ありがとう と おめでとう
こんにちは
編集エディタが昔と変わって慣れないなという実感を得ております
例の非公開記事は実に18,000文字ほどになったのですが、改行を2回行う昔からの癖でHTMLにすると1改行につき10文字くらい余分なものがついてきます
なので結果としてHTML換算7万文字くらいになってしまい、規定の6万文字を超えてしまうんですよね
まぁ改行するだけならbrタグに置換するだけなのでそれで対応しました
その前にいろいろやってて、6万文字を少し超えるくらいならロード後急いで投稿すればできてしまったのだが……どうして??
ところでこのブログも今日で開設13年が経ちました
うち半分の年は投稿してない気もしますが、よもや社会人になっても日記を書き残しているのも不思議な気分です
少し昔の記事の頂いたコメントを読んでて常連さんありがとう! と思いながらも申し訳なさも感じたり、
同級生のコメントで社会人でも続けろ云々があって、ないだろーと返していたのに現にやっているというw
とは言え、このブログの全盛期を終えて今では密やかにやっているだけなので、これは公開しているものなのかは少し怪しい気もしますね
13周年ということで何かやれれば良いのですが……昔のように記事祭りもスキンの刷新もするだけの体力はないのでw
中古日記やりますw
ご存知じゃない方もいらっしゃるので簡単な説明をば
公開日記というものがまずあって、最近自分が体験した話を書いておりました
結構鮮明に覚えている状態なので読み返してみるとあんなこともあったなぁと感じられて今でも笑ってしまいますw
対して昔のことを書くのが中古日記です
何年も前のことを書くので、言ってしまえば思い出話ですww
今でも覚えていることですが、細かいところまではもう覚えていないので少し朧気な記事になることが多いです
でも書いてる記事2つしかないので記事テーマとしてどうかとも思いますね……
今回取り上げる中古日記は贅沢にも2つ!
どちらも2020年の12月の出来事です
というかどうして書かなかった……!
というくらいの出来事なんだよなぁww
さて、記念すべき13周年企画、その第1弾はTさんとの話
最後に会ったのは2017年4月……か??
一言二言しか話していないのでそれくらいあやふやですね
それでは始めていきましょう
その人の誕生日を絶対に忘れないという人がオレには何人かいる
そのうちの1人がTだ
晩秋の頃、彼女の誕生日が来て毎年恒例で送っている
今日もいつものように送る
誕生日おめでとう!
今年もこの日がやってきた!
そろそろ年波に勝てなくなるか?笑
ので頑張り過ぎないようにね
ところで
いい加減約束を取り付けなきゃTとは飲めない気がするので、どうだろう
飲もう飲もう思っていたがお互い忙しかったりでスケジュールが合わず今日まで実現できていなかった
オレが神奈川に帰ってきたということもあって実現できるかもって条件になったが……
2020年は流行病が発生した年だ
まだワクチンはできておらず殺傷性の高い株が蔓延していた頃だ
断られるかもなぁ……
そう思いながら律儀な彼女の返信を待っていた
アウラ〜久しぶり^_^毎年嬉しいよ
なんとかやってるよ〜!
そうだな、飲むか^_^
よっしゃい!
秋も終わり12月になる頃、年末というのは得てして忙しいものである
土日、年末年始、その他もろもろ
空いてる日はあるかい?
まぁ可能な限り空けますがww
早くて19日か20日が空くかも。ちょっとまた確認できたら連絡するよ〜
話に現実味が帯びてきてようやくという気持ちでいっぱいだった
リクエストはある?
お酒の種類、食べ物などなど
あとは……場所か
小田原で会おうか!
食べ物とかは特に嫌いなものないからなんでもいいよ!
私も調べてみるね^_^
余談……というか今更思ったことですが、過去記事を読み返すとどう考えても高校バレしているのです
神奈川出身は公開しているので活動範囲の特定は比較的容易だったのだなぁと今更ながら思っていたり
それでも自分はともかく他人に迷惑をかけることなく過ごせたのは幸運だったのかもなぁと
今では年間数人程度しかこのブログに訪れていないので、この際場所は表記してしまうことにしました
閑話休題
それからしばらくして12月になったので
おつかれさん
再来週どうっす?
おつかれー!19日なら今のところキープできてるよ^_^
ミナカにしてみよっか?
ミナカ……? とはなんだ?
小田原に行くことはめっきりなくなってしまったがそれでも場所指定できるくらいに目立つ場所なのだろう
知らないなんてことあるか?
おっけ
19日なら18時か半には小田原に着ける、はず!
その日は運悪く会社の都合で夕方まで拘束されてしまい昼から会っていろいろ話すという狙いが頓挫してしまったのだ
ミナカ…聞き慣れないと思ったら本当につい最近オープンしたところなのね
いろいろあるなぁ
了解!今日オープンだもんね!行ってみよう^_^
おっけー
調べれば最近……どころかやり取りしているこの日にオープンした複合商業施設だった
大きい建物が建造中だったのは少し前に知っていたが、ミナカという名前で何があるかは全く知らなかった
というかよくTは知っていたな……
たしかTも小田原近辺に来ることはなかったんじゃなかったか?
そうして約束の4日前
お疲れさん
19日18時までに小田原着けるか怪しいから
18時10分JR改札前集合でも良き?
電車の時間的にも難しく時間を少し遅らせることにした
とは言えあまり遅すぎると飲み屋さんに入れなくなってしまうのでそこを上手くどうにかしたかった
おつかれー
私も18時は怪しい
思い切って18時半にしようよ!
了解っす!
ありがとう^_^
コロナがまた流行ってきてて、仕事もちと動きがありそうだからなんかあったら連絡するね
じゃよろしくー
流行るのは…正直仕方ない
土曜日楽しみにしてるよ
12月のこの時期、再び感染者数の増大もあって中止になってしまうのではないか不安だった
お互い在宅勤務のできない仕事なので流行病に関しては影響を受けやすい
飲むともなれば尚更だ
だが幸運にも両者が飲み会は自粛しようなどと上から言われることもなく当日を迎えることができた
17時51分
おつかれ!少し早めに小田原着いたからコーヒー飲んで待ってるよ〜^_^
約束より40分早くそんなメッセージが来る
こちらもこちらで狙いがあったのだが、それならそれでよかった
それがあと5分ちょいでオレも着くんだなぁ
下見してようかと思ってたけどちょうどいいな(笑
少しでもより楽しめるためには努力や時間を惜しまないという考えがいつしかついていて
こういう機会では先に着いてそこに何があるのか、どういう道になっているのか事前に知っている状態でありたいと考えてしまう
まぁ結果としてお互い早く着いたのなら、18時集合に変更されたようなものだ
おー了解!ドトールにいるよ。寒すぎだな今日は
アウラ下見笑
まぁ一緒に回ろう〜
おっけ
いやほんと、雨が降らなかっただけよかったよ
ん? この日雨予報だったのかw(見返して気付く)
冬の雨は辛いので降らなかったのは僥倖だ
アウラもなんかあったかいもの飲んでから回る?
オレとしては店が混む前に早く行きたかった
ん、まて、どこのドトールだ??
頭の中であった喫茶店が見つからなかった
調べてもいまいち場所を理解しかねる
全然来てないと忘れるものだと思いながらTに尋ねる
改札と同じ階で、ラスカの中の
と言われ急行
店に入って即通話をする
どの席に座っているかわからないからだ
すぐにTは見つかった
昔より癖っ毛が減っていてストレートパーマでもかけたのだろうか? 何より茶色く染めていて大人びた女性だった
……えぇ、ひと目じゃ気付きませんでした
はっきり言えば美人になっていた
残念ながらセリフに関しては2年弱も前なのであまり覚えていない
「よし、じゃあそれ飲んだら行くか」
Tは既にホット系のものを買っていて
「まだたくさん残ってるから時間かかる」
あー、それもそうか、気が急いていた
「じゃあオレも何か頼むか」
オレは確かホットラテ Sサイズを買ってTの隣に座る
そこからは敢えて深く聞かない近況話だ
仕事をどうしているか、小田原全然来てなかったなぁとか
「ミナカなんてTに言われるまで知らなかったぞ」
「お母さんが気になってて(小田原)行くならどんなところか見てきてって言われた」
それで知っていたのか
とかそんな話
飲み終わって喫茶店を出てミナカへと向かう
駅2階から直接行けたのだが、そうとは知らずに1階から行く
小田原にこんなもんができたんだなぁと思いながら歩く
「今回完全にノープランだけどどうする?」
「適当に良さそうなところに入ろう!」
オレなら絶対にやらない無計画運転
嫌いじゃないし寧ろおもしろいけれどどう転ぶかわからないのはちょっと不安
ミナカを歩いて良さそうだけど少し微妙が続く
「残すは最上階のレストランか」
「見に行ってみようか!」
ノリで引っ張られエレベーターに乗って14階へ
看板には黒毛和牛のしゃぶしゃぶがあった
(まぁ高いよなぁ)
「どうする?」
「どうする?」
判断を下せなかった
「ここにしちゃおっか」
「え? マジ?」
財布的に問題ないの? と暗に匂わす
「アウラとは久々だから良いじゃん?」
こうしてノリと勢いで決まった
どう見ても予約がないとダメそうなレストランで予約がないことを伝えて店員さんのジャッジを待つ
「こちらへどうぞ」
(あ、オッケーなんだ)
席へ案内される
ラウンドテーブルに90度隣り合わせで座らされる
夜の景色が見えるよう図らったのだろう
服装的にはギリセーフか?
黒のスキニーパンツに青いワイシャツ+紺色のジャケット
Tはよりラフな格好だが、まぁこの場合男が良ければなんだって良いのだろう
コースは決まっているので飲み物だ
「ワインとか飲める?」
「大丈夫だよ」
そんなわけで乾杯
「まさかノリと勢いでこうなるとは思わなかったww」
メインが来る前のお刺身や前菜を食べながら懐かしい友人と語らう
2年経ってこうして書けるくらいには楽しかったのだろう
2杯目は日本酒だったはず
話も弾んできたところでメインがやってくる
流行病もあって鍋は1人1つの小さい鍋が来た
有田焼チックな模様で内側が金属の如何にも高級そうな鍋で、たぶん熱源は固形燃料なのだが中身が見えないよう工夫されている土台だった
きのこ類と野菜、赤カブが少し印象に残った
そして黒毛和牛
めったに食べられる代物でもないので1枚1枚丁寧に食べる
「来年結婚するんだ」
そんな中、出てきたのがこの会話
Tが大学時代に誰かと付き合っていたのはどこかで(たぶん本人から)聞いた話でいよいよか、というのが最初の反応だった
「おお! おめでとう!!」
大切な友人の幸せを祝福するのは当然であって、実際心からそう思えているはずだ
この結婚の話は割と最近決まったようで
「これ家族以外で伝えるのアウラが2人目なんだよ」
そんな光栄を預かれるのだったw
たぶんこれを理由に公開日記に書けなかったんじゃないかなぁw
惚気含め、彼についていろいろな話を聞いた(聞かされた)
同じ部活で出会ったこと、大学からチェロを弾いていること
〇〇という仕事をしていて、将来出張で海外に行くことになるかもということ
「そのときにはTも着いていくの?」
ごく普通の疑問だった
夢を追いかけて山あり谷ありの末に今の仕事に就いているTが仕事を辞めてまで彼について行くのかどうか
「ついて行くかも」
そう聞いたとき、オレはどう思ったのだろうか
頑張って夢を叶えたじゃないか、諦めちゃっていいのか?
やっぱ辛い道だもんな、その世界から離れるのはある意味正解だよ
幸せになって欲しいから、どちらが最善かわからない
「そっか……」
だから上手いことは言えなかった
そう言えば昔こんな妄想をしたことがあった
いつか――
つい酒の勢いで伝えてしまった
「それはおもしろそうだよね」
極めて低い可能性だけれども、そうであればとても楽しくておもしろいことになるだろう
そのためには仕事を続けて欲しいのだけれども、頑張りすぎるTが耐え続けられるかどうかはわからない
ここまで心配するのはオレがあの日助けられたからで、以降信頼しているからこそなのだろうけども
「linとのことがなかったら好きになってたかもなぁ」
磨けばかわいくなるし、努力家で陽気、ついでに文武両道
魅力としては十分すぎるくらいあるのだ
それでも当時linを好きになったのはそういう必然性が重なったからで、それらがなければTのことをよく知ることはなかったのだろうけども……
知る機会さえあれば気にするようになったかもしれない
「お、照れたなw」
こんな顔もするんだなとオレは笑う
知り合ってだいぶ経っても見たことのない表情でやっぱりオレはTをよく知らないのかもな、とも思った
「だってアウラがそんなこと言うから」
いじり甲斐があるというものだw
デザートはアイスクリームとプディング、フルーツにミニケーキと定番だがおいしいものだった
「お手洗い行ってくる」
そう言って席を外しているうちにオレは支払いを済ます
戻ってきたTに店を出ることを告げて、案の定支払いに関して聞かれる
「ん? オレからの結婚祝いみたいなやつ?」
ちょっとした悪戯をしたような表情でオレは答える
「そっか、ありがとう!」
「オレが結婚したときはお返し頼むなw」
「わかった」
話はまだ続く
「んー、飲み足りないな」
黒毛和牛を楽しみたかったのでアルコールは控えめにワインと日本酒1杯ずつしか飲んでいない
だからまだほろ酔い程度でしかなく、もうちょっと酔いたい気分だった
「二軒目行く?」
さすがノリで最上階レストランに入るだけある
この勢い、嫌いじゃない
とは言え土曜の20時過ぎだ
人が多いだけでなく、流行病の影響で時短営業もあってお店になかなか入れない
「職場の付き合いで行ったおでん屋さんがあるんだけど」
「いいね、行こう!」
そこで2,3合ほど飲んで閉店時間に
話はまだ続く
「ちょっと散歩しようか」
「いいよ!」
久々の小田原である
思い出に浸りたかったのもあってTと一緒に歩く
思えばこれが最初で最後の一緒に歩くだったりする
懐かしい思い出の地を歩いて酔いを覚ます
30,40分くらい歩いて駅に戻る
どうやらTはそのまま実家に戻るようでかつての通学で使った路線で帰るようだった
オレとは路線は違うのでここでお別れだ
「またな」
「またね」
オレが手を挙げればTも意図を察したようで、
ハイタッチ
どうかまた元気で会えることを願う
ありがとね^_^!気をつけて帰ってね〜
こっちこそ都合つけてくれてありがと!
次も飲むぞー!(笑
無事家着いたよ
よかった^_^お疲れ様
今日は本当にありがとう!
めっちゃ楽しかったよ
こちらこそありがとう
また会おう!
そして11日後、また別の話が小田原から始まる……
コーヒーと酒と京と
こんにちは
こちらはRecollection――の公開版となります
今回はある人と10年越しに会ったのでその続編的な、あるいはおまけ的な話となります
高校時代から変わらず――それでいて大人になったちょっとした出来事の話……といったところです
ところでlinやTの話を書きたいのですがいつ書きましょう?(一昨年暮れの出来事)
閑話休題、本題へ
ことのきっかけはこの記事の出来事
たった一言、誕生日おめでとう と10年分の想いにしてはあまりにも無機質で曖昧で薄っぺらい言葉を彼女に送ってしまった
読まれることなく、既読も付かずにオレは落ち込むことだろう
そう考えていたのに、実際は違った
期待していた通りの出来事が起きてしまった
このたった1つの返信がまさかな出来事に繋がるだなんて当時は思ってもみなかった
LINEの応酬の末にオレが勢いで電話し、平日のど真ん中にもかかわらず2時間以上通話してしまった
それでも、それだけ嬉しかったのだ
そういえばもう赴任先では観光したん?
県内はおおかた観光したり計画立てたりしています。
近県はまだ全然ですが
なるほど…
つまり誘うなら県外を狙えということだな?w
人とは欲深いもので、通話したら会いたくなってしまうものだ
仮にそんな機会があれば県外でw
オレは君がどう変わったのか気になるし会いたいけどなーーーーー
私もそれは思いますよw
もしあるとしたら何月ごろになるでしょうか?
9月がスケジュール的にちょうど良いのだけど
気持ち的にはもっと早くていいんじゃないかと思ってるとこ
なるほど
それくらいの時期なら候補いただければ多分合わせられると思うので
気が向いたときにでも〜
9月の3連休(17とか23とか)は大丈夫そう?
9月の3連休大丈夫です。
こうして約3ヶ月後の9月に会うことが決まったのだった
……いやまさかこんな理想的な展開になると誰が思うんだ!?
次の問題はどこで会うか、である
いろいろ模索しているうちに8月もお盆が過ぎた
そろそろ場所を決めないとな…
どこ行きたい??
3連休のいつがいいでしょうか?
○○や××以外は行かれたことありますか?
17かなぁ
行きたいところある??
17okです。
冷静に考えればわざわざこっちまで来てもらうのは気がひける気もしてきました。
双方のアクセス的には新大阪あたりも有りでしょうか。
なるほど、そういうのもありなのか……
そうとなれば選択肢は広がる
そうだ 京都、行こう。
寺社仏閣に興味が多少なりともあればですが…
オレ自身そこまで日本史にも寺社仏閣にも興味があるわけではない
ただ何故かここ数ヶ月スケールで京都の話を聞くのだ
親であったりlinであったりーー
なんとなく京都に呼ばれているのではないかと、非科学的ながらも直感が京都と告げたのだった
尤も、相手が寺社仏閣などに興味を持ってくれていなければ破綻する話である
京都ぜひ!神社仏閣の教養0ですが興味はあります。
よし行こうそうしよう!w
教養なんてものはあとから身につけるものだ
少しの興味さえあればそこから広げることはオレでもできる
何時からが都合よろしい???
お昼くらいでしょうか?
いくらなんでもそれは遅すぎる
18時解散になろうものなら京都観光はほとんどできない
観光以外にもご飯だって一緒に食べたい
それがオレの望みであり、妥協案を出す
それならお昼ちょい前からが良いなぁ
んーーーーー、
11時か10時って言ったらどっち??
本当はもっと早い方が良いけども! ここまでが譲れる範囲です! といった思いだw
タチが悪いのは2択を装った1択だということだ
ここら辺、悪徳心理学的手法に則ったものなのだが10年でアウラも悪人になったものなのだ
どっちかといわれれば11時ですが10時でも問題なしです。
早く会いたいなとかいうオレの我儘で10時でも良いっすか?
願望は言葉に出すものである
10時了解です。
こうしてなんとか集合を10時にすることができたのだった
といったところでちゃんと彼女《ゲスト》のリクエストを聞くべきだと思い至る
行ってみたいところのリクエストどうぞw(なんとなーくレベルでも何でも)
ここでオレはオレ自身のリクエストとして南禅寺を心の中で挙げた
対して
龍安寺の石庭見たいです。
嵐山方面である
なかなか楽しいルートになりそうだww
なんとなーくわかっていた
お互い結構相反しているところがある
東山側に行きたいオレと真反対の嵐山方面に行きたい彼女
面白くなってきたじゃん!
こう感じられるところもきっと10年経ったからだと思う
多少の困難くらいなら解決できる
ある種の余裕が今のオレにはあったとも言える
いろいろ考えた末、オレは1つの予定を立てた
名付けてーー
初心者が考えるような京都観光
いやそうだろw
東から西に京都を横断する観光である
普通は1泊2日でするものだ
よし、ルートは繋がった!
行き先は教えてやらない
絶対に楽しませてやるというオレの気概ゆえにだ
龍安寺には行きます
それ以外は当日のお楽しみにw
構築が終わったのは1週間前のことだ
相手は日帰りだろうが、オレは京都在住の友人に会うために1泊する予定だ
ホテルを予約して当日を楽しみにするのだった
のだが
この週、台風が3つ発生したのだ
1つは沖縄から中国大陸方面へ
もう1つは日本の遥か東を
そして最後の1つが沖縄九州を通るルートであり、3つ目が京都旅行の日に影響を与えかねなかった
さぁいよいよというところで台風3つも出てくるのは一周回って笑うんだよなぁw
天気はどうなることやらw
楽しみにすればするほど運には見放されるのはいつものことだが台風3つも用意しなくてもと思う
おまけにこの週は仕事もハードで体力的にも大丈夫なのかと不安ばかりになる
そしていよいよ当日になる
10年この日を待った
どんな顔して会えば良いのだろう
どんな態度で接すれば良いのだろう
いろいろなパターンを考えたけれど、やっぱりあの子に流されてしまう気もしていた
惚れた人に対して、その人は冷静ではいられないのだとよくわかる
その日、オレは始発で8時には京都に着いていた
ここ10年で身についた下見である
会ってからどのような行動が最適か、どこに何があるかを把握するために駅だけでも下見をしていた
とは言え2時間も下見をしていたわけでもない
必要なものを確かめたあと、時間つぶしも兼ねて東寺に行くことにした
その日、幸運にも京都は前日までの雨予報が外れて曇天だった
9月とは言え夏の京都は暑い
曇りだったのは幸いだった
と思っていたら東寺に着いた頃には晴れだした
「暑い……」
朝早く出たので半袖では寒いだろうと長袖を羽織っていたが早々に脱いでリュックに仕舞う
この調子では日中に長袖が必要になることはないだろう
仏像を見ながら修学旅行生らしき集団とガイドのおっちゃんの話に耳を傾け
五重塔を撮影して駅に戻る
約束の10時まであと少し
改札出たら電話くれればありがたいっす
メッセージを送る
10時01分
着きましたが少々お時間ください。すみません。
まぁそういうのも十分あり得るのでしばらく待つ
10時08分
通話が鳴る
「……。」
あー、これ人が多すぎで電波が悪くなってるわ……
と、ここでようやく視野を広げてある人物を見つける
(あー、やっちまったなぁ)
瞬間の差と言えどあっちがこちらを先に見つけてる
状況証拠からオレは彼女の姿形の変化に対応できなかったということが示されている
「久しぶり」
なんとも言えない雰囲気でオレたちは再会する
<9000文字ほど省略>
完全に旅日記のため
タクシー乗って歩いて地下鉄バス電車に乗っていろいろ巡ってようやく最後の場所にたどり着く
「竹林の小径に到着です!」
ライトアップされているかと思ったけどそんなこともなく
18時前の薄暗い道を歩く
「真っ暗じゃなくて寧ろ良かったか」
少し早めに着いてしまったと思っていたがこれはこれで趣きがあった
「少し自分の心境を話してもいい?」
「えー……。いいですけど……」
面倒だと思われるのはわかっていたし、何を言われるのかもきっとわかっていたことだろう
「正直またドタキャンされるんじゃないかって不安だった」
「さすがにもうしませんよ」
でもそれが今でもトラウマだった
やっぱやめましょうと言われるのではないかと直前まで不安だった
そんな話から始まる、ほんの少しだけ核心をつく話
「私、人より興味の範囲が狭いんですよ」
それはつまりオレは興味の対象外なわけでーー
「でも今日会ったのは10年も好きだった人と会ったときに(私が)どう感じるか気になったからです」
随分と自分本位な話だ
「オレを使って試したわけだw」
実に生意気である
オレもまた10年も好きだった人に会えば何かを得られると思ったから会ったのだから
お互い様だ
「この私が興味を持ったんです。誇ってくださいw」
まぁ確かに、ある意味すごいな
話していてわかったことがある
当時、多少の努力程度では好かれることはなかっただろう
それは努力云々以前の問題だ
興味を持つ持たないはその人固有のものだ
オレという存在が彼女の興味の枠の中に入らなかっただけだ
猛烈な努力をすれば違うかもしれない
けれど当時のオレには運命打破の能力なんて身につけていない
今であってもそれができるかは怪しい
何もかもを捨て去ってただ1つを叶えることの難しさをオレはよく知っている
加えて言えばオレが彼女に興味があったからこそ理解しようとしてしまったことは彼女に嫌な思いをさせてしまった
理解できないからこそ、好きだと思ってしまったからこそ、オレの勝手な努力は方向を間違えていたに過ぎない
この日、ようやくオレは自分の誤りに気付いたのだ
きっと彼女にとって当時のオレがしでかしたことについて、許す以前に覚えていないのだろう
「今日のことは覚えてくれる?」
「さすがに今日のことは忘れませんよ」
だからほんの少しだけでいいから君の記憶に留まりたい
10年前の願い、10年間の想いはこうして昇華されていくのだった
……。
…………?
「ん? もしかしてラインの文を送りつけるだけだったら今日はない?」
「たぶんないですね」
あの日勢いで電話したから今日があるのか……w
なんという偶然だw
「最初、何年も連絡なかった人からいきなりライン来たら普通何かの勧誘と思うじゃないですか」
確かにそうだ
「でもそういう人じゃないだろうって思ったから返信しました」
今日という出来事は本当にいろいろなものの上にあるのだと実感した
「一緒にお酒飲みたいのだけども、どう?」
帰り道、叶うのならもう少しだけ一緒にいたい
「いいですよ!」
道中で酒飲みだとわかったので遠慮なく日本酒と焼鳥の店にする
何やかんやあって店に入る
そこで日本酒を飲んで互いの好みを口にする
お互い辛口が好きだが夜の帝王がよかった彼女と麓井がよかったと思うオレ
「こうして子どもの頃の知り合いと酒を飲む瞬間って言葉にならないものがある」
「わかります」
こういうのがエモさなのだろう
嬉しい気持ち以外にも何かが含まれていて言葉に出せないのだ
楽しい時間は有限だ
「終電が21時38分です」
もう1つ前に乗りたかったようだが今からでは難しいだろう
「ホテルで一泊すれば?w」
悪魔が囁く
「予約した新幹線代払ってくれます?w」
そんなんで良いのなら払ってもいいが、そうではないことくらいわかる
今から行っても少し焦らないといけない
……心の中でため息
「終電までには間に合わせてやる。新幹線の中で酔い潰れようが吐こうが知らないからな」
「乗ってる間に回復すると思うので大丈夫です」
宣言した以上何が何でも新幹線に間に合わせる
料金を払って店を出て一緒に走る
京都駅に着けば新幹線の方向目指して出口を目指す
「ロッカーどこでしたっけ」
おいおいw
「番号は?」
八条口のロッカーに入れていたようでちょっとオーバーランしつつも見つける
21時30分、中央口改札で彼女を見送る
約束は果たした
改札を通って振り返るあの日から大人になった女性
切符を仕舞ってもう1度振り返ってくれる
10年前はどうだったかな……と考えなくもない
こうしてオレの10年の出来事に幕が降りる
これで良かったのか
諦めることはできるのか
納得はするのか
心の奥底に未だ暴れる怪物はどうなるのだろうか
まだ、それはわからない
ただ今は、この思い出を忘れないようにしていきたい