ちょっと前のことですが、とあるブログの記事のコメントでアイゼンの使い方についてやりとりした内容で気になっていることがありました。
山登りしないかたにはなじみが無いだろう道具なのですが、これはアイゼン(クランポン、スパイク)と呼ばれる道具で、氷や凍った雪面で、登山靴の裏に付ける道具です。
傷害保険や遭難対応の保険では、ロープやピッケル、アイゼンを使った登山は、対象にしていなかったり、別料金だったりします。そのくらいに特殊な道具なのですね。

そのコメントのやりとりのなかでは、中部のあたりの山域では、アイゼンを登山口までのクルマも通る林道などでも使うのだということでした。(それがいけないと言いたいのではありません)
ぼくの認識では、アイゼンは山の上の凍ったようなところで使う道具なので、ふもとのクルマの通る道からもう着けているというのはちょっと考えられないと思ったのです。
特に、クルマの通るような道では、クルマが通行できるくらいに平らならば、どこかに滑り落ちることもないので、要らないのではないかと思ったのです。(詳しい状況がわからないので、一概には言えませんが)
そのあたりのことについて、ちょっと考えてみたいと思います。ぼくは、まだ初心者の域ですし、自分ではこう考えるということなので、実際の運用にあたってはそれぞれに判断してください。
というのも、東北以北では、道が凍っている、クルマなどの通行で道が凍っているというのは12月下旬から3月下旬までは当たり前のことだからですね。
これは今朝の様子。凍っております。

これは街の駅前の歩道。今日は暖かくなって雪もざくざくになっていましたし、車道のほうは除雪がしてあるところに陽が射したのでアスファルトが出てきていました。こないだまでは凍ったり圧雪だったりしました。

道が凍っているからアイゼンを着けないといけない、となると、幼稚園に行く園児も、八百屋さんに行くおばあちゃんも、駅に向かう高校生もアイゼンをつけないと危険だということになるのでしょうか。
時折ニュースで、関東に雪が降ったというような映像では、雪の道を歩いて滑って転んでいる様子が写り、雪国の人たちから見ると、なんであんなに転ぶんだ?というように見えます。
おそらく、それは雪に慣れている人と、雪の滅多に降らないところに住む方とでは歩き方がちょっと違っているんだろうなと思っていました。
雪や氷の上を歩くのには、くつの裏面全体をぺたっと置くようにして歩きます。
雪の降らないところに行って、通行人の歩いているのを見ると、たいへんに颯爽と歩いているなあというように見えます。かかとで着地して、つま先で地面を蹴って歩いているようです。
たしかに、そのように地面との摩擦で歩くようだと格好は良いのですが、雪や氷の上は歩けません。
ぼく自身がどんなところで使うのかというと、春から夏にかけて雪の表面が凍っていたりする箇所です。冬に高い山に行かれたり、滝の氷を登るんだ、というような方も使うようです。
こんなふうに雪が残っていたりすると、その表面や、特に気をつけないといけないのは、雪の箇所のへりの部分かなと思います。へりの黒っぽく見える部分が、つるつるの氷だったりして、ここで滑ってそのまま崖の下へ、ということも考えられます。
この写真は6月下旬ころでしたが、このときは表面がざくざくで斜度も滑り落ちるほどではないためキックステップで足元を確かめながら歩きました。

これも6月下旬。ふもとではもうすっかり初夏ですね。
これは銀玉水という水場の上の雪が多く残る箇所なのですが、このときに下から登ってきたかたはアイゼンを使っていました。

途中まで下るとこんな感じです。
滑ったようなあとがあるのは、ぼくがくつの底で滑って降りて(ぼくは、くつスキーと呼んでいたのですが、グリセードという呼び方もあるようです)いた跡です。
ちょっと急ではあるのですが、このときの雪質はキックステップ(下りの場合は、かかとで雪を蹴って足場をしっかりさせる)で充分だったので使っていませんでした。

ちょっと離れてみるとこのような感じです。
実は、このときに、下から登ってすれ違った方に、「アイゼンをつけないと危ない」と注意をされたのでした。

ところが、その注意してくれた方は、アイゼンを使っているにも関わらず、ピッケル(アックス)を使っていません。
ピッケルというのは、これですね。ちいさなつるはしのようなもので、柄の先にも尖った金属がついています。
ぼくの山岳会の先輩からの指導では、「アイゼンを使っているならピッケルも必ず使っているように」ということになっていました。
ピッケルは、いろんな使い方がありますね。
支点の欲しいようなトラバースや段差の登りなどで手がかりにしたり、突風の際に耐風姿勢を取る、アイゼンを使っているような場合には、バランスを崩したらすぐに柄の先やピックを雪に刺して落ちないようにするのも大事です。ロープを使う際の支点にしたりもできます。

最近は、アイゼン歩行の際にトレッキングポール(ストック?)を使っている場合も多いようです。
ぼくは夏の山ではトレッキングポールは使いません。スキーとスノーシューの際に使うくらいです。アイゼンとセットでは使いません。
本などで見かけたことがあるのは、ピッケルの説明に、「雪の上を歩くのに杖として使う」というようなことがありました。それだとたしかにポールでも代用できると解釈できるのかもしれません。
ちなみに、これは以前に使っていたトレッキングポールですが、こんなふうに壊れてしまいました。短く仕舞ってあるのを、伸ばしてポールを回転させて止めるのですが、ぼくがぎゅっと回転させたら、中から裂けてしまいました。なんと強度の無いものだろうと思ったものです。
それ以来は、山で使う道具でそんな強度の無いものは信用ならないため使わないようになりました。ちょっと値段の張るようなきちんとしたメーカーのものだったのですよ。

過去にあった遭難の事例で、ここの近くでの遭難の際に、ピッケルとポールを持って登っている際に突風で転倒、滑落して亡くなった例がありました。(初心者でなく、しっかりした会に入って海外の山にもいくつも行った方だったそうです。残念なことでした。)
その遭難の報告書に書かれていたのは、トレッキングポールを使っていたのも一因ではないかということがありました。ピッケルだけ使っていれば、耐風姿勢をしっかりとり、滑落も止められたのではないか?ということのようです。
ピッケルとポールを考えているのではありませんでしたね。
そう、アイゼンなのですが、「アイゼンを使う際はピッケルも必ず使うように」というのは、逆に考えると、ピッケルが要らないような箇所では、アイゼンも使わないということではないのでしょうか。
アイゼンは氷のうえで滑らないようにするためのものです。
最初に書いた例で、雪国では、冬は路面が凍っているのが当たり前だというのがありました。
もし、アイゼンが滑らないというメリットだけがある道具ならば、そこへんの道を歩くのだって使ってもよいだろうというように思います。
ところが、アイゼンを着けて歩くというそのものがリスクを高める部分があるんだと思っています。
1つ目に、転倒しやすくなります。爪を雪面やもう一方の足にひっかけるなどして転倒してしまうのです。アイゼンの装着時にはガニマタ気味で、足を意識的に高めに上げるようにします。また、着けていると靴底から数センチの高さがあって、重心が高くなるために、そうですね。言うならば、ちょっと前に若い女性に流行した厚底靴を履いているようなものでしょうか。転んだ際には着けていないより派手に転ぶことになると思います。リカバリーもしにくいですね。
2つ目に、もし滑落して落ち始めた際には凶器のようになるということがあります。
雪が降ると、レインウェアなどを着ているとおしりで雪の斜面を滑って遊んだりします。(尻セードと言ったりもしますが、山形だと、「けつぞり」と言いますね)
そのけつぞりの際にも、ソリ遊びの際にも、最初に教えられるのは、スピードが出ている際に、いきなり足を雪につけるなということです。ゴム長靴であっても、いきなり雪に足をつけてブレーキをかけると雪面に足がグリップしすぎて体が飛ばされたり、足を痛めたりします。(うちの弟はソリ遊びで一度骨折しています)
まして、アイゼンを着けて滑落していれば、足がどうなるかというのは容易に想像できます。
雪国に住んで、子どものころからソリ遊びをたっぷりしていれば、滑っている際には足を雪面につけないというのは体感的にわかるのですが、そうでないかたはさらに注意が必要だろうと思います。アイゼンは滑ったのを止める際には使えません。それはピッケルの仕事です。

山岳会などでは、アイゼンを着けるに至るまでは、ピッケルでみっちり滑落停止の練習をしてから、ということがあります。
(とある大学山岳部では、練習をしばらくやって、先輩が「滑落停止が出来るようになったか?」と言うのに「はい」と言うと、いきなり斜面に突き落とされ、上手に止められたらOK。出来なかったらまだアイゼンは早い、と言うはなしを聞いたことがあります。そんなだから組織に入らなくなった?それもそうかもしれません。でも、先輩が厳しいくらいのほうがほんとに危険な目にはあわないと思います。)
ぼくも、腹ばいの場合や、頭を下にして落ちたら、などいろんな体勢から、ピッケルを使って止める、というのをやった記憶があります。
実際には、ほんとに滑落しだしたら、練習や、本に書いてあるようには上手くいきません。バランスを崩して体が雪に接する瞬間にはピッケルの柄やピックを打ち込んでいる、となるように気をつけて歩かないといけないだろうと思います。
斜面での滑落停止の練習は、体勢を崩さないためと、どのくらい止まらないものか体感しておくという点で効果的だと思います。
このところ、山の雑誌などを見ていても、アイゼンを薦めるようなことは書いてあっても、使ったためにリスクが増す部分もあるんだというような書き方はあまり見かけないような気がしています。
アイゼンを着けることで減らせるリスクと、着けたために増えるリスクとがありますね。
道具は、どんなものでも、どのような状況でなんのためにどう使うのかというのを使う方自身が認識を常にリフレッシュしながら使わないといけないんだろうなと思います。特に山の道具は命に関わるので重要だと思います。
今回のようなことを書くと、「じゃあ、最初の事例にあった凍った林道で使ったほうが良いの?使わないほうが良いの?どっち?」と思われるかも知れません。
しかしながら、それを自身で判断できないならば、雪の山に行くのはやめといたほうがいいんじゃないかなあ、と思います。
山登りしないかたにはなじみが無いだろう道具なのですが、これはアイゼン(クランポン、スパイク)と呼ばれる道具で、氷や凍った雪面で、登山靴の裏に付ける道具です。
傷害保険や遭難対応の保険では、ロープやピッケル、アイゼンを使った登山は、対象にしていなかったり、別料金だったりします。そのくらいに特殊な道具なのですね。

そのコメントのやりとりのなかでは、中部のあたりの山域では、アイゼンを登山口までのクルマも通る林道などでも使うのだということでした。(それがいけないと言いたいのではありません)
ぼくの認識では、アイゼンは山の上の凍ったようなところで使う道具なので、ふもとのクルマの通る道からもう着けているというのはちょっと考えられないと思ったのです。
特に、クルマの通るような道では、クルマが通行できるくらいに平らならば、どこかに滑り落ちることもないので、要らないのではないかと思ったのです。(詳しい状況がわからないので、一概には言えませんが)
そのあたりのことについて、ちょっと考えてみたいと思います。ぼくは、まだ初心者の域ですし、自分ではこう考えるということなので、実際の運用にあたってはそれぞれに判断してください。
というのも、東北以北では、道が凍っている、クルマなどの通行で道が凍っているというのは12月下旬から3月下旬までは当たり前のことだからですね。
これは今朝の様子。凍っております。

これは街の駅前の歩道。今日は暖かくなって雪もざくざくになっていましたし、車道のほうは除雪がしてあるところに陽が射したのでアスファルトが出てきていました。こないだまでは凍ったり圧雪だったりしました。

道が凍っているからアイゼンを着けないといけない、となると、幼稚園に行く園児も、八百屋さんに行くおばあちゃんも、駅に向かう高校生もアイゼンをつけないと危険だということになるのでしょうか。
時折ニュースで、関東に雪が降ったというような映像では、雪の道を歩いて滑って転んでいる様子が写り、雪国の人たちから見ると、なんであんなに転ぶんだ?というように見えます。
おそらく、それは雪に慣れている人と、雪の滅多に降らないところに住む方とでは歩き方がちょっと違っているんだろうなと思っていました。
雪や氷の上を歩くのには、くつの裏面全体をぺたっと置くようにして歩きます。
雪の降らないところに行って、通行人の歩いているのを見ると、たいへんに颯爽と歩いているなあというように見えます。かかとで着地して、つま先で地面を蹴って歩いているようです。
たしかに、そのように地面との摩擦で歩くようだと格好は良いのですが、雪や氷の上は歩けません。
ぼく自身がどんなところで使うのかというと、春から夏にかけて雪の表面が凍っていたりする箇所です。冬に高い山に行かれたり、滝の氷を登るんだ、というような方も使うようです。
こんなふうに雪が残っていたりすると、その表面や、特に気をつけないといけないのは、雪の箇所のへりの部分かなと思います。へりの黒っぽく見える部分が、つるつるの氷だったりして、ここで滑ってそのまま崖の下へ、ということも考えられます。
この写真は6月下旬ころでしたが、このときは表面がざくざくで斜度も滑り落ちるほどではないためキックステップで足元を確かめながら歩きました。

これも6月下旬。ふもとではもうすっかり初夏ですね。
これは銀玉水という水場の上の雪が多く残る箇所なのですが、このときに下から登ってきたかたはアイゼンを使っていました。

途中まで下るとこんな感じです。
滑ったようなあとがあるのは、ぼくがくつの底で滑って降りて(ぼくは、くつスキーと呼んでいたのですが、グリセードという呼び方もあるようです)いた跡です。
ちょっと急ではあるのですが、このときの雪質はキックステップ(下りの場合は、かかとで雪を蹴って足場をしっかりさせる)で充分だったので使っていませんでした。

ちょっと離れてみるとこのような感じです。
実は、このときに、下から登ってすれ違った方に、「アイゼンをつけないと危ない」と注意をされたのでした。

ところが、その注意してくれた方は、アイゼンを使っているにも関わらず、ピッケル(アックス)を使っていません。
ピッケルというのは、これですね。ちいさなつるはしのようなもので、柄の先にも尖った金属がついています。
ぼくの山岳会の先輩からの指導では、「アイゼンを使っているならピッケルも必ず使っているように」ということになっていました。
ピッケルは、いろんな使い方がありますね。
支点の欲しいようなトラバースや段差の登りなどで手がかりにしたり、突風の際に耐風姿勢を取る、アイゼンを使っているような場合には、バランスを崩したらすぐに柄の先やピックを雪に刺して落ちないようにするのも大事です。ロープを使う際の支点にしたりもできます。

最近は、アイゼン歩行の際にトレッキングポール(ストック?)を使っている場合も多いようです。
ぼくは夏の山ではトレッキングポールは使いません。スキーとスノーシューの際に使うくらいです。アイゼンとセットでは使いません。
本などで見かけたことがあるのは、ピッケルの説明に、「雪の上を歩くのに杖として使う」というようなことがありました。それだとたしかにポールでも代用できると解釈できるのかもしれません。
ちなみに、これは以前に使っていたトレッキングポールですが、こんなふうに壊れてしまいました。短く仕舞ってあるのを、伸ばしてポールを回転させて止めるのですが、ぼくがぎゅっと回転させたら、中から裂けてしまいました。なんと強度の無いものだろうと思ったものです。
それ以来は、山で使う道具でそんな強度の無いものは信用ならないため使わないようになりました。ちょっと値段の張るようなきちんとしたメーカーのものだったのですよ。

過去にあった遭難の事例で、ここの近くでの遭難の際に、ピッケルとポールを持って登っている際に突風で転倒、滑落して亡くなった例がありました。(初心者でなく、しっかりした会に入って海外の山にもいくつも行った方だったそうです。残念なことでした。)
その遭難の報告書に書かれていたのは、トレッキングポールを使っていたのも一因ではないかということがありました。ピッケルだけ使っていれば、耐風姿勢をしっかりとり、滑落も止められたのではないか?ということのようです。
ピッケルとポールを考えているのではありませんでしたね。
そう、アイゼンなのですが、「アイゼンを使う際はピッケルも必ず使うように」というのは、逆に考えると、ピッケルが要らないような箇所では、アイゼンも使わないということではないのでしょうか。
アイゼンは氷のうえで滑らないようにするためのものです。
最初に書いた例で、雪国では、冬は路面が凍っているのが当たり前だというのがありました。
もし、アイゼンが滑らないというメリットだけがある道具ならば、そこへんの道を歩くのだって使ってもよいだろうというように思います。
ところが、アイゼンを着けて歩くというそのものがリスクを高める部分があるんだと思っています。
1つ目に、転倒しやすくなります。爪を雪面やもう一方の足にひっかけるなどして転倒してしまうのです。アイゼンの装着時にはガニマタ気味で、足を意識的に高めに上げるようにします。また、着けていると靴底から数センチの高さがあって、重心が高くなるために、そうですね。言うならば、ちょっと前に若い女性に流行した厚底靴を履いているようなものでしょうか。転んだ際には着けていないより派手に転ぶことになると思います。リカバリーもしにくいですね。
2つ目に、もし滑落して落ち始めた際には凶器のようになるということがあります。
雪が降ると、レインウェアなどを着ているとおしりで雪の斜面を滑って遊んだりします。(尻セードと言ったりもしますが、山形だと、「けつぞり」と言いますね)
そのけつぞりの際にも、ソリ遊びの際にも、最初に教えられるのは、スピードが出ている際に、いきなり足を雪につけるなということです。ゴム長靴であっても、いきなり雪に足をつけてブレーキをかけると雪面に足がグリップしすぎて体が飛ばされたり、足を痛めたりします。(うちの弟はソリ遊びで一度骨折しています)
まして、アイゼンを着けて滑落していれば、足がどうなるかというのは容易に想像できます。
雪国に住んで、子どものころからソリ遊びをたっぷりしていれば、滑っている際には足を雪面につけないというのは体感的にわかるのですが、そうでないかたはさらに注意が必要だろうと思います。アイゼンは滑ったのを止める際には使えません。それはピッケルの仕事です。

山岳会などでは、アイゼンを着けるに至るまでは、ピッケルでみっちり滑落停止の練習をしてから、ということがあります。
(とある大学山岳部では、練習をしばらくやって、先輩が「滑落停止が出来るようになったか?」と言うのに「はい」と言うと、いきなり斜面に突き落とされ、上手に止められたらOK。出来なかったらまだアイゼンは早い、と言うはなしを聞いたことがあります。そんなだから組織に入らなくなった?それもそうかもしれません。でも、先輩が厳しいくらいのほうがほんとに危険な目にはあわないと思います。)
ぼくも、腹ばいの場合や、頭を下にして落ちたら、などいろんな体勢から、ピッケルを使って止める、というのをやった記憶があります。
実際には、ほんとに滑落しだしたら、練習や、本に書いてあるようには上手くいきません。バランスを崩して体が雪に接する瞬間にはピッケルの柄やピックを打ち込んでいる、となるように気をつけて歩かないといけないだろうと思います。
斜面での滑落停止の練習は、体勢を崩さないためと、どのくらい止まらないものか体感しておくという点で効果的だと思います。
このところ、山の雑誌などを見ていても、アイゼンを薦めるようなことは書いてあっても、使ったためにリスクが増す部分もあるんだというような書き方はあまり見かけないような気がしています。
アイゼンを着けることで減らせるリスクと、着けたために増えるリスクとがありますね。
道具は、どんなものでも、どのような状況でなんのためにどう使うのかというのを使う方自身が認識を常にリフレッシュしながら使わないといけないんだろうなと思います。特に山の道具は命に関わるので重要だと思います。
今回のようなことを書くと、「じゃあ、最初の事例にあった凍った林道で使ったほうが良いの?使わないほうが良いの?どっち?」と思われるかも知れません。
しかしながら、それを自身で判断できないならば、雪の山に行くのはやめといたほうがいいんじゃないかなあ、と思います。






















