2020.1.10 | メンズファッション大革命

ずいぶんと久しぶりの投稿になってしまいました。

 

まずは新年、明けましておめでとうございます。

 

振り返ると2019年は本当にいろいろと変化のあった一年で、

19AWコレクション発表以降のめまぐるしい変化の中、

情報発信が後手後手に回ってしまい、ついに新年を迎えてしまいました。

 

新作の発表を心待ちにして頂いていた皆様におかれましては、

心よりお詫び申し上げます。

 

 

 

 

さらに唐突なお知らせで大変恐縮ではありますが、

この場を借りてご報告させて頂きます。

 

Shinya yamaguchiは2009年のブランド開始から、10周年となる2019年末をもって、

コレクション発表を始めとする、ブランド活動の一切を終了することにしました。

 

つまり昨年2月に発表した2019AWコレクションが、

Shinya yamaguchiのラストコレクションとなります。

 

 

Long Tall "Sally"というたった一足の靴でスタートしたブランド黎明期から、

Long Tall Tokyoという屋号で独立・起業してコレクション展開を始めた2012年の

12AWから19AWまで、計14回のコレクションを発表させて頂きました。

 

そのすべてに違った思い出と思い入れがあり、

自分の子どもを生み出すような気持ちで、

その時々の自分ができる全力を注いできました。

 

そんな思いでつくり上げたコレクションを気に入って頂き、

購入して頂いた顧客の皆様、お取引先のセレクトショップの皆様、

製品を一緒につくり上げて頂いた工場の皆様、

また、Shinya yamaguchiを取り上げて頂いたメディア関係者各位、

その他、あらゆる面でサポートして頂いた皆様方には、

ただただ、感謝の気持ちしかありません。

 

 

たくさんの皆様に支えて頂いたからこそ、

なんの経験も知識も持たずに気持ち一つで走り出した20代前半の若造が、

なんとかブランドとしての体をなしていき、

2010年代というひとつのディケイドを走り抜けることができました。

 

無我夢中で走り抜けたこの10年は、振り返ればあっという間ですが、

一つ一つのコレクションが挑戦であり、まさに文字通り暗中模索…

 

しかしそれゆえに濃密な、ぼくにとっての「青春」そのものでした。

 

本当に、ありがとうございました。

 

 

 

 

最後に、10年間続けたブランドを終えることに決めた経緯について、

かんたんにお話しさせて頂きます。

 

じつは2年前の2018年からの二年間は、

Shinya yamaguchiと並行しつつ、一年間ずつそれぞれ違うブランドにて、

業務委託契約の外部デザイナーとして、

新たな仕事のフィールドを広げてきました。

 

いずれも大手かつ老舗のメンズブランドであり、

そこで得た経験や仕事のやり方、あるいは規模の大きさは、

それまでの自分ひとりでこなせるレベルの仕事とは、

大きくかけ離れたものであり、すべてが新鮮な体験でした。

 

そんな経験を踏まえたからこそ、

昨年の2019AWコレクションのショーや展示会が終わった段階で、

 

「Shinya yamaguchiとして、ひとりでできることはこの10年でやり切った。

ファッションデザイナーとして、次のステージに進むべき時だ」

 

と、迷いなく決断するに至りました。

 

 

そして今年2020年からはご縁あって、

日本のメンズファッションの原点とも言うべき歴史あるブランドの一員として、

新しいデザイナー人生を歩むことになりました。

 

Shinya yamaguchiとしての旅路はここで一旦終えますが、

ぼく個人の信念である

 

「メンズファッションをより豊かに、華やかに、カッコよくする」

 

という姿勢はそのままに、

これからもメンズファッションに革命を起こしていきたいと思っています。

 

そしていつかそう遠くない将来、

 

「かつてShinya yamaguchiを手がけていた山口真弥が手がける、新生○○○!!」

 

といった見出しを皆様にお目にかけることができるよう、

全力でがんばっていきますので、どうか楽しみにしていてください。

 

 

 

 

最後の最後に、お知らせです。

 

ブランド活動終了に伴い、

本当に最後となる毎年恒例のオンラインフリーマーケットを、

今月中に開催予定です。

 

古今東西のあらゆるブランドがそうであるように、

デビュー作とラストコレクションは最も価値のあるものになると思いますので、笑

Shinya yamaguchiを手に入れる最後のチャンスを、ぜひお見逃しなく。

 

詳細は近日発表しますので、続報をお待ちください。

 

 

 

 

シンヤヤマグチ