涼しい風に吹かれて -2ページ目

春、初デート

読み返してたりこれを書いてて思うことがある

 

つらいwww

 

まぁそりゃそうだろうとは思ってるw

 

これから書くようなことの伏線がそこかしこに埋もれているので、今書き出せずにもどかしさを感じながら書くのだ

 

このときKちゃんはこう思ってたんだなとかオレの心境はこうだったのだろうとか、やりとり当時は気づかず付き合いだしてから判明したことが多いのだ

 

昔が良かったとか思うのならもっと後悔する事柄があるので大丈夫だ

 

最終回で書くだろうが後悔しようがないのだ

 

閑話休題

 

では続き

 

 

 

 

 

行き先は神戸どうぶつ王国

 

正直に言えば動物園に興味なんてない

 

隣を歩くこの子がどんな人なのか興味があるから時間を共にしたいのだ

 

嘘と思われそうだがマジで恋愛感情はなかった

 

バーに行って酔い潰してお持ち帰りなんて考えることもなかったのだ

というかリスク高すぎだろ

 

「方向音痴だから1人で行ったら迷ってたと思う」

 

ここに来て新情報である

 

「じゃあオレの前歩いていいよw」

 

意地悪したくなるのがオレである

 

「2人して迷子になるよw」

 

「大丈夫、オレはわかってるから道を間違えたら置いていくねw」

 

「えー!」

 

そんな会話をしながら分岐点に差し掛かる

 

オレは足を止める

 

「ちょっと! どっち!?」

 

「どっちでしょう?www」

 

オレは道を譲るジェスチャーをしてKちゃんに右か左に行くか決めさせる

 

「こっち!!」

 

「残念でしたぁwwww」

 

「くぅぅぅぅ」

 

二択を外す彼女でしたw

 

 

そして目的地のどうぶつ王国

 

※2019年4月当時の話ですので現在のどうぶつ王国とは動物や施設構造が異なっている場合があります

 

興味のなかった動物園でしたが……

 

アフリカゾーンやカピバラ、レッサーパンダなど動物を楽しんでましたw

 

ちゃんと理由はありますよ?

 

Kちゃんが動物好きだったのが大きいです

 

一緒にいる人が動物見てニコニコしてたらこっちも楽しくなるものでしょう

 

多少なり詳しかったら話を聞いておもしろくも感じるでしょう!

 

そういうものですw

 

1番楽しかったのは鳥達の飛行イベントです

 

まずはワシの出番

 

100m弱あるプールの端から端までひとっ飛び

 

座っている位置によってはお客さんの頭上を飛ぶのでスリリングでいいなと思いましたw

 

次はフクロウ

 

飛んでいるフクロウを見るのは初めてでした

 

そして次は……まさかのインコ!

 

オオバタンのオオちゃん、飛ぶのが苦手なようで飛ぶ度にどんどん高度が落ちていく

 

そんな可愛らしさに2人して大笑い

 

そしてハヤブサ

 

縦横無尽に飛び続ける姿は圧巻でした

 

最後にアカコンゴウインコ

 

見たことない鮮やかな鳥を見ることができたのは良い経験でした(今ならカメラを持ち出しているww)

 

 

動画は同じ年の7月なのでイベント内容はほぼ同じはずです

(タカがいたかは記憶が怪しい……)

 

バードパフォーマンスショーはオレもKちゃんも大絶賛で、滞在中に2回目のショーのタイミングが来たので折角ならとリピートしましたw

 

そして1番迫力がある席を確保するという徹底ぶりwww

 

あれこれ恋愛記事では……?

 

そんな風にして興味がないとかほざいていたどうぶつ王国を散々楽しんでお次の場所へ行くことに

 

 

お次は一時期Twitter(旧名ツイッター)で有名になっていた三宮のバーに行きました

 

正直バーなんて初めてでしたが1度行ってみたかったのと、ちょうど有名になっていたバーが新人研修の場所と近かったので行きたかったのです

 

まぁ1人で行ける性格ではないので誰かと行きたかったのですがまさかこうしてKちゃんと行くことになるとは全く思いませんでしたがwww

 

18時半に予約を取っていたのと、こんな早くにバーに来るような人は少ないので僕が来たときは4人組がいたかどうかのタイミングでした(覚えてないw)

 

誰がいたか覚えていないように、いろいろ覚えているのですが会話など細かいところまでは覚えていません

 

のでダイジェストで

 

バーに入ってツイッターで知ったことをマスターと話したりする

 

名前はと訊かれたので2人で自己紹介

 

「ならケーチャンだね!」

 

「Kちゃん!ww」

 

彼女への呼び方はマスターのノリから始まったのがきっかけでした

 

それまでは名字で呼んでいたのですが以降はずっとKちゃんです

 

オレへの呼び方はどうなったかだって?

 

当分は名字+くん呼びでしたが??

記載は名字でも名前でもアウラくんにします

 

最初にお話しした他のお客さんは大阪で仕事をしている製薬系のお兄さん

 

気になってたバーだからきたそうです

 

きっとオレと同じツイッターで知った人だろうw

 

次は何かの社長さん

 

常連さんらしいのだが割とすぐ酔っ払った

 

1杯オレ達に奢ると言ってダイキリをご馳走になったが、財布がなかったりトラブルが起きていたのでたぶん自腹になった

 

社長さんにちょっと遅れてやってきたのは女性アイドル(3◯歳)さん

 

ライブが明日あるらしく、行きつけのバーであるここに来たよう

 

アイドルとあって確かに美人だったと思う

 

アイドルさんとオレ達は店仕舞いまでいることになる

 

さてそんな会話をいろいろしていたらマスターがウォッカとトランプを持ってきた

 

「負けた奴は飲む」

 

こうして闇のゲームが始まりました
 
ルールは至極単純、引いたカードで1番低い人が負け
 
それを無限に繰り返す
 
参加者はマスター、店員さん(女性)、アイドルさん、Kちゃんとオレ
 
勝率は単純計算で8割のはずだ
 
男女関係なく負けは起きていた
 
なのに蓋を開けてみればマスターとオレがほぼ同じくらい(2割5分)負けている
 
仕込まれていたとは思わないが運が悪かったと言えばそうなのだろう
 
ただマスターの思惑はあったのではないかと邪推している
 
マスターはKちゃんとオレのここまでの会話から出会って日も浅くバーに来ていることを知っている
 
男が女をバーに連れて行けば多少なりとも下心があるだろうとマスターは思うのではないだろうか
 
そしてKちゃんは下戸とまでいかずともお酒に弱い
 
安牌くらいは打っていてもおかしくないのではないか、と今は思う
 
Kちゃんが限界だから負け分はオレが引き受ける
 
当然の流れだ
 
在庫処分のようにウォッカはあっという間になくなり、テキーラまで手を付けて数回といったところでお開きになった
 
アイドルさんは酔っていたものの普通に帰れる程度の酔いだった
 
Kちゃんも量が少なかったので酔いがもう冷めかけていた
 
オレはというと
 
「か、肩を貸して……!」
 
見事に酔い潰されていましたw
 
この日飲んだお酒は
 
ウイスキー ロック 1杯
ダイキリ 1杯
たぶん他にも1, 2杯飲んでる
ウォッカ ショット 5〜8杯
テキーラ ショット 2杯
 
そりゃ死ぬてww
 
時刻は草木も眠る2時
 
終電なんかないので歩いて宿泊先に戻るしかない
 
帰れない距離ではないがタクシーがまぁまぁな金額になる距離でもある
 
社会人6日目のオレ達にそこまでリッチなことはできなかった
 
なので歩いて帰ることにしたのだ
 
「トイレ行きてえ」
 
お酒が入るとトイレが近くなるのが体質
 
「仕方ないなぁ」
 
そう言ってスマホでコンビニを調べてくれる
 
「方向音痴に頼んで申し訳ねえ…w」
 
自力で調べることもままならないくらいに酔っ払ってしまっていたのだ
 
そうしてコンビニに連れて行ってもらって用を済ます
 
「頼りになるねぇ…」
 
どうぶつ王国のときはオレが(からかいつつ)先導していたのに今では逆だ
 
「私が本気を出す(≒頼りになる)のはこういうときだけだよ」
 
こういう彼女をオレはクリスマスに見たから気になって仕方なくなったのだ
 
三宮の賑やかなところを抜けて橋に差し掛かったあたりでオレの酔いも落ち着いてきた
 
ここまで来れば道に迷うこともなくホテルまでただ歩くだけ
 
……だったのだが
 
「どうせならもう少し歩かない?」
 
「いいよ」
 
時刻は既に3時を回っている
 
なのにこれ以上歩くというのだw
 
お互いバカじゃなかろうかwww
 
さてどこまで歩いたかというと、どうぶつ王国まで歩いている
 
そして当然戻っている
 
既に4時だ
 
ルームメイトを起こさないよう静かに部屋に入って眠りにつく
 
それだけKちゃんと話すのが楽しかったのだろうがアホ過ぎて今のオレが笑うw
 
けれど
 
もっとKちゃんのこと知りたい
 
そう思ったことに違いはなかった
 
 

付き合うまで残り188日(6ヶ月と5日)

 

続く(かも)

春、再会

クリスマスの後、特に何かあったわけもなく入社式を迎える

 

それも当然で連絡先なんて交換していないからだ

 

お互いまた会うかわからないのだ

 

100人以上同期がいる中で入社後会えるかわからないし、覚えているかすら怪しいことだろう

 

ただオレは彼女を覚えていた

 

 

 

 

無事修了できたが某単身者向け引越しサービス大手が不祥事を起こして営業停止を喰らい、その影響でどこの引越し会社も受付が上限に達して危うく引越し難民になりかけていた春のことだ(長い

 

いや、これだけで1記事になりそうだが簡単にまとめると

 

・千葉から派遣先に荷物を直で送ろうにも3週間以上預かってくれないので神奈川の実家に送るしかない

・県外に送れる引越し業者は大手しかおらず軒並み高いので単身者向けのサービスを使うしかないが先の件で埋まっちゃっている

・なので家族に頼みレンタカーを借りて荷物を放り込んで引越した

・その様子が夜逃げのようで笑った

・夜間の湾岸線つらいw

 

という具合だ

 

・中高通しての同級生が結婚するのでその前々夜 (3/30) に飲みに行き日本酒8合飲んで記憶をなくす

・夜中の3時に駅前のコンビニの駐車場で1人目を覚ます

・二日酔いの中、飼っていた犬の埋葬と入社式と研修のため神戸に向かう

 

冷静に考えてやばいなw

 

あれ以来記憶を飛ばすほど飲むことはなくなりました

 

3月30日は戒酒日として(普段から飲みませんが)この日だけは絶対に飲まないと決めています

 

閑話休題

 

神戸の某所で前泊して翌4月1日に会社の施設で入社式が行われた

 

特に何かがあるわけでもなく、社長や取締役の有難いお言葉を頂戴して、その後は歓迎会だ

 

だが3ヶ月以上前に1度しか会ってない彼女の名前なんて覚えているわけもなく、雰囲気で探す他なかった

 

……が、実のところそんなに探すのに苦労しなかったw

 

理由はいろいろあるが(本人が気にしていることを承知して言うが)背がちっちゃいのだ

 

オレと25cmくらい違う

 

もちろん背以外にも顔とか覚えている名前の難しさで覚えていたのですぐに見つかった

 

だが、どうやって声をかけようか

 

向こうが覚えている保証はないのだ

 

そんな不安はあったが声をかけない他なかった

 

いい具合にタイミングを図って声をかけることができた

 

「入社前研修で会ったの覚えてる?」

 

「覚えてるよ。無駄に絡んできたからね」

 

相変わらずラフに接してくる子である

 

「ごめん、名前の呼び方忘れたわw」

 

「〇〇〇〇だよ」

 

「あーそれだ! 珍しいよなぁ」

 

「君も名前なんだっけ?」

 

こうして再会で話しつつ連絡先も交換したのだった

 

 

 

 

……と、思ったけど状況証拠的にはこの4日後に交換しているはずなんだよなぁ

 

やり取りが始まったのは4月4日の夜からなのだ

 

普通交換した日にやり取り始めると思うのだが……?

 

 

そんな4日の夜

 

補修お疲れさま

この前話した肉バーに行こうと思うんだけど、土日って時間ある??

 

おつかれー! ありがとう

お誘いありがとう

暇やしいくー!

 

(研修で)名前呼ばれてて「あっ」ってなった笑

 

計算練習があるのだがそれでケアミスをしたKちゃんは補修に呼ばれてしまったのだった

 

他に呼びたい人いる?

 

流石にいきなり異性とサシで飲むのには抵抗があるだろうと思いの発言だ

 

アウラくんは誰か誘う予定おあり?

 

特に考えてなかった笑

 

もちろん嘘である

 

誘う相手は考えている

 

だがここで候補を挙げるのではなく、相手が誰かを誘う場合に用意しているだけだ

 

〇〇さん(まだ名字)が誰か誘うなら男女比揃えたほうがいいかなぁって考えてたくらい笑

 

私とくに何も考えてなかったわ笑

 

となると1対1で最初から揃ってるな笑笑

 

流石に抵抗あるだろ?

 

ふたりでいくか

 

へ? マ?

 

相手は知り合ってまだ数日の同期だぞ

 

普通飲みに誘われたら警戒するだろ

 

当時のオレはKちゃんと異性として好きだったわけではない、興味深い対象としてしか見てなかった

 

だが異性としては見ていた

 

だから配慮をしたわけだ

 

おっけ、行こう!笑

 

こうしてサシ飲みをすることになった

 

 

だけではなかった

 

翌晩5日(金)のやりとり

 

明日18時半でおっけ?

 

大丈夫―

多分どっかブラブラするから遅刻したらごめん

どこで待ち合わせする?

 

(研修で泊まってる)ホテルでいいし三宮駅でもいいし

そのときどっちにいる?

 

どこでブラブラするんだ??

 

どっちにいるんでしょうねぇ

 

なんだその焦らし方は……

 

どうぶつなんちゃら行くかも

 

どうぶつなんちゃらって?

 

どうぶつ王国?? なんか近くにあるやつ

 

早速調べたら出てきた

神戸どうぶつ王国

 

どうせ暇だし近いし動物好きだから行ってみようと思ってー

 

観光か

全然考えてなかったなぁ

 

西日本旅行で通過したため神戸は初めてである

 

せっかく来たのに観光を考えなかったのだろうか(自己ツッコミ)

 

一日中ぼっちでホテル残留つらくない?
同室の子みんなどっかいくらしいから…

 

朝に洗濯しに行く以外は特に予定立ててなくて、そのとき何かしようって感じだからなぁ
絶賛、誘われればついて行く程度の受け身状態笑

 

読み返してて自分がキモく思えるw

 

注釈ですが、ワイシャツなどを洗うためにコインランドリーに休日行く必要があります

 

じゃあお誘いしましょうか?

 

誘われてしまった笑
何時に行くの?

 

まさかのヒットであるw

 

お昼ぐらいに行こうかなーとぼんやり思ってた

 

お昼ならホテルに戻ってきてるから行けるかな

 

帰ってきたらLINEしてー!
寝てたらごめん!!!

 

おっけ!

 

こうして飲みに行くどころかデートとなってしまうのだった

 

 

オレの記憶では日曜日にコインランドリーに行っているのだが証拠からは土曜日に行っているようだ

 

……確かにそんな気もするw

 

さて、翌朝、研修で泊まっているホテルのルームメイトと共に朝一にコインランドリーに行った

 

同期ほぼ全員がこの土日にコインランドリーで洗いに行くのだ

 

混むことは確実で早めに越したことはないというのがルームメイトとの総意だった

 

そんなわけで戻ってきたのはお昼前だった

 

おはようさん

思ったより早くホテルに着いた笑

 

おはよー

おかえりー

 

お昼食べてから待ち合わせる?

 

おけー

 

やり取りをしながらルームメイトとお昼の行き先を決める

 

ホテル近くの喫茶店はどうかとなりオシャレにランチをキメることとなった

 

準備できたー!

 

まて、まだ食べてない笑笑

 

時刻は11時44分、昼には早いだろう

 

まさかすぎるwwww

 

え??

 

なんだこの噛み合わない感じは……?

 

ごゆっくりー

 

あ、はい笑

 

散歩してくる!

 

12時半か13時だったらどっちがいい?

 

12時半

 

どうやらお嬢様は早く行きたいらしい

 

おっけ

ロビーでよろしい?

 

いいよー

 

 

お昼を済まして待ち合わせ場所に行く

 

到着

 

が、見つからない……というより顔がわからない

 

アウラは人の顔を覚えるのが苦手である

 

雰囲気から人を覚えるので知り合って日が浅い人に対しては顔を見て判別できないのだ

 

さっき目が合いましたよ

 

これには失笑である

 

 

続く

冬、出会い

唐突な新テーマです

 

およそ14年ぶりの新テーマなことに笑っちゃいますww

 

そんな新テーマで何やるのかと言われればしょうもない内容です

 

 

 

 

 

昔の恋愛を書こうかなと思った次第です

 

心の整理がついた……というよりちょっと思い出したいなと思ったからです

 

初めに言っておくと既に別れて終わっている恋愛なのでこのテーマは必ず終わりがあります

 

この記事1つで終わるのかいくつ続くかはわかりませんが書き出したからには書き終わらせようと思います

 

……まぁ西の件があるので何年かかるかは明言しませんがww

 

それでは始めていきましょう

 

 

 

 

 

 

 

 

それは修士2年生の冬のことだ

 

就活に見事に失敗して、塾講師か正社員型派遣社員となるかという2択で後者を選んだオレは内定式を終えて派遣先も決まり、残すは修士論文を書き上げて無事修士修了することが目標だった

 

そんな中、内定先の会社から入社前研修の案内が来た

 

内定式ぐらいのときに研修あるよと聞いていたのでそれ自体は問題ないのだが、研修の内容が派遣先との面談…の練習というのだから既に終えているオレからすれば意味がないも同然だった

 

とは言え拒否権はない

 

12月25日というおいおいというようなタイミングだったがこの年の夏には別れていたオレには関係ない日である

 

注釈:これより前に2人ほど付き合っているがそれらの出来事については墓まで持っていくと決めているので語る予定はない

 

研究室に研修がありその日は休む旨を伝えて東京某所の会議室に行った

 

研修の内容自体は大したものでもない

 

前半は社会人マナーや基本的な実験操作の知識などをドリル形式で解かされ、その合間に面談練習を講師担当の社員さんとやるだけだ

 

ドリルも難しくもなく、面談を既に終えているため面談練習で話す内容もしっかり決まっている

 

正直に言えば時間の無駄で早く帰りたい気持ちしかなかった

 

面談練習がすぐ左後ろで行われていたので問題を解きながら他人の面談練習を聞いていた

 

入社前研修は数日に分けて行われていたのだが、その日は偶然にも内定式で代表でスピーチしていた慶応の人(男)もいた

 

彼が面談練習でどのようなことを話すのか気になっていたので彼の番になったら聞き耳を立てていた

 

さすが慶応生だなというのが感想だった

 

理路整然と怖気づくことなくしっかり受け答えできるのは対応をシミュレートしてきたからだ

 

逆に言えば彼と後述のもう1人以外はそれができていなかった

 

なんでそこで答えに詰まるのか、緊張しているのか日本語が怪しいぞというような人がほとんどだった

 

正直失望したし、そんな失望するような環境にどうしてオレがいるのかと(傲慢もいいところだが)思ったものだ

 

慶応生はともかくこんなもんかと呆れていたところにある女の子が出番となって面談練習を始める

 

慶応の彼と同じレベルではっきりと話す、コミュニケーションを円滑にすべく的確に笑顔を使っていて、はっきり言って彼より上手かった

 

ともすれば興味も湧くというものだ

 

 

面談練習も一通り終わり、後半の部ではグループに分かれて模擬面談をしてフィードバックし合うものだった

 

慶応の彼とは別の班だったが彼女とは同じ班だった

 

正直この班の中ならオレの模擬面談は彼女と同等かそれ以上の自信はあった

 

しかし同等かもしれないこと自体が異常なのだ

 

何の不幸でそれだけのコミュニケーション能力で派遣社員と大差ない会社に入ったのか

 

グループ内のフィードバックはオレが中心となって返す形だった

 

彼女は興味のあるフリだけして興味がなさそうにしていた

 

模擬面談の練習も一巡して時間が空いたので雑談する運びとなった

 

「発表上手すぎません?」

 

率直な感想を言った

 

このとき彼女がどう返答したかは覚えていない

 

6年も前のことだ

 

ただショックなことは覚えている

 

「おー、いきなりタメ語w」

 

タメ口で返されたのだ

 

面談の練習で彼女が学部生であることを知っているし、向こうもオレが修士生であることを知っているはずだ

 

そうなるとオレの方が年上なのはほぼ確実(彼女が3年間浪人留年でしていない限り)だ

 

にも関わらず加えて初対面にタメ語なのだ

 

先の面談練習ではあんなに丁寧な言葉遣いだったのにこれである

 

「別にいいじゃん? 同期なんだし」

 

まぁ確かに同期ではある

 

ではあるが、であっても普通は敬語で接するだろう

 

別に不快に思ったわけではない

 

「面談のときとイメージが全然違うんだが?」

 

ギャップが激しいのだ

 

「それはそれだよ」

 

人に気に入られる方法をよく熟知されていることだこと

 

というのが感想だった

 

「これ名前なんて読むの?」

 

各人名札を首から下げていたのだが、名字が全く見かけないものだったので訊く

 

「へぇー、確かにそう読めるなぁ」

 

「日本で人しかいないんだって」

 

知っていれば読めるが初見ではこう読まないだろう寧ろ――

 

「よく〇〇〇〇って読まれるよ」

 

別の何かを連想させる失礼な読み方なため憚れたが、彼女――後にKちゃんと呼ぶことになる――は躊躇なく答えた

 

 

これがKちゃんとオレの出会いだ

 

クリスマスの日に出会ったというちょっと印象深い出来事だから今でも覚えている

 

今思えばKちゃんがタメ語を使ったのはオレと同じく周りを見下していたからかもしれない

 

もしくは強がりだったかもしれないがw

 

彼女はそこまでコミュ力が高いわけでも積極的に人と絡もうとするタイプでもない

 

あの場にいた人との関わりなんてどうでもいいから適当にしていたのだろうと今では思う

 

だが当時のオレは面談での仮面と仮面を外したタメ語の彼女に興味を抱いた

 

それすら仮面だってことも知らずに……

 

 

付き合うまで残り290日(9ヶ月と16日)

 

続く(はず)