Hello Seikoです。
わたしたちの中には
「～すべき」「～じゃなきゃだめ」が
たくさんあります。
「人のことを考えなければいけない」
「時間に遅れちゃいけない」
「こんなことで怒るのは大人げない」
「ちゃんと仕事ができないといけない」
などなど・・・
でもわたしたちの心って
それに反することを
実際には感じたりするものです。
でもそういう気持ちや考えを
認めなかったり
自分でも気づかないように
していることがあります。
つまり
自分で実際に感じていることと
自分が感じてもいいと許可している
感情とのあいだに
ズレができるのです。
これが危ない！
来談者中心療法を確立した
サイコセラピストのロジャースは
これを「Incongruence（不一致、不調和）」(*1) と
呼びました。
このズレ、こころの不一致が
大きくなればなるほど
わたしたちの心は
不安定になり
不安がふくらみ
傷つきやすくなるんです。
心の不一致が起こっている時
本当の気持ちを押し殺したり
ごまかしたりします。
本当の気持ちを感じないようにしようと
気持ちを抑えつけることって
実はものすごいエネルギーを
使っているんです。
自分の本当の気持ちに
蓋をし続けていると
こころだけでなく
体にも症状が出てきます。
ストレスからくる体調不良、
慢性的な頭痛、胃痛、皮膚炎、
高血圧、がんなどは
心因性の症状として
よく知られています。
こころの状態が
健康に大きく影響を
及ぼしているんですね。
自分の本当の気持ちを抑えつけていると
自分でも気づかないうちに
どんどん本当の自分から遠ざかり
今自分が感じていること
自分の本当の気持ちが
しまいには分からなくなっていきます。
でも自分では
気持ちを感じなかったり
押さえたりすることが
良いことだと思っているので
なかなか気がつかないのです。
詩人リルケの言葉に
こうあります。
"What is happening in your innermost self is
worthy of your entire love."(*2)
あなたの心の一番奥底にあるものは
あなたのすべての愛情に値する
内側から湧き上がる思いは
感じられること
表現されることを
望んでいます。
それがどんな思いでも、です。
一切差別しない。
それが
自分をとことん大切にする
自分を愛することだと
思うのです。
私たちは奥底で
いつも「愛する」ことを
求めています。
本来愛の存在だから
素直に愛せないとき
すごく苦しくなります。
これは人に対してだけじゃなく
自分に対しても同じです。
自分が自分の本心を
ないがしろにしたり
気づかなかったりすると
心の奥のもう一人の自分が
「分かってもらえない」と感じて
とても悲しくなるのです。
あなたの心の中で
「～な自分は認められるけど
・・・な自分は嫌いだ、
・・・の部分は認めたくない」と
心の分断が起こっていないでしょうか？
起こってるかなーと思う方は
何を自分は怖がっているのか、
何を拒絶しているのか、
自分のこころに
一度優しく問いかけてみて
あげてくださいね。
人生を良くするカンタンな方法 にも、
細かい実践を書いたので、
興味のある方はどうぞお読みくださいね。
*1 Rogers, C. R. (1957) The necessary and sufficient conditions of therapeutic personality change. Journal of Consulting Psychology, 21, 96-103.
*2 Rilke, R. M. Letters to a young poet. （「若き詩人への手紙」）
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