新年早々風邪にやられてしまった。木曜の夜中に悪寒がして何度が目覚め、翌朝熱を測ってみると8℃近くになっている。仕事も比較的落ち着いている時期のためオフィスに連絡をいれ、休むことにする。

日本クラブ診療所に連絡をいれ、2:15の予約をする。家から病院までは徒歩5分ほどである。簡単な問診とインフルエンザチェックをして、薬をもらって帰る。幸いにもインフルエンザでは無かった。

診療費も保険の範囲内でありしかもキャッシュレスで、実に便利である。また医者のレベルも高いと感じた。イギリスの医療制度NHSは悪評が高いが、ことプライベート医療はそんな事はないようだ。

プライベート医療とNHSといえば、この国の二重構造というかダブルスタンダードについて時々考えさせられる事がある。日本に比べ、ここでは一般的に言って、一般庶民が広く利用できるもののレベルは低く、一方でハイクラスで高額なものの質が高い、という事実である。それは医療に限らずレストランにも言えるし、スーパやデパート、ありとあらゆることにいえる。

資本主義が深く根付いていると言ってしまえばそれまでなのかもしれないが、簡単に割り切れない問題ではある。 イギリスのクラス間の違いは想像を絶するものがあるらししい。アッパークラスの硬いセキュリティーと高い教養に守られた生活と、ローワークラスの絶望感。使い古された言い回しだが、日本ではさほど顕著でないこの両者の違いを具体的に見せられると、いまや胡散臭ささえ漂う古のいわゆる「プロレタリア革命」の言わんとしていたことが実感できる。

ソ連も東ドイツも失敗し、(北朝鮮もここに加えてもいいのかもしれない)、それは既に歴史上の偉大な試行として捕らえられているが、つい何年か前まで先人が解決しようとしていた「矛盾」について考えさせられる。

このもやもやが解決される日は来るのであろうか。