メールより手書きの手紙が欲しい。
 ネットじゃなくて、実際にお店に足を運んで選んでくれたプレゼントが欲しい。
 食事は手作りしたい。

 

 全部心を込めたら自然とそうなると思ってました。
 手間暇かける=心が込もっている だと思ってました。

 

 便箋を選んで、手書きで気持ちを伝える。
簡単に書き直せないから、文字や言葉も考えて書く。
 休日の一日を、大切な人のプレゼント選びに充てる。
情報はネットで仕入れても、買うのは実際にお店に足を運んで商品を比べて、
実際に見て触って、良いと思ったものをラッピングしてもらって、

場合によっては名入れしてもらって、それが大切な人へのプレゼント選びだと思ってました。
 レンジでなくお湯で野菜を茹で、野菜を切って料理する。
ゆったりそういうことに時間をかけたかったし、そういう心の余裕を持っていたかった。

 

 けれど、年に一度しか書かない年賀状ですらどんどんなくなる一方で、

手紙なんて祖父母くらいとしかやり取りしなくなりました。
 プレゼントはネットで選ぶ時代。

ネット上の意見を見るに、寧ろ店舗で選ぶより手間も時間もかかるらしいです。
ネットで選んだことのない私は、そんなに手間暇かかってることを知りませんでした。
 時短ということで、ガスではなくレンジで調理する。
レンジで調理したほうが寧ろ栄養が逃げないと聞いたことがあります。
ガスで調理した料理こそ一番。私はそう信じて疑いませんでした。

 

 合理的になったのでしょうか。どんどん忙しくなり、一つ一つに時間をかけられない。
というより、時間とか手間暇かけること自体に価値がなくなってきたのでしょうか。
 同じこと伝えるなら、手紙もメールも一緒。だったらいち早く伝えられるメールのほうが良い。
 プレゼントを贈るという気持ち自体に意味があるのなら、ネットで買おうがお店で買おうが一緒。
 顔を見て話すだけなら、実際に会って面と向かわなくてもビデオ通話で良い。

 

 自分が手間暇かけてるから、他人にもそうして欲しかった。
でも、これは傲慢だったんですね。
単に自己満足ですれば良かった手間暇とか労力を、他人にも押し付けていただけなんですね。
 それに気付いて、正直とてもショックでした。

 

 愛情の交換取引。
 愛情の試し行為。
 私は他人に対して、気持ちを伝えたい、プレゼントを贈りたい、食事を作ってあげたい
という気持ちにプラスアルファの愛情表現として、その手段として手間暇をかけているんだと思ってました。
 本当にそうなら、自分が他人にそうしたことだけで十分満足なんですね。
 だけど、他人にもそれを求めてしまうのは、単なる自己満足だけでなくて、そういう行動とか
手間暇かけてくれてるかとかで、他人の自分に対する愛情を測っていただけだったんですね・・・。

 

 メールであれ、プレゼントであれ、料理であれ、過程はどうであっても、自分のためにしてくれた、
自分のために少しでも時間を割いてくれた、その事実自体に素直に感謝できない私は、
大変に不幸な人間に思えてきました。

 

 時代が変われば、手段も変わる。
頑固に今までのやり方にこだわるから馴染めないし、流れに乗れない。
適応しなきゃと思いながら、気持ちが追いついていかない。

 私のような人間と関わる他人は面倒でしょうね・・・
 つくづく自分でも面倒な人間だなと思います。
 
 どのように思いますか?

 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

 理想と現実。
 他人への期待。
 いろいろありますね。

 

 自分がそうしたいならそうすれば良いと思います。
 けれども、それを他人に強要しては、期待してはいけません。
 そこは、個人の価値観の問題でもあり、人にはそれぞれ事情というものがあります。

 誰もが皆あなたと同じような時間の使い方ができるわけではないということを理解しましょう。
 その上で、過程も大事だけれど、それと同じくらい、結果も見てあげてください。
 メールであろうと、ネットで買ったプレゼントであろうと、時短料理であろうと、
本当に確からしいことは、そこに相手の気持ちが込もっていないということではない
ということではありませんか?
 自分の感じ方を、価値観を一旦脇に置いて、本当にそうだろうか?と考える癖をつけてみませんか。

 

 そもそも、大切に思ってない人にわざわざメールを送りますか?
 会いたくない人に会いますか?
 プレゼントを贈りますか?
 もっと他人の気持ちを、愛情表現を信じてあげてください。

 そしてもし、あなたが気を遣って、或いは嫌われたくないからとか、本当はどうでも良い相手なんだけど・・・
と思いながらメールを送り、会い、プレゼントを贈っているのなら、失礼なので今すぐやめたほうが良いでしょう。
 そんな気遣い、欲しいですか?嬉しいですか?
 あなたは誰の為に行動しているのですか?

 

 自分がしていることを通して、人は他人を見るものです。
 他人に嘘ついてばかりなら、一刻も早くやめましょう。
 他人に嘘をついている間は、他人のことを心から信じることはできないでしょう。
 
 まず、どうしてそんなに他人からの愛情を確認したくなるのか、そこを考えてみましょう。
 何なら、自分自身に対して一番手間暇かけて愛してあげたら良いのではないでしょうか。
 自分自身を、自分で満たすことができれば、きっと他人に求める必要はなくなると思うのです。

 すぐには変われないかも知れませんが、きっと変われます。
 本来持っている愛情を、見返りなく与えられるように、まずは自分に愛情持って接してあげてください。

 

 あと、手段に関しては、状況に応じて使い分けられます。

そういう意味では、大変に便利な時代になったとも捉えられます。

古いものが善、新しいものは悪。

そんなふうに凝り固まって考えず、もっと柔軟に考えられたら楽になれそうですね。

 少しずつで良いので、適応していけたら良いですね。