稽古を休みます、あるいは参加できません(ごめんなさい)という場合 | 卍老人残日録

卍老人残日録

-真剣道継承未完- 

稽古は会員であれば参加できる

しかも、基道館内ならどこへでも参加可能だ

 

それは、会員の「権利」である

権利というコトバが輸入品であることはすでにご案内だが、その対語として、義務というのもある。

 

すでに計画され、場所を確保し、その手続きも完了し、金員を支払い(会費で)行われる稽古は、必ず参加する義務がある

 

例えば、師範である私が、都合悪いので今夜は稽古中止とラインで流す、その日の計画どころか週にわたってのスケジュールを組んで稽古に参加しようとしている人々に失礼だろう

 

だから自分の都合で稽古をさぼったことは40年間1度しかない(笑)西条に来てから疲労困憊し寝込んでいたことがあった(涙)

 

そうそう,も一度あった。

母が倒れ救急搬送され、これはだめかもしれないと、基道館幹部に電話した「もしもし,かずさん、いま救急病院、お袋が倒れた、あかんかもしれない、稽古頼むよ」

 

 

********************

 

今夜、明日の稽古に参加できないとラインが入っていた

 

私は「稽古に参加できないのはOK,理由を書いておいてください「礼儀」ですと返信した。

高校生の彼にとり、そういったやり取りが成長の糧になればいい。

何しろ、武衛會で一番若いので「伸びしろ」が格段に多い

 

老い先短い私にとり、そういったことを指示できる幸いな環境に感謝

 

将来指導者となる覚悟は初心者にも要求する

別記 基道館の掟に明記されている

基道館 定め (皇紀2674年10月捕足改訂)

一、当館員は日本古来伝承の武術たる真剣道居合を修するにより、自己の心身錬磨のみならず、社会有意の人となるべくの自覚を有すべし

二、稽古に向いては真摯敬虔の念を保持し永き伝統の教示を墨守すべし

三、師伝の美風を顕彰し、無双直伝英信流中核とならんの覇気を発すべし

四、正しき日本人として礼譲の道を進むべし(外国人に施して悖らず)

五、初心入門においても将来指導者になるべくの覚悟を有し研鑽すべし

六、道場運営は須く会費によるべし
   そのために会計を選任す、会計は金銭出納の責に任じ一年度三月末日を持って総括し報告するべし
   ①月会費成人二千円・学生千円
   ②入会金成人二千円・学生千円
   ③スポーツ傷害保険は自費負担

七、昇段に関する内規
   ①週3回以上熱心に稽古したるものは師範の認定を受け翌年昇段の機会を与えられる
   ②週2回以上熱心に稽古したるものは同輩全員の推挙を受け師範の認定により翌年昇段の機会を与えられる
   ③週1回稽古したるものは3年ごとに師範の認定を受け昇段の機会を与えられる
   ④真剣にて稽古したるものは上記の制約を半減す
   ⑤真剣の使用は随時願い出て師範の裁量を問う 
   ⑥6段の受審は幹部会全員の賛意を要す
   ⑦自宅などで稽古したる功績あるものは特段の考慮あり
   ⑧全日本居合道連盟昇段基準に準拠し勘案すること