”三島由紀夫と森田必勝の憂国の叫び徳岡孝夫の『五衰の人三島由紀夫私記』を読む” | 卍老人残日録

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-真剣道継承未完- 

なるほど、そういった感性で見る方もある

 

あの日、世田谷の下宿近く、真っ赤な夕焼けを見ながら名状しがたい胸の裡を持て余していた。

 

この徳岡氏の著作で、鮮明に覚えているエピソードを、今日妻と語り合ったので、リブログさせていただく

 

 

あの日、別動隊が近くにいて、徳岡記者には時刻を設定し書類を渡す手はずだった。その書類とは「蹶起文」

時刻前にその場所に到着した徳岡記者は楯の會の制服を着た隊員を見つけ「〇〇君はいますか?」「〇〇は今不在です」

実は不在と答えたのが〇〇本人であり、隊長の下命した時刻が到来していなかったので機転を利かして不在と返答した

 

時刻到来して〇〇隊員は、非礼を詫び書類を記者に手渡した

 

おりしも、その時刻には総監部においての行動が行われていた

 

命令を守るとはそういうことで、隊長の人選は過たなかった

 

〇〇隊員が時刻前に記者に檄文を手渡していたら、どうなっていたのか・・・

 

人生の綾は偶然も必然も織り交ぜながら進行する

 

どんな場合でも人を選ぶときその決断のいかに重要なるかを示すエピソードだと思う