
当時、世界一の都市と言われた大江戸八百八町で、死者10万人を出した大火災があった。
江戸幕府が開かれておよそ半世紀、江戸の町も初期の雑多なまま人口密度が上がり、いくつかの目抜通りも露店が道にはみ出す程なので、とても洗練された都市とは言えない状況だった

そこに大火災の起こる数年前、小火事のお陰で一区画が全焼し、半強制的に区画整理された事件があった。
そこで誰かが思った。
(…もう少し燃やせば、もっと江戸の町も区画整理出来るんじゃね?)
歴史上、とある寺の火の不始末が大火の原因となっている。
しかしその寺自体は、幕府から罰せられたという記録はない。
逆に、寺への寄進が増えている。
ただ、計算外だったのは、火の手が回り過ぎて、江戸の大半と、江戸城の天守閣も焼失させてしまった事。
この陰謀説を信じるか信じないかは、あなた次第

(隆慶一郎「死ぬことと見つけたり」参考)