SHINYA的☆09S/Sメンズコレクション速報☆その3 | メンズファッション大革命


「もし、選手達がオフェンスを学ぶつもりなら、

自分で自信を持って決断できなければならない。
常に私からの支持を求めているようでは、自信なんて持てっこない。」

-フィル・ジャクソン

(マイケル・ジョーダン現役当時のシカゴ・ブルズの監督)


タンクトップ:チャンピョン(シカゴ・ブルズ)
パンツ、ラバーバンド:ナイキ(ジョーダンブランド)
サングラス:ソーイ
レギンス:アメリカンアパレル
スニーカー:ナイキ



ナイキ 「エア ジョーダン 7 レトロ」

ナウいヤングの間で大旋風を巻き起こしている(?)、
「一人コスプレ」シリーズ。

本日のモチーフは…言わずもがなでしょう、
マイケル・ジョーダンその人であります。

彼の偉業については、これでもかと「クツバカ」 などに
書いているので、ここでは触れません。

しかし、時代の流れの中で、彼がどういう存在だったのかを
考えるとき、決してファッションとの関わりを
語らないわけにはいかないのです。

なぜなら、1990年代において、マイケル・ジョーダンというのは
単なるNBA選手という枠を超えて、それそのものが
「マイケル・ジョーダンという現象」にまでなっていたからです。

日本では90年代というと裏原宿ブームがなにを置いても
思い出されると思いますが、それすらも、
マイケル・ジョーダンの代名詞、ナイキのエア・ジョーダンの
爆発的な人気から広がった、ブラックカルチャーとの
密接な関わり、そしてそのストリートへの浸透度という
下敷きがあったればこそ、あれほどの巨大なムーブメントに
至ったということが言えるでしょう。

なぜこれほど「90年代」を強調しているかというと、
僕も以前から主張している(そして本日のスタイリングは、
そのあまりにも顕著な例ですが)、現在の80'sリバイバルに
続く形での90'sリバイバル
の現象が、今回の
最新コレクションのいたるところに見られるからであります。

(まだほんの前哨戦、という感ではありますが。)

では今回もまた、めくるめくモードの世界へ…
しばしの間ご一緒させていただきたいと思います☆


DSQUARED(ディースクエアード)



本日アップされていた画像を見てビックらこきました(下品)。

このファーストルックの黒人男性の時点で「おやっ?」
とは思っていたのですが…


そう!まさにRUN-DMCスタイル(09アップデートVer.)!!!!!

80年代後半~90年代前半の活動が特に有名な彼らは、
僕が予想した80'sリバイバル~90'sリバイバル
への「つなぎ役」として、これ以上ないアイコニックな存在。

これなんかはもろ、ヒップホップの創世記を切り取った
有名な写真集「Back in The Days」から、
そのまま飛び出してきたようなルック。

カメラはなんなんでしょうか?欧米人が連想する、
よくある日本人観光客の図に対するオマージュ(なぜ笑)?



このゴールデンパンツも、とてもアイコニックですね。

トップスのパンツ・インや、ソックスなどの細かい
スタイリングも見逃せません。

こういったコレクションを見ていると、つくづく、
過去あったものとなにかを組み合わせて提案するという、
DJ的な手法がコレクションブランドでもメインに
なっていることを実感します。

まぁどんなに「新しい」といわれるものも、実際は
既存のもの同士の組み合わせの違いでしかないわけなんですが。

普通はもう少しこねくり回してオリジナリティ「らしきもの」
に見せようとするというか、「恥じらい」みたいのが
あると思うんですが…

ただここまでストレートにやられると、
もう笑うしかないというか(笑)

なんだかいろんな意味で、ずるずるっと、
何枚か脱皮したように感じられるコレクションでした。



これなんかは、いま勢いのあるWARP系読者なんかも
ターゲットになりそうですね。

中にはファレル・ウィリアムスそっくりなモデルもいました。


おヒゲもたくわえて、おそらく精神的にも
新たなスタートを切ったであろうご兄弟。

満足度たっぷりな満面の笑顔が自信ありげです(それはいつもか)。

うしろのモデルたちの雰囲気を見ると一目瞭然ですが、
とてもタイムリーな雰囲気を打ち出したコレクションです。

今までの顧客層含めて、賛否両論はもちろんあるでしょうが、
僕としてはこのアホなくらいの能天気ぶり(失礼)に、
メンズファッションの次の光明を垣間見た気がします。

もう少し、肩肘張らずに、理屈抜きでファッション楽しもうよ!
というメッセージに、僕も大いに賛成する次第です。

久々に興奮した、素晴らしいコレクションでした。


MARNI(マルニ)



ディースクエアードとは打って変わった雰囲気のマルニ(当然ながら)。

いつも思うことですが、マルニの描く男性像は、
ほかのどのブランドとも異なっているように思います。

たとえば、今回のコレクションではモデル全員の
ヘアスタイルに、なぜか「?」となる乱れがあるのですが、
おそらくこれは「寝ぐせ」を再現したものでしょう。

寝ぐせを気にしない、ということは、自分の見てくれにだけ
細心の注意を払うような、ファッションビクティムの
男性ではなく、もっとおっとりとした優しい雰囲気があって、
洗練されたスタイルを好んではいるんだけど、
でもいつもどこかが抜けているような…

そんな大らかなマインドを持った男性像を喚起させます。

さらに、そんな男性の至らなさを「かわいさ」として
包み込むことのできる、さらに大きな母性本能の
ようなものの存在を感じます。

その見方は、おそらくデザイナーが女性である、
ということの関係性も少なくないと思います。

(やはり大抵の男性は「カッコよく」見せたいですからね。
でも女性が求めているそれは、そんなに一筋縄でいくほど
単純なものではない…という運命的なすれ違いが、
こんなところにも見られるようです。)

その意味では、ミウッチャ・プラダが描く男性像も、
これと似た雰囲気を持っていることにも納得がいきます。


なんてことないんだけど、どこか個性的…。
ニューウェーブの雰囲気も醸しています。

股上が深くて少しだけジョッパーズ形…
という絶妙なシルエットが秀逸。


ポンチョのようなシャツが新しい。

このボリュームトップス×コンパクトボトムの提案が
多く見受けられましたが、これも男性の「かわいさ」を
際立たせますね。

この組み合わせはこれから一つのキーポイントになると思います。

(シンヤヤマグチ的にはこんな感じ )


CALVIN KLEIN COLLECTION(カルバンクラインコレクション)


ま、とりあえずモッコリには目をつぶっていただくとして…(笑)

ディースクエアードにしろ、昨日のプラダにしろ、
メンズの中でソックスの使い方というのが、一つ注目かなと。

このたるんたるん感がなんとも…


同じく、プラダでも見られた上下デニム。

RUN-DMCなんかも、上下ブラックデニムでそういった
スタイルをしてるんですが、ここにも80'sリバイバル~
90'sリバイバルの気配が感じられるかなと。


昨日のフェラガモに続き、ビビッドカラーワントーンの
スーツスタイルです。



で、注目すべきはこのネオンカラー

ネオンカラーというのは、90年代初頭に流行したことで
有名なんですね。

スニーカー業界でも、この時期のは無駄に(と言ってもいいくらい)
ネオンカラーがたくさん使われているので、
パッと一目見ただけで一目瞭然です。

ネオンカラーは、90年代初頭もそうであったように、
不安定な景気とかを背景にして、その中でがむしゃらなくらいに
光や希望を求めている心理状態を如実に表しています。

このコレクションでは特にネオンイエローがキーカラー
として頻出していましたが、この輝きがより多くの人に対して、
無条件に放たれるものとなることを願います。

ファッションは、いつだって
そうでなくてはいけないはずですから。


ROBERTO CAVALLI(ロベルト・カバリ)

なんだか圧倒的な雰囲気に呑まれて、つい載せてしまいました(笑)

でも、ワイドパンツという今期のツボは、
しっかりと押さえています。

にしてもジャケットが素晴らしすぎますねぇ~。



このポンチョブルゾン?のようなアイテムが新鮮です。

あれ、さっきポンチョシャツも出てきましたね。
ポンチョってのもちょっと気にかかるところですね。

レディースの印象が強いアイテムですが、こう見ると
なんの違和感もないですね。素敵です。

パンツの柄との兼ね合いも絶妙。



スーツがとにかく多いですが、ダブルでワイドのバランスが気分。

普段から恰好よく背広を着こなす男性が増えるのって、
普通にとても素敵ですよね?

背広は男性にとって今のところ数少ない強力なアイテムです。
紳士諸兄、淑女の皆さんに笑われないよう、
くれぐれも恰好よくスーツを着こなしましょう。

たとえ夏でも…。


MOSCHINO(モスキーノ)


それほど目立ったトピックはなかったのですが、
やはりここでもピンクが目に付いたもので…。

「男の愛されペールピンク」、こりゃあマジで本格的に
くるかもしれませんぜ、そこのお嬢さん。


これなんて、なんか普通にカッコいいですね。

ベストにはなにか刺繍がしてあるのかな…?

なんかこう、女性受けを気にして、とかじゃなく、
自発的に男性もペールピンクを選ぶような雰囲気って、
なんとなくありますよね。

うまく言葉にできませんが、なんかそれって、
すっごくいいことなんじゃないかと思うんです(笑)

「着る」というより、「包まれたい」というか…。
胎内回帰願望でしょうかね?


GIORGIO ARMANI(ジョルジョ・アルマーニ)


特に、いつも通りのアルマーニ印100パーセントのコレクション
だったんですが、気になる点が一つだけ。

それは、「オヤジの腰履き」です。

WARPの萩原健一氏と菊池武夫氏との対談でも話題に
上がってたんですが、武夫先生ご自身は腰履きを当然の
時代の流れだと捉えていて、実践もしてらっしゃる。

で、それに対してショーケン(萩原氏)はその流れを認めては
いるものの、自身でやるのは抵抗感があり、しっくりこない。
「やっぱ先生、さすがだよ。」という、そんな話なんですが…。

まぁ僕はこの話からいろんな気付きに至ったわけなんですが(笑)、
ご覧いただければわかるように、アルマーニでも
かなりパンツのウェストラインは当然のごとく下がっている。

アルマーニのメインの顧客というのは、当然のことながら
20代、30代の若造ではありません。

40、50、あるいは60代以上のおじさま方です。
それに対するこの大胆な提案、そして結果として
街に「腰履きオヤジ」が溢れる光景は、なんとも現代的です。

(な、気がするのですが、いかがでしょう?)

寿命が長くなっているということは、当然ファッションを
楽しむ期間も長くなるわけで。

「ちょい不良オヤジ」に若いメスを根こそぎ
持っていかれないように、僕ら若いオスは、
ことさらがんばらなきゃならんてことですね(笑)

(その「がんばり」が逆にこの上なく見苦しかったりして、
手に負えなかったりするのがまた切ないけれども…)


まぁそんな状況でも、あえて若いオスたちに向かって、
声高らかにこの言葉を送りましょう!

「ファッションって、ほんっ…とに、いいもんですね!」

ミラノももうすぐ終盤、パリではどんな「希望」が見られるのか!?
待て次回!!


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