自信度 A

 

 ◎ マッドクール

 

 G1は絶対能力が求められること、陣営コメント、過去レースの敗因、血統の法則から

今回はマッドクールに本命を託す。

 

 <絶対能力・過去レースの敗因>

 

 マッドクールは中京巧者ではあるが、CBC賞では1.0差で9着に敗退。理由は熱中症によることとは

断定できないが、単勝1倍台の馬が重賞初挑戦で敗退することは競馬ではある話。

 この馬がスプリンターズステークスで2着に好走した理由は個人的に絶対的能力で好走したものと思っている。

 中山のスプリンターズステークスでは中山開催の最も時計が速くなる野芝100%の馬場で行われている。

 マッドクールが勝った中山の春雷ステークスは馬場が重馬場で開催が進み芝が痛んでいるタフな馬場でスプリンターズステークスとは相対的に求められる特性が違う。

 そのことからいえば、マッドクールは実質、初めての時計の速い馬場でG1の舞台で2着に好走したことは絶対能力の高さを示すものであるからと判断できる。

 香港スプリントは馬場適性、また初海外という部分という部分もあり度外視している。

 

<陣営コメント>

 

 通常、G1の舞台で「1発を狙う」とされているコメントは信用していない。自分の経験上、リップサービス的な部分が

多く、記念出走や今ならG1でも調整の舞台、8着までの下位賞金狙いをしているときもある。

 今回のマッドクールはこのようなコメントがないながらも、池添先生が控えめながら、強気のコメントをだしている。

 ここを信頼したい。

 

<血統の法則とノーザンファームの見立て>

 

 ここが今回の最大の評価ポイント。マッドクールはダークエンジェル産駒。ダークエンジェル産駒をノーザンファームが輸入していることは当然、この血統をノーザンファームが発展させたい意図をもっていると判断している。

 ダークエンジェルの血筋はワージブ経由だがトライマイベストにたどり着く。トライマイベストは血統的にいえば、ロードカナロア、ドゥラメンテに内包されるトライマイベストで共通している。カナロア産駒からはダノンスマッシュが勝っている。

 かなり古い話になるが2009年の時にトライマイベストの血を持つラストタイクーン産駒のトウショウカレッジが4着と

(この時は実は本命でかなり悔しい思いをした)なっていて相性はいい。

 つまり見立てとしては、この血筋があるドゥラメンテ産駒のルゼルは当然、対抗評価としている。

 ただ、これだけでは材料的に少ないので、亀谷さんがよく言われていた「ダンチヒの〇×」の適用馬であることをいいたい。

 この馬の母系はダンチヒの血を持つ。ダンチヒの〇×に照らし合わせれば、順番に4走前から〇×〇×となり今回は〇となる。

 今の中京の馬場は昨日からの雨の馬場で確かに荒れてきてはいるが、開催時期の分、昨年までみたいな重馬場巧者を選ぶレースではなく純粋に強さで決まるG1になるはずである。

 そうであれば、血統のポテンシャルなどを考慮するとこの馬に大きな期待をかけることができる。

 

 以上の点からマッドクールを本命とする。

 馬券はマッドクールの複勝とルゼルとのワイドとする。

 

 また、昨日は毎日杯を自信度Sとしたメイショウタバルが強い競馬で勝ち切ってくれて自分でも大きな自信になった。

 昨日の騎乗が坂井騎手。

 ここも坂井騎手の手綱を信頼したいし、馬も期待に応えてくれるはずである。