愚かさは身なりに出る | 卍老人残日録

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-真剣道継承未完- 

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名は体を表す、また、体は名を表す

食はヒトの健康を左右するばかりか、悪い食は身を侵し、心を狂わせるものもある

 

ヒトは食で出来ているのでつまらないものを摂ればつまらない人となるだろう

 

今は正しいものを食べることで正気を保てる恐ろしい時代だ

世界に類を見ない農業、工業の害

農薬、添加物のヒトの健康以前に金銭を優先する横行

それが「日本」という祖国の姿だから

 

ヒトは易きに流れる

安きと言い換えることもできるだろう

そのものの価値を問わず、価格を基準とするおおきな間違いの渦中に我々は生きている

効率優先、コスパがいいなどと、わかったようなセリフの歪んだ社会

旧文明の価値観から抜け出せない人々の苦しみ

それが眼前にある

しかし、人々は今までの価値が間違いであると認めない

あるいはその問いこそ持ち合わせていないかのようだ

 

宿痾と呼ぼうか、運命と名付けようか

競うことの上に成り立つ文明は崩壊の過程にあり、終焉を迎えようとしている

誰が正気で、誰が狂気かは歴史が語るのではなく

今、我々こそがその答えを各人が表明するべきだろう

 

愚かさはその身なりに出てくる

見た通りで間違いはない

 

我が事に目を向け身なりを正すものは、他者への敬意を持っている

 

ライダーはライダージャケット

事務員は事務服

農作業にも、店員にも適合した決まりはある

その決め事は人が社会を築くときに発生し、洗練されてきた文明でありその知識の差異により区分が鮮明となる

伝統もあやふやに成りつつある今、共通の理解がさろうとしている

 

居合稽古に角帯さえまともに締められず、刀の帯かたさえ怪しいセンセイが、抜刀流を抜刀法と呼び、組み立てた本人である河野百錬先生の解説した図譜さえ読んでなく、斜刀は「相手のこめかみ」に抜きつけると仰っている

 

 

何度でも申し上げる

抜刀流は普遍な居合の財産である

抜刀法などとおかしなことを流布されては不勉強にも程がある

 

21代、22代のご宗家であろうと改変してはならない

むしろ、毛筋ほども改変せず英信流を伝達するのが宗家の任務だったと知っている

 

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