などをして、地元の山岳会などが参加してやっている方法で、なるべく現地の材料を使い、地道にやってみましょう、という取り組みなのです。やったあとにも観察して経過を見て、試行錯誤の段階とのことです。)
金玉水のあたりに来たところでようやくの大朝日岳!
小屋も見えました。帰って来ましたよ、という感じがしますね。

金玉水からすこし小屋に向かったところにも作業のあとがあります。
ここでは、麻のネットをこんなふうに張っていました。
今、ここでは砂の露出した部分が広がり始めていて、植生が失われたところがだんだんと大きくなっています。こうしてネットを張ることで、草のタネがここにとどまることができて根をはっていくのではないかとの方法です。昨年の9月からまだ大きな変化はありませんが、今年の夏を越すとどうなるのかな?今は見た目はよろしくないですが、だんだんともとの山肌に戻っていってほしいものです。これも経過を観察していかないといけないところですね。来るたびに状態が気になります。今回はちょっとだけ、ちょっとだけ草が生えてくれていました。

この近くにはこんな珍しいのもありました。
これはムシトリスミレという名の虫を食べる草です。

花の色合いがたしかにスミレにちょっと似ていますが、花のかたちはあまり似ていません。
葉っぱなどはまるっきり違っております。名はスミレとつきますが、スミレの仲間ではなくて、タヌキモという草の仲間だそうです。

いくつかの株を見ていくと、たしかに虫の捕まっているものがありました。
高い山の栄養の少ないところに生きるために、虫を捕まえるのを思いついたのでしょうか?

小屋に到着したのは13時24分でした。
竜門の分岐から約3時間半ほど。頭の中のイメージでは、主稜線上の小屋の間は約2時間、という感じでしたから、今回はゆっくりじっくり楽しんで歩きました。
小屋の近くには、ハクサンチドリの葉に模様の入ったウズラバハクサンチドリというのがありました。花はまだこれから。うずらのような模様の入った葉っぱのハクサンチドリという意味なのでしょうね。チドリは、千鳥?うずらも鳥。

小屋には管理人さんが登っていて、山のあちこちのはなしや、水場の情報などのおはなしをしました。
いやはや、この小屋に着くとなんだか安心してしまってついついね。ゆっくりしてしまいますね。
さて、帰りましょう。と山を下りはじめました。
Plant×50
ムシトリスミレ、ウズラバハクサンチドリ・・・2種×50=100円
6月1日から累計3,600円
2012年5月:2,450円
2012年4月:1,450円
2011年9月~2012年3月:16,700円
2011年4~8月:18,150円
西朝日から下ってすぐのところは、関東からいらっしゃったご夫婦が先に行っていたのですが、残雪で道が隠れているのと、ガスが濃くなってどちらに行ったらよいのかわからないようで、ガスで周りが見えないうちはぼくが先に進みました。残雪は雪庇の残ったもので、稜線の東側(このあたりは稜線が南西へ向かっていますから北東側)に残っています。ガスに巻かれて東へ下ってしまったらたいへんなことになりそうです。
西朝日から下ったところでガスがはれてきました。
正面に見えるのは1712ピークのようです。向かって左が北東ですが、雪がたっくさん。
左奥に小朝日岳が見えてきました。

足元にはツチハンミョウの仲間が。これは有名な毒の虫で、変態の過程がたいへんに面白いそうです。こんなにおなかが大きくってどうみても飛べそうにありません。なのにのんびり目立つところにいるのから察するに、自分の毒に自信があるに違いないです。ずいぶんあちこちを歩いておりました。

1712ピークのあたりの雪。

さらにその先に。
写真に写っているちいさな山を越えると中岳も近くなります。

中岳への登りはちょっとだけたいへんです。
でも、これで大朝日岳への最後の急な登りです。
道端にはゾウムシがおりました。緑青(ろくしょう)の色の美しいゾウムシです。
思ったよりも綺麗に撮れていたなあ、なんて思いましたが、調べてみてもクチブトゾウムシの仲間だ、ということくらいしかわかりませんでした。もっと詳しい図鑑がほしいです。

中岳の山頂は巻いていきます。そろそろ大朝日岳が見えるころと思うのにまだガスが濃く薄く見えそうで見えません。ここにもミネザクラが咲いていました。

振り返ると、西朝日からのびる尾根のガスと残雪の模様の美しいこと。

小朝日岳はしっかり見えてきました。大朝日岳の方向も見えやしないかとしばらくシャッターチャンスを待ちます。結局、あきらめて進んでしまったのですが。

昨年の保全作業の箇所にきました。
ここは、湿地のような土壌が、雨や雪解けの水、風などで侵食が進んでしまっているところです。このときには確かに雪解け水が流れていました。石の並んでいるのは、作業で設置したものです。

ちいさな石をならべたダムのようなもの。
昨年には並べただけでしたが、上流からの小石や砂を捕捉してだんだんとたまり、水流に変化ができていました。

こういう高山の植生の回復の方法はまだ始まったばかりで、うまく行くとこのたまった砂のところに草が根を張って植生が回復していくものと思われます。
(環境省が計画などをして、地元の山岳会などが参加してやっている方法で、なるべく現地の材料を使い、地道にやってみましょう、という取り組みなのです。やったあとにも観察して経過を見て、試行錯誤の段階とのことです。)
金玉水のあたりに来たところでようやくの大朝日岳!
小屋も見えました。帰って来ましたよ、という感じがしますね。

金玉水からすこし小屋に向かったところにも作業のあとがあります。
ここでは、麻のネットをこんなふうに張っていました。
今、ここでは砂の露出した部分が広がり始めていて、植生が失われたところがだんだんと大きくなっています。こうしてネットを張ることで、草のタネがここにとどまることができて根をはっていくのではないかとの方法です。昨年の9月からまだ大きな変化はありませんが、今年の夏を越すとどうなるのかな?今は見た目はよろしくないですが、だんだんともとの山肌に戻っていってほしいものです。これも経過を観察していかないといけないところですね。来るたびに状態が気になります。今回はちょっとだけ、ちょっとだけ草が生えてくれていました。

この近くにはこんな珍しいのもありました。
これはムシトリスミレという名の虫を食べる草です。

花の色合いがたしかにスミレにちょっと似ていますが、花のかたちはあまり似ていません。
葉っぱなどはまるっきり違っております。名はスミレとつきますが、スミレの仲間ではなくて、タヌキモという草の仲間だそうです。

いくつかの株を見ていくと、たしかに虫の捕まっているものがありました。
高い山の栄養の少ないところに生きるために、虫を捕まえるのを思いついたのでしょうか?

小屋に到着したのは13時24分でした。
竜門の分岐から約3時間半ほど。頭の中のイメージでは、主稜線上の小屋の間は約2時間、という感じでしたから、今回はゆっくりじっくり楽しんで歩きました。
小屋の近くには、ハクサンチドリの葉に模様の入ったウズラバハクサンチドリというのがありました。花はまだこれから。うずらのような模様の入った葉っぱのハクサンチドリという意味なのでしょうね。チドリは、千鳥?うずらも鳥。

小屋には管理人さんが登っていて、山のあちこちのはなしや、水場の情報などのおはなしをしました。
いやはや、この小屋に着くとなんだか安心してしまってついついね。ゆっくりしてしまいますね。
さて、帰りましょう。と山を下りはじめました。
Plant×50
ムシトリスミレ、ウズラバハクサンチドリ・・・2種×50=100円
6月1日から累計3,600円
2012年5月:2,450円
2012年4月:1,450円
2011年9月~2012年3月:16,700円
2011年4~8月:18,150円
朝日連峰の主稜線へついて、出迎えてくれたのはハクサンチドリでした。
このころには、細かい雨と冷たい風が西から吹き付けていました。

ハクサンチドリと一緒に写っている黄色い花はミヤマキンポウゲのようでした。

主稜線の道は、すっかり樹木のないところや、ハイマツのところ、こういった低木の間を行くようなところなど変化があります。
ここではミネカエデとミネザクラが茂みを作っていました。
レインウェアは上だけをユーフン山で、主稜線に向かうのにこれから風とガスがひどくなると思われたので着ておりましたが、下はまだでした。
茂みに隠れるようにしゃがむと風が無く暖かくて、レインウェアを飛ばされる心配もないので、下もはくことに。ところが、無理な体勢でレインウェアを着ようとしたら、腹筋が攣りました・・・。すごく痛かった。

気を取り直して出発。レインウェアを着ると暖かくなります。
足元にはアオノツガザクラ。

道の右には、ハイマツ、左にナナカマド。
顔と手が冷たく、耳などは凍ってしまいそう。(あとで、小屋番さんに聞いたら、この日の朝の気温は4℃くらいだったそうです。)
体感温度は冬に自宅付近で吹雪いたときくらいの感じ。耳も隠れる帽子にすればよかった。

だんだんと周りの木は少なくなって、吹きさらしのところが続くようになってきました。
ヒナウスユキソウはこういうところが好みの住処なのです。
道の右に左に、ほら白い部分が。

おぉ!

ヒナウスユキソウがまさに満開を迎えておりました。
白くきめ細かな毛には水滴。葉は白っぽい銀色のよう。

ヒナウスユキソウはキクの仲間なのでちいさな花の集まって一つの花のように咲きます。

これで晴れていたらものすごく良いのだけれど、西朝日と竜門の間のあたりはぼくの行いのよろしくない所為なのか晴れに当たったことがありません。しかし、ここは雲の通り道のようですから、このような天候が彼らにとってはいつもことなのだと思うと、いつもの様子を感じられてガスが濃く寒いのもありがたいことです。
あるいは岩が出ているようなところも。
残雪を越えてハイマツに岩とガスの風景、その中に咲くいろいろな花。山だな~、山は良いな。

ハクサンイチゲは風にごうごうと吹かれてうまく撮られません。

岩の間には、どこからが花で、どこまでは葉っぱなのかいまいちわかりにくいホソバイワベンケイ。これはおしべのようなのが見えたので雄株なのかなと思いました。

細かく登って、下って。行く手はガスの向こうです。

ミヤマダイコンソウが群生を作っていました。

上のミヤマキンポウゲとおなじく、黄色い花はなかなかね。撮るのが難しいですね。

西朝日山頂には11時16分に到着しました。

ここで昼ごはんをもぐもぐ。するとだんだん風は和らいできました。
う~ん。せっかく主稜線を歩いているのにあまりに速く進むのはもったいないです。
ハイマツの様子や、歩いている途中に撮りたかったけれどカメラが濡れるからやめといた花を撮ったり、ガスの吹き抜けるのを見たりしながら竜門のほうへうろうろ。
うろうろしていると、関東から来たご夫婦(清太岩山のあたりで追い越していました)がやってきたので、おはなしをしたりしながら、改めて大朝日岳へ向かったのです。
Plant×50
ハクサンチドリ、ミヤマキンポウゲ、アオノツガザクラ(ツガザクラで緑だから。詳細には観察してきませんでした)、ヒナウスユキソウ、ハクサンイチゲ、ホソバイワベンケイ、ミヤマダイコンソウ・・・7種×50=350円
Climb×100
竜門山、西朝日岳・・・2座×100=200円
6月1日から累計3,500円
2012年5月:2,450円
2012年4月:1,450円
2011年9月~2012年3月:16,700円
2011年4~8月:18,150円
このころには、細かい雨と冷たい風が西から吹き付けていました。

ハクサンチドリと一緒に写っている黄色い花はミヤマキンポウゲのようでした。

主稜線の道は、すっかり樹木のないところや、ハイマツのところ、こういった低木の間を行くようなところなど変化があります。
ここではミネカエデとミネザクラが茂みを作っていました。
レインウェアは上だけをユーフン山で、主稜線に向かうのにこれから風とガスがひどくなると思われたので着ておりましたが、下はまだでした。
茂みに隠れるようにしゃがむと風が無く暖かくて、レインウェアを飛ばされる心配もないので、下もはくことに。ところが、無理な体勢でレインウェアを着ようとしたら、腹筋が攣りました・・・。すごく痛かった。

気を取り直して出発。レインウェアを着ると暖かくなります。
足元にはアオノツガザクラ。

道の右には、ハイマツ、左にナナカマド。
顔と手が冷たく、耳などは凍ってしまいそう。(あとで、小屋番さんに聞いたら、この日の朝の気温は4℃くらいだったそうです。)
体感温度は冬に自宅付近で吹雪いたときくらいの感じ。耳も隠れる帽子にすればよかった。

だんだんと周りの木は少なくなって、吹きさらしのところが続くようになってきました。
ヒナウスユキソウはこういうところが好みの住処なのです。
道の右に左に、ほら白い部分が。

おぉ!

ヒナウスユキソウがまさに満開を迎えておりました。
白くきめ細かな毛には水滴。葉は白っぽい銀色のよう。

ヒナウスユキソウはキクの仲間なのでちいさな花の集まって一つの花のように咲きます。

これで晴れていたらものすごく良いのだけれど、西朝日と竜門の間のあたりはぼくの行いのよろしくない所為なのか晴れに当たったことがありません。しかし、ここは雲の通り道のようですから、このような天候が彼らにとってはいつもことなのだと思うと、いつもの様子を感じられてガスが濃く寒いのもありがたいことです。
あるいは岩が出ているようなところも。
残雪を越えてハイマツに岩とガスの風景、その中に咲くいろいろな花。山だな~、山は良いな。

ハクサンイチゲは風にごうごうと吹かれてうまく撮られません。

岩の間には、どこからが花で、どこまでは葉っぱなのかいまいちわかりにくいホソバイワベンケイ。これはおしべのようなのが見えたので雄株なのかなと思いました。

細かく登って、下って。行く手はガスの向こうです。

ミヤマダイコンソウが群生を作っていました。

上のミヤマキンポウゲとおなじく、黄色い花はなかなかね。撮るのが難しいですね。

西朝日山頂には11時16分に到着しました。

ここで昼ごはんをもぐもぐ。するとだんだん風は和らいできました。
う~ん。せっかく主稜線を歩いているのにあまりに速く進むのはもったいないです。
ハイマツの様子や、歩いている途中に撮りたかったけれどカメラが濡れるからやめといた花を撮ったり、ガスの吹き抜けるのを見たりしながら竜門のほうへうろうろ。
うろうろしていると、関東から来たご夫婦(清太岩山のあたりで追い越していました)がやってきたので、おはなしをしたりしながら、改めて大朝日岳へ向かったのです。
Plant×50
ハクサンチドリ、ミヤマキンポウゲ、アオノツガザクラ(ツガザクラで緑だから。詳細には観察してきませんでした)、ヒナウスユキソウ、ハクサンイチゲ、ホソバイワベンケイ、ミヤマダイコンソウ・・・7種×50=350円
Climb×100
竜門山、西朝日岳・・・2座×100=200円
6月1日から累計3,500円
2012年5月:2,450円
2012年4月:1,450円
2011年9月~2012年3月:16,700円
2011年4~8月:18,150円
