ここ最近、毎日のように夢を見る。

夢を見るときは眠りが浅いと言うが

起きる間際に見ている夢だと思ってるので

むしろ深くなりすぎた眠りから、きちんとこちらに戻って来られるように

意識的に見ている夢なんじゃないかと考えている。






運動不足解消のため徒歩通勤をしている。

その日の帰り、スーパーに寄って買い物をしレジに並ぶと

近頃では見たこともないような長蛇の列が。


大売り出しでもしてたかな?

頼まれていた「フワフワ食パン」だけを持って一度は並ぶも、ついでに他の食材も買ってくか…と行列を離れる。

籠を持って再び店内を一周。

レジに戻るとさっきと同じような長い列。


特に不思議にも思わずこの間に迎えにきてもらおうと実家の家族に連絡。

するといつの間にか自分が会計の番になっていて

「繁盛してますね」と三角巾をした店員さんに話しかけると

「今日は訓練の日でして」と返ってきた。


手にはそろばんやらメモ帳やら、アナログで会計している店員たち。


「震災に見舞われても売り買いが止まらないように定期的にやってるんです」

「どうしても急ぐ方用にあちらにも機械のレジがありますが…」


「あ、大丈夫です!全然急いでないので。でも今日現金の持ち合わせがなくて精算が…」


「それはこの充電式ハンデイレジがあるので大丈夫ですよ。」


「なるほど!カードリーダーくらいなら小さいバッテリーで済みますね」


「通信機能が生きていれば、の話なんですけどね…実際に使えるかどうかは分かりませんけど」



テキパキとこなされる会計を見ながら1人感心していた。

商品の値段も店員が覚えておかねばならず、一覧表を持って探し出す担当の人がいるがそれでは間に合わない。

それを狙ってここぞとばかりに安くしようと客から自己申告が入る。

値切りがうまくいくかは、その時の交渉次第だ。


だから長蛇の列になってもみんな並ぶ。

客も店員もキチンと“人を見ている”。

あの子は肉と酒に詳しいから魚を持っていけば多少値切れるはず。

あの子は菓子に詳しいから野菜を持っていけばいける。

値切り交渉がうまい客には、そろばん係、メモ係、一覧担当が張り付きになる。

そのタイミングで別の列で済ませたいからかしょっちゅう横入りが起きる。

でも誰もモメない。それが一番、不思議で新鮮だった。


店を出て駐車場を見回すと家族の車があった。

母、妹、義弟(妹の旦那)、従姉妹(妹)の4人と

父、従姉妹(姉)の2人が乗り合わせてきた車。


母たち4人で乗ってきた車は大きく、その分荷物もたくさん乗っていたので私は父の車へ。

すると父から


「本当に乗ってくの?」

と言われる。


仕事帰りで疲れてるし、久しぶりに会ったのにヒドイこと言うなあ…

ジワジワとヘンテコな怒りが湧いてきて

「じゃあ歩いて帰るわ!」と買い物袋だけ突っ込んで早歩きでその場を去る。


そのスーパーは家から徒歩3分くらいの近場で

駐車場も混んでいたので車が出るより先に私が家に着いてしまうほどだった。


怒ってどこかへ行ったことにしたくて先に家に着いたことを悟られないよう、こっそり妹の部屋に忍び込むと家具が一才無くて部屋中でクワガタムシが戦っていた。

こんな趣味があったのか〜と携帯をカメラモードにして構える。

すると遅れて帰ってきた家族たちの声が聞こえてきた。









…で目が覚めました。


久しぶりに父と会話したのにケンカしちゃったな〜。

ケンカっていうか優しくしてもらえなかったことに拗ねたというか。

あと一年も過ごせば一緒に過ごした年月と同じだけ父が居ない年月を過ごしたことになる。


「本当に乗るの?」っていうのは何のことを言ってたんだろうか。


目が覚めて飼い猫に朝の挨拶をして時計を見ると5:55だった。

ゴーゴーゴー!

行け行け!考えることを止めるな!!

脳みそが止まった時、それはすなわち死だ!!


強くありたい。

優しくなりたい。

自分に厳しく、他人に余裕を分け与えられる人間になりたい。


本当に乗るの?は

楽することに簡単に逃げるなよってメッセージだったのかな

直接は聞けないけど自分なりに考える。考えて動くよ、お父さん。





それでは今日も考える1日を!