◎ シンエンペラー
〇 アーバンシック
▲ ジャスティンミラノ
☆ メイショウタバル
現在の東京の馬場はやはり高速化しているし、今日のオークスのアドマイヤベル陣営のコメントで
「芝が刈られている」とあった。
今日のオークスでは◎スウィープフィートで勝負したが、最後の伸びを欠いた。
チェルヴィニアとの違いで言うとやはり、ノーザンファーム生産馬との基礎的能力で血統のスピード能力が足りなかった。
今日のオークスで超人気薄で好走したランスオブクイーンを例にとる。
もちろん、オークスとダービーでは求められる能力はオークスがスタミナ向き、ダービーではスピードが重要視されるのは
前提の上ではあるが、それでも大外枠から差のない5着というのは特筆すべきこと。
ランスオブプラーナは父が欧州系のタリスマニック産駒で母父がマンハッタンカフェでストームバード、在来牝系。
この馬が好走して末脚を使えたのはヘイロークロスを持っていたということになる。
今日のオークスからいえることは、やはり大外一気は厳しく内からの伸びる末脚を使えてスタミナ寄りの血統でかつスピード比も
より高い血統を持つ馬ということになる。
ダービーで求められる基準をまとめる
① 高次元での血統バランス(今年ならばスタミナ5.5 スピ―ド4.5)
② 話題性
③ 末脚力
④ 騎手の上昇度
⑤ 臨戦過程でのインパクト
◎ シンエンペラー
シンエンペラーは凱旋門賞馬のソットタスの全弟。ソットタスが凱旋門賞馬だからという部分も単純に評価できるし、
オークスで好走したランスオブプラーナはタリスマニック産駒でサドラーズウェルズ系の欧州血統。
ただし、これだけでいえば全く足りないし日本の馬場に適用できないと思える。
近年の凱旋門賞馬が過去の凱旋門賞馬と決定的に違うのがフランスのロンシャンの馬場が高速化しているし、
アメリカのスピードが求められる馬場でも近年、欧州馬が好走していることもある。
シンエンペラーには父系にはサドラーズウェルズの血筋はないがスピード持続力にヌレイエフ、ミスプロのミスワキがある。
また、競馬ユーチューバーのモスマンさんが昔言っていたことを強く覚えていて、超一流のサドラーズウェルズ系の繁殖牝馬は市場には出ないといっていた。
つまり繁殖牝馬の絶対能力が高いことから、基礎能力が高いということがある。
シンエンペラーは新馬戦のインパクトがいまだに強く残っている。
もちろん、ソットタスの全弟の肩書きがあるといっても、府中の高速馬場で先行しながら上がり33秒台前半を繰り出す
スピード能力が印象に残っている。
自分がダービー馬の基準として求めているのは、インパクトの強さもある。
過去で言えば、キズナ。自分は当時、京都競馬場で京都新聞杯を見ていてキズナの末脚が異次元の末脚でこれはダービーで
走ると直感した。
藤田オーナーの相馬眼、坂井騎手の騎乗の上昇度、過去ダービーを制したディープブリランテを管理した矢作先生は
おそらくここを狙いすましてきていると思っている。
皐月賞では最後の末脚力で負けた感はあるが、この馬は府中の高速馬場でこそ全能力が解放されるとみている。
〇 アーバンシック
この馬を上位評価しているのは個人的なことだが昨年のシルクの京都でのパーティーでゲストで来ていた
横山武騎手がアーバンシックとともに上を目指したいと発言していたことにある。
過去、横山武騎手はエフフォーリアで悔しい思いもあるだろうし、エフフォーリアと共通しているのは札幌デビュー。
臨戦過程も似ているし、エフフォーリアに思いを寄せていると思う。
アーバンシックはスワーヴリチャード×ハービンジャーで母系がウインドインハーヘア。今日好走したステレンボッシュとの
血統も近いものがある。
アーバンシックはおそらく父のスワーヴリチャードが強く出ていてると思う。不器用な競馬でありながら末脚の加速力は
非常に高い。エンジンがかかってからの末脚の伸び足は爆発的なものがあると思っている。
SSの4×3のクロスにリファールクロスで高速馬場も強いと思える。
▲ ジャスティンミラノ
皐月賞時の馬場は高速化していてそれを強い競馬で差し切っているし、共同通信杯を制したのも強かった。
ダービーに一番近い馬。
ただし、若干割り引いているのは過去の名馬と比べるとインパクトに欠ける。
あと、キズナ産駒はやはり自分のなかではトライアルホース感が強い。
キズナ産駒は牝馬の期待値は高いと思えるが、それでも今日のオークスでチェルヴィニア、ステレンボッシュの壁を崩す
ことはできなかった。
ジャスティンミラノは過去上がりで最速を繰り出していない。
血統が母系がダンチヒの血筋が強くスピード力があるが、母系もダルシャーンでスタミナがありバランスがある。
過去の名馬と比べるとなにかワンパンチ足りない部分がある。高次元の血統バランスもあり、レースセンスもある。
今の府中の底力がより求められる馬場での適応さが求められる。
ノーザンファーム生産馬の弱点はタフな馬場になったときの底力にあると思っている。
☆ メイショウタバル
メイショウタバルは逃げ馬であり、皐月賞では大逃げを打って惨敗した。
少なくてもいえるのは、逃げ馬の惨敗明けほど怖いものはなく、逃げ馬は常にマークしておく必要がある。
メイショウタバルは自分が毎日杯で本命にして勝ってくれた。
毎日杯時の馬場は確かにタフな馬場となっていたが、この当時の阪神の馬場は高速馬場が基になっていて路盤が堅かったし
毎日杯を勝ちきったタイムは速い。
過去、この毎日杯を勝ちながら、直前のレースで負けてダービーで馬券になった馬で例にあげるのは、当時、超人気薄で本命にしたマイネルフロストがいる。マイネルフロストは毎日杯で強い勝ち方をしていながら青葉賞で負けて本番で3着に好走。
マイネルフロストはブラックタイド産駒ではあるが母系がダンチヒの血筋が強かった。青葉賞ではスタミナ勝負の比率が高くなり高速馬場のダービーでこのダンチヒのクロスをいかしてインべったりで好走している。
メイショウタバルはゴールドシップ産駒でありながらスピード持続力が高い。それは母系に高速馬場に強いダンスの血筋と
フレンチデピュティの血筋がその源。
今回、浜中騎手が騎乗だが同騎手はロジャーバローズをダービー馬にした騎乗経験がある。
個人的にはこの馬の複勝は必ず押さえる。