夏休みが始まってダラダラとテレビを見ながら過ごす。

CMでよく見かけるお菓子や、インスタント食品は

アトピーもちの私には禁忌のものだった。

 

体に良いからとお煎餅やあられ、

煮干しなんか出されても(今なら酒の当てになるけど)

何にも楽しくなかった。

 

Aの粉とBの粉を混ぜて後からCを足してね!系のおやつは

散々「気持ちわるいわ〜」と言われながら食べてた。

確かに美味しいものではないけど、ワクワクしたかった。

 

手作りのおやつも作ってくれてた。

鬼饅頭やアーモンドスライスのパリパリクッキー。

かき氷もやってくれた。

 

おいしかったということよりも、常にめんどくさがられて、

何に対してかは分からないけど、怒られていた記憶ばかりが残ってる。

 

〇〇ちゃんの家ではフワフワのスポンジケーキが出たよ。

〇〇チャン家ではチョコレートが出たよ。

試しに友達の家で出されたおやつを報告しても、決まって

「よそはよそ、うちはうち」

の一言で片付けられた。

 

よそはよそ、うちはうち。

 

体のことを気遣ってくれてたんだね。

当時から健康意識が高かったんだね。

なんて言ってくれる人もいるが、子供の頃の私にはそんなものは一切なかった。

全てが母の考えと気持ちだった。

 

自信過剰で八方美人、お調子者のキャラクターはみるみるうちに

自己肯定感のない、卑屈なのにポジティブなキャラに変身した。

 

厄介だなと思う。自分でも思う。

なのに身に余るくらい、たくさんの素敵な人が私の周りにいる。

 

無償の愛っていうのはよく分からない。

「無償の」ってついてる時点でなんか見返り求めてる感が出てきてる気がするし

求めても良いと思ってる。

 

命に限りがあるから、愛に限りがあっても良いと思う。

大事な人を大事にすること。

当たり前だけどできなくなってきている最近の世の中。

 

何かできる事がある、何かが起きるはずだって

足りない頭で精一杯、考えたことが

「勉強する」だった。

 

子供の時に気づいてたらな〜。

つまらなかったからな〜。

平均点以上でも怒られてたし、満点をとっても

「あんたが満点取るようなテストなんだから、みんな満点だったんでしょ?」って

とにかく何をしてもつまらなかった。

頑張ることが、つまらない人生で、よくここまで生きてこれたな。。。

 

勉強といっても些細なもんで

今更な感じも出るようなものだけど

試しに漢字検定2級を受けて

自己採点で落ちたと思って

早々に受験票を捨てた・・・ら

忘れた頃に結果が届いて合格していた。

 

このことで一番びっくりしたのは

私よりも旦那が思いのほか喜んでいたこと。

「家でも頑張ってたもんね!」

って、そんな風に褒めてもらったことがなかったので

自分でもびっくりするくらい照れてしまいました。

 

 

そして溢れ出てくる、やる気。

行きたくないと思ってた仕事も足取り軽く

少しくらいの嫌なことは目に入らなくなる。

 

子供の頃に、これをもらえてたらな〜!!!

 

今からでも遅くない。

興味があるものは片っ端から手を出していく。

 

そうやって次は、私から誰かへ

この気持ちを渡していきたい。

 

直接じゃなくても勝手に届いたら良いと思って

勝手に頑張る

 

よそはよそ、うちはうち。

 

幸せとか愛じゃないかもしれないけど

僕から君へ。